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海にとどく光のように。

あるいはそれは、本当は、小さな水たまりだったのかもしれない。

誰かの言葉に傷ついた心は、ぽーんとどこかに放りこまれて、深い海だと思った心は、溺れた人のようになってしまって、でも足を伸ばせばそれは、水たまりとわかったのかもしれない。

早くそれに気付いたならば、昔見た青春ドラマのように、きっと大きな声で心は、笑い合うことが出来たのかもしれない。

それでも時にはジタバタしないで、心の耳をすますように、ゆっくりとゆっくりと、静かに沈んでゆけばいいのだろう。

そのうちだんだん、輝いて見える。
海にとどく光が見える。

心はちゃんと、浮かんでゆくのだ。

最後まで読んで下さってありがとうございます。大切なあなたの時間を使って共有できたこのひとときを、心から感謝いたします。 青木詠一