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α40(アルファフォーティ)をやってみた。

今回は店主のα40(アルファフォーティ)のデッキ紹介に加えて、
アルファ・フォーティを実際にやってみたレポート。

なにそれ?という人は
1つ前の記事を参照。

このアルファ・フォーティをやるに際し、
普段ヴィンテージなどを楽しむ友人達に、
アルファ・フォーティのルールを説明したところ、
「無理!」
の一言だったので、
他の人には、

「じゃあ、こうしよう。
 俺はアルファだけで組む。
 皆はUnlimited版までのカードをOKにしたらどうだ?」


と言ったら結構乗ってくれた。
Cardshop Serraで勝手に提示したルールなので、

C
ard Shop Serra

の頭文字をとってCSSルールを仮の名としてつけて、8人の大会を開催する事が出来た。

8人集まった事がすごいと思った。

念の為言っておくけれども、
8人全員が静岡県民ではない。

これを読んで、
「静岡県のMTGプレイヤーってちょっとおかしいんじゃないの?」
なんて思わないでほしい。
他県の方も集まっての8人だ。

ちなみに店主以外で1人だけ、
アルファオンリーで組んだ来た猛者がいた。
まさか本当に組んでくる人がいるとは思わず、
これには結構驚かされた。

実はこの人は、
2019年の夏のGP千葉で初めてお会いし、
古いカードのお話で意気投合して、
一緒にアルファ・フォーティをやろうというお話をした方だった。

GPの会場で会って、
こちらでヴィンテージの大会があるという事で来てくれた方だったのだ。
来てくれた事も嬉しかったが、
一緒になってアルファだけで組んでくれた事も嬉しかった。

今回はCardshop Serraのヴィンテージ大会のあと、
そのまま参加してくれた方の中の8名が、
アルファ・フォーティを用意して、
そのまま8人大会に突入したというわけ。

店主のデッキ

ここらで、
店主の作ったデッキを紹介したい。
もちろんのこと全てアルファ版で構築している。
まずスリーブがこう。

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アルファ・フォーティを始めるにあたり、
まず真剣に考えた。
何がふさわしいのかを。
偶然にしてもかなり前に買って放置していた、
「モナリザ・スリーブ」
があった事を思い出し、
これしかないと思った。

デッキを作る時に真面目にスリーブを考えたなんて人生初だ。

自分は勝手に、
「モナリザこそアルファ・フォーティにふさわしい!」
と思い、これにした。
モナリザスリーブをキャラスリーブガードにいれ、
さらにカードセーバー1に入れた。

余談になるが、
実はムンクの「叫び」のスリーブも持っている。
いつかこういう狂気じみたレギュレーションの時に使おうと思っている。

さて、デッキ内容へ。

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-クリーチャー10枚-
3《セラの天使/Serra Angel》
3《鉄爪のオーク/Ironclaw Orcs》
4《巨大戦車/Juggernaut》

-インスタント8枚-
2《解呪/Disenchant》
3《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《恐怖/Terror》
1《稲妻/Lightning Bolt》

-ソーサリー5枚-
4《分解/Disintegrate》
1《火の玉/Fireball》
1《Demonic Tutor》

-アーティファクト4枚-
1《Mox Pearl》
1《Mox Ruby》
1《Mox Jet》
1《Mox Sapphire》

-土地13枚-
1《Plateau》
2《Scrubland》
4《平地/Plains》
6《山/Mountain》

やはりこのレギュレーションだ。
《セラの天使》を活躍させられる以上、
デッキの選択は白しかないと思った。
当たり前の話だが《セラの天使》は、
基本土地以外で一番持っているアルファのカードだ。
あとはたまたま《分解》を4枚持っていたので白赤に。
《稲妻》が1枚の理由は言うまでもない。
持っていないからだ。
《火の玉》が1枚の理由は言うまでもない。
持っていないからだ。
《Plateau》が1枚の理由は言うまでもない。
持っていないからだ。

自分で作っていて思う。
X火力が5枚とか頭悪いなぁ。
作りたい理想から相当に程遠い事がよくわかる。
黒を濃くして3色で対応力を上げるか、
黒を無くして白赤2色でのバランスの良さをとるか、
くらいしか今は考えられない。
青が入ったら一気にデッキが変わるのだが、
青が入ったら一気にお財布の中身も変わる。

メインに《赤霊破》が入っている理由は、
CSSルールでは、
「Unlimited版まで使える。」
ので、
持っている人達はノータイムでパワー9を使うはず。
それを考えてメインから《赤霊破》を3枚採用。
みんなの使ってくる
《Ancestral Recall》
《Time Walk》
は潰さないと負ける。
相手が青くなかったら完全に無駄カードと化す。

このアルファ・フォーティ(Unlimited版まで解禁ルール)は、
参加人数8人、
対戦はサイドボード無し一本勝負で行われた。

つまり事故=死。

なにせアルファ・フォーティのルールはマリガンが出来ない。
「マリガンチェックします。」
という言葉は一度も交わされない。

実際にやってみて・・・

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結果は2勝1敗。

2戦目の相手の《新たな芽吹き/Regrowth》が強かった。
《Ancestral Recall》
《Time Walk》
を回収されまくり、
善戦は出来たものの、一歩及ばず。

2回ほど《赤霊破》を叩き込めたが、
《Ancestral Recall》2回分のアドバンテージ差は大きかった。

ただ、
自身でも善戦出来たというくらいの戦いにはなったのは嬉しい。
モックスシリーズは採用されているものの、
それ以外のカードは極端に強いカードの構成ではないので、
アルファ・フォーティは本当にとんでもない金額をかけた人以外は、
このくらいのデッキで善戦が出来るという事。
(というよりもカードプールが狭いので限定された戦いになる。)

つまり、アルファ・フォーティを、
本当にアルファだけで組むという事で無ければ、
案外と入っていける世界だという事が理解出来た。

Unlimited版まで解禁のルールにまで落とせば、
ヴィンテージ、レガシーがやれる人なら入れる。

何よりもデッキが40枚。

基本土地を0にするような構築が出来る人はまずいないので、
40枚のうち10枚以上が基本土地になる。
あとはどんな構成にするか次第。

ヴィンテージをやっていて、パワー9を持っているなら、
デッキの9枚は確定しているような考え方でも問題無い。
必然的にデッキが青になるが。

もっとも青になった場合、
《Volcanic Island》がアルファには無いので、
青赤デッキを組もうとすると、
デッキの土地が全部基本土地になる。

こう考えるとUnlimited版まで解禁のルールはそれほど難しくない。
ちょっと頑張りたい人だけ、
デュアルランドをUnlimited版にする必要がある。

デッキが40枚ということは、
シールド戦やドラフト戦と同じ枚数なので、
単純な目安もある。

土地:16~17枚程度
土地以外:23~24枚程度

という感じだ。
パワー9を持っていると多少比率が変わるだけ。

それにしても、
以前に友人と、
「ベータ限定構築ってやったらどうなるかな?」
という話をした事があったが、
それに近いデッキ構築をする事になるとは思わなかった。

そしてやってみると思った以上に楽しい。

古いカード限定の
しかも40枚のデッキなのに、
この言葉では表現しきれないワクワク感は、
やってみた人にしかわからないとしか言えない。

アルファ限定はあまりにも厳しいので、
他の方も

Unlimited版まで解禁のルール

でお試しをしてみると良いかもしれない。

ではまた。


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