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#3 アグラー。娘よ、これがタージマハルだ。

やっぱり、感動しました、タージマハル。インド人観光客のスマホ自撮りが絵になりすぎて。こんにちは、ツーさんことカスガイツトムです。会社員を長く務めています。ゆで卵が大好物です。

午前9:00、トゥクトゥク運転手のアリーは時間通りにホテル前にやってきました。さてまずは、タージマハルへ。城下町(?)の駐車場で降ろされ、娘と二人歩いてゆく。(この辺り、すんごい猥雑感が充満です。)まだあの白いとんがりタマネギは見えてこない。いつお目見えするのだろう。身体が震えます。わたくし、35年前も確かにこの辺、ゴム草履でうろついてたんだよなあ。感極まるなあ。

早くタージマハルが見たいのにチャイを立ち飲みし始めた娘

理解不能な撮影会

ついに来ました! 正門からのこの眺め、そのシンメトリー。これだ、娘よ、これが、俺の、タージマハルなのだよ。思いを一方的に押し付けて、ごめんよ、写真撮ってあげるから許しておくれ。

わたくしではございません

歳月が変えたもの、それはインド人観光客の爆増でした。撮影スポットの取り合い、奪い合い。そして、インド人たちの独特のポージング。わたくしにはとても真似できません。それにしても、色鮮やかなサリーは真白なタージマハルに実に映える。「ほんと、これ、バ(映)えるわ〜」、写真を撮りまくるわたくしの背後で、娘も感心しております。

と、その後、驚くべきことがわたくしたち親子を襲ったのです。「ワンピクチャー、OK?」と微笑みながら、眼光鋭い若者たちがスマホを持って寄ってくる。のみならず、家族連れもが娘とわたくしを取り囲み始めたのです。なぜ、わたくしたちと一緒に撮影させてください、なのでしょう。まったく理解不能です。

しかし娘もなんちゅーパンツ履いてんだろ

なんとか人気タレント級の臨時撮影会から逃げ出し、タージマハルの中に入ります。静謐、厳かに吹き抜ける微風。ああ、思い出した。35年前のあの日、天蓋を眺める青年ツーさんの横で、知らない爺さんがコーランの一節らしき歌を歌い始め、厳かにチップを要求してきたんだよな。なんだか心が甘酸っぱくなってくるなあ。

対岸からの眺めにも、感涙


実は、今回の再訪で果たしたかったのは、ヤムナー川の対岸にあるアグラー城塞(赤の城)から、タージマハルを眺めることでした。この城塞と霊廟にまつわる、皇帝シャー・ジャハーン(タージマハル建立者)の悲しい歴史秘話は、ご自身でググってみたりしてください。

こちらは土の赤色が基本となっている
幽閉されていたジャハーン王が眺めた景色

この日の疲労感はなかなかのものでした。午後3時にはホテルに戻り、昼寝させていただいたほどです。というのも、わかっちゃいたけど、のトゥクトゥク運転手による買い物店連れ回し劇場に巻き込まれたからです。

大理石ショップ、サリー布地ショップ、そしてジュエリーショップ、、、さすがに3軒目は辞したのですが。娘はブンムクレ寸前でした。が、あえて申しましょう。
娘よ、これがインドなのだよ。

#3 了

データ:
・タージマハル入場料、1300ルピー
・アグラー城塞入場料、600ルピー
※タージマハル入場者は、チケットを見せれば100ルピー割引





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