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オンライン学会 3つの攻略法〜演者の立場から〜

コロナ禍で、医療系の学会はどこもオンライン(もしくは対面とのミックス)。

オンライン学会で、視聴者が飽きずに視聴するために、演者としてできることを考えてみます。

昨日オンライン講演した日本病院学会の事例をもとに、3つの攻略法をあげていきます。

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その1 文字は大きく、写真を多めに

対面講演の場合、大きなスクリーンを使うので、スライドの字が細かくても許されているところがありました。

オンライン講演の場合は、できるだけ文字は大きく、写真や絵などを多めにした方がいいですね。

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視聴者によってはスマートフォンで閲覧するので、ビジーなスライドでは視力的に厳しいこともあるでしょう。

イメージとしてはYouTubeなんです。

YouTubeで文字がたくさんの動画では、確実に途中で離脱されます。

箇条書きは3つまで。しかも文字は大きく。そういう配慮が必要なんでしょうね。

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その2 身振り手振りを入れる

オンライン講演って、対面講演と異なり演者の動きが少ないから、視聴者が退屈になりがちです。

なので、できるだけオーバーアクション気味に身振り手振りを入れるようにしています。

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身振り手振りを入れるためにはカメラのアングルが大事になります。顔だけ写っている感じだと顔の表情でしか変化を付けることができません。マスクをしていたら、表情も読み取りづらくなります。

できればマスクは外し、カメラアングルは胸から上にする。

これだけでもかなり印象は変わるのではないでしょうか?

その3 変化をつける

これも対面講演との大きな違いなのですが、オンライン講演って長時間視聴するのがシンドイのです。演者としては、30分とか1時間の発表の中で、どう変化をつけるか。

例えば、講演の中でクイズを入れてはどうでしょう?

学会では、相手の顔が見えないウェビナー形式が主流なので、参加者に答えていただくことができません。ただ、司会や他のシンポジストが画面上にいるでしょうから、クイズの解答者になってもらうのもアリです。

昨日の学会では、下記クイズを他のシンポジストの方に答えていただきました。

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クイズは難易度的には少しむずかしいぐらいがいいでしょう。視聴者もちょっと悩むぐらいの方が間をとることができます。


あと、講演の合間に動画を流すのもありです。

テレビを観ているのと同じ感覚で視聴している感じになります。

特に、対談系の動画だと飽きがこないかもしれません。

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以上、「オンライン学会 3つの攻略法」でした。学会がオンライン形式になってからわずか1年足らず。主催者も演者も試行錯誤の状況だと思います。

コロナが落ち着いたも対面のみの学会には戻らないでしょう。参加者としては、会場に行かずにどこでもいつでも視聴できる。そのようなニーズがある限りオンライン学会は継続されるでしょうね。

私自身、コロナ禍のオンライン講演で失敗を重ねて、今があります。本記事が少しでも皆様のご参考になれば。。

ちなみに、学会の模様は、6月25日から閲覧できるようです。



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