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独断と偏見によるα40(アルファ・フォーティ)ランキング


独断と偏見によるα40(アルファ・フォーティ)ランキング。

どんなランキングかと言うと、
アルファ40だけでデッキを組む際にこれが強いというランキングを、
各カードタイプごとに挙げていく。
ひとまずアルファ40のルールを知りたい人は下記へ。

ただし、パワー9は最初からランキング外。
4枚制限すらない世界では、最終的にはパワー9を大量に入れたデッキが強いのは当たり前なので。
除外というよりも殿堂入りと言ったほうが適切かもしれない。
マナ・アーティファクトである6種は色が合わなくても採用する人が多いだろうし、青3種は1枚でも持っていたらタッチしてでも使うだろう。

だいたいにおいて、アルファ40の世界でアルファでパワー9カードを持っている人は、基本的にはデッキに入れたくてしょうがないはずだ。
入れない理由なんて考えにくい。
そんな邪悪な9枚のカード達はランキング以前に殿堂入り。
そこはもうご理解のほどを。

同様にして、パワー9特盛デッキはあまり仮想敵には出来ない。
あくまで、そのへんを深く考慮せず、
「このあたりのカードがデッキで活躍するんじゃない?」
という選定をしているので、そこもご理解のほどを。
なにせ、
パワー9特盛デッキばかりを考慮していると、
9割のカードが「使えないカード」になってしまうので。

それから追加でもう1枚。
強さで言えばパワー9に一歩及ばずだが、
文句なしの1枚がある。
勘の良い方なら言わずともわかるはず。
《太陽の指輪/Sol Ring》だ。

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パワー9を何セットも持っているならいざ知らず、
普通の人の構築で、持っているならほぼ100%採用される1枚だ。
アルファ40の観点では、
パワー9+《太陽の指輪》でパワー10と言っても過言ではない。
この10枚は完全に殿堂入りしないとお話が始まらない。

というわけでこれら10枚を最初から外しつつランキングを書いていこう。

-クリーチャー部門-


《セラの天使/Serra Angel》
《大気の精霊/Air Elemental》
《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》

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白、青、黒の飛行のエース達。
それぞれに特色があり、
白:警戒持ち。
青:パワー9の青3種と同じ色なので使いやすい。
黒:《恐怖/Terror》が効かない&手札破壊。
どれも特有の個性があって優秀。

次点に《巨大戦車/Juggernaut》がランクイン。

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《巨大戦車》はどんな色でも入れられる点と、
4マナでパワー5、デメリットほぼ無しという事を考えると、
白、青、黒の3種に勝るとも劣らない。
弱点は結構な方法で壊せる事だけだ。
むしろその弱点は「避雷針になってくれる。」という見方もある。

《セラの天使》の強みは、
《天秤/Balance》や《剣を鍬に/Swords to Plowshares》と同じ色、
という点もある。

また、黒は言うまでもない5マナのエース、
《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》もいる。

-インスタント部門-


《稲妻/Lightning Bolt》
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《赤霊破/Red Elemental Blast》

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単純火力、マナ加速、そしてパワー9の青い3種へのカウンター。
パワー9を特盛にしたデッキでない限りは、《赤霊破》は活躍の場がある。
パワー9のうち3種を必ず潰せるのだから、極論で言えば《対抗呪文/Counterspell》より楽に撃てる分だけ強い一面がある。

《大気の精霊》を潰せるという点も大きい。
あと《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》も潰せる。
《稲妻》はパワー9特盛デッキのフィニッシャーとして、
デッキに2枚だけ突っ込むという面白い構築も出来る最強火力だ。

-ソーサリー部門-


《Demonic Tutor》
《火の玉/Fireball》
《新たな芽吹き/Regrowth》

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なんでもチューター出来る《Demonic Tutor》
なんでも回収出来る《新たな芽吹き》
柔軟性高い火力《火の玉》
これらを持っているだけでタッチ、
またはメインを張れる色選択を考えられるカード達。
コストがダブルシンボルの《Braingeyser》と、
白の大破壊呪文の《天秤》あたりが次点候補。

《Braingeyser》は数少ないドローサポートでもある。

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なにせアルファ40の世界にはドローサポートが少ない。
また、《Braingeyser》はやろうと思えば、
相手に撃ってライブラリーアウトを狙う事も可能なカード。
相手のライブラリーは最大でも32枚しかないのだから。

通常考えられないプレイをした場合でもライブラリーの最大は38枚。
この通常考えられないプレイをした場合の、
残りライブラリー38枚が一瞬でわかったら結構すごい。

-エンチャント部門-


・・・思いつかない。
単純に強いところなら、
《Copy Artifact》
《不吉の月/Bad Moon》
《十字軍/Crusade》

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このあたり。
2つの色強化エンチャントの《不吉の月》&《十字軍》は、
単色を作ればそれなりになりそうだが、
8《黒騎士/Black Knight》
8《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
4《不吉の月/Bad Moon》
くらいにしないとダメそうだ。
《Copy Artifact》は強いカードなのだが、
コピー先の候補がそれほど多くない。

《巨大戦車》が一番戦力としてはベスト。
なにせアンティキティの生物がいないので、
コピー先の生物も候補がほとんど見つからない。
《トリスケリオン/Triskelion》でもあれば話は違った。
なにせパワー9は強いけれども、
別に《Copy Artifact》でコピーしたいカードという程でもない。
となると、コピー先は以下のアーティファクト部門のカードが候補になる。

-アーティファクト部門-


《黒の万力/Black Vise》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《氷の干渉器/Icy Manipulator》

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ダメージ源、マナ加速、万能アイテムの3種。
《氷の干渉器》はパワー9特盛デッキ以外では、
どんなフィニッシャーでも止められる事が大きい。
アルファの時代から、
《氷の干渉器》+《冬の宝珠/Winter Orb》
のコンボが決められるのも面白い。
ただし、パワー9特盛デッキには一切効かない。
いや、効かない以前に瞬殺されるから関係ないとも言える。
そんなデッキ組める人、この世にほとんどいないけれども。
だいたいにおいて、アルファ40で、
《氷の干渉器》+《冬の宝珠/Winter Orb》
を決めるのも結構厳しいはず。
先に言っておくけれども、店主は出来ない。

-土地部門-


《Underground Sea》
《Tundra》
《Tropical Island》

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《Volcanic Island》が無い世界で、パワー9のうち3枚が青いのだから、
この3枚以外は無いと言っても良い。

そもそもアルファ40の世界は、
デュアルランド9種
基本地形5種
合計14種しか選択肢がない。

《露天鉱床/Strip Mine》も無ければ、
《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》も無い世界だ。
平和なんだか平和じゃないんだかわからない世界だ。


これからアルファ40を始めようと思っている人へ


各カードタイプにつき、3枚ずつのカードを挙げてきたけれども、
クリーチャー部門では、
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》もかなり強い。
殴れるマナ生物はアルファにこれしかない。
あとはコスト的に複数枚採用しにくいが、
《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》

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の2種もフィニッシャーとして優秀。
この2種をブロック出来る生物が当然ながら限られているので。

ソーサリーもまだまだ強いカードはいくつもある。
当たり前なところで言えば、
《神の怒り/Wrath of God》
《地震/Earthquake》
《生命吸収/Drain Life》
《ハリケーン/Hurricane》
などが挙がる。

土地についても
単純にデュアルランドが基本土地の完全上位互換の世界。
大量にデュアルランドを持っている人などまずいないだろうが、
大量にあれば2色デッキと単色デッキに差が一切無いデッキが構築可能だ。
デッキの土地を全部その2色のデュアルランドにしてしまえば良いのだから。

枚数制限の無い世界なので、持っているのであれば、
白青デッキで、
12《Tundra》
という事もOK。
場に4枚以上並ぶアルファの《Tundra》なんて光景は、
さぞかし壮観だろう。

アルファ40の世界は、根本的にデッキを作る事そのものが難易度が高い。
40枚でOKとはいえ、アルファのカードを40枚揃えるのもきつい。
そのため、持っていればとりあえずデッキに入れるからスタートする事が多い。

純正で組める人は日本人では20人いるかどうか。
いや、さすがに20人はいるか。
その20人を一同に集めるのが大変そうだけれども。
当店で提唱した、Unlimited版までOKという緩和ルールにしても、
40枚を揃えるのが精一杯という人もいる。
ただ、この緩和したCSSルールにしたら、
案外乗ってくれる人がいたのは面白かった。
Unlimited版ならなんとか頑張ってくれる人がいるという事だ。

Unlimited版で精一杯という人のために、
ちょっとお安いデッキの構築方法。

10《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《スクリブ・スプライト/Scryb Sprites》
6《灰色熊/Grizzly Bears》
6《巨大化/Giant Growth》
2《ハリケーン/Hurricane》
12《森/Forest》

Unlimited版でこれを組んだら結構お安く出来上がる。
いや、もうめんどくさかったら、

16《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
8《巨大化/Giant Growth》
4《ハリケーン/Hurricane》
12《森/Forest》

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これでもいいのではないかと。
森とエルフ1枚ずつあれば事故らないデッキ。
40枚中初手7枚+最初のドローを考えたら、
期待値上はほぼ1枚ずつある。
強いかどうかは置いておこう。
後者のデッキのほうは《ハリケーン》で死ぬ生物が自軍にいないので、
開き直ってぶっ放せるのでこちらのほうが面白いかもしれない。
自分で書いていて使ってみたくなってきたな、このデッキ。
ただ、さすがにUnlimited版でも、
《ラノワールのエルフ》を16枚も持ってない。

と、色々と書いてきたけれども、
誰がこの記事を読んでアルファ40を始めるのだろう?
この記事読んで面白がる人いるのかな?
こんな世界の話題を記事にしてどうするんだろう?
と思わなくもない。

が、MTGの最古の世界なのだから、
誰も記事にしない以上は一度くらい書いておこうというもの。
いや、誰も書かない記事だからこそ、
自分のようなマジックキ○ガイ(略してマジキチ)が書くべきだ。
(これを書いている時点でアルファ40で検索して、
 自分の書いた記事しか見つからなかった。)

アルファ40はMTGの最古なだけではなく、
電源系ゲームで言うところのエンドコンテンツだ。

しかしながら、前述した通り、デッキを組むだけでも難しい世界だ。
エンドコンテンツという言葉にふさわしいほどに、
人生が終わるまでに1デッキをまともに組めたらすごい。
アルファのカードを40枚を揃えただけでも表彰ものだ。

そう考えると、なんだかアルファ40の世界は、
対戦をするという意味では平和な世界のような気さえしてくる。
パワー9を4枚以上積める時点で全然平和じゃないけど。
とはいえ、
現時点で4枚以上積んでいるデッキなんて1回しか見た事がないし、
これから先にあんなデッキを見る事も無さそうだ。
そういえばあのデッキについて書いた事も無かったので、
どこかで一度書いても面白そうだ。

ではまた。


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