05/01

「ブックオフに紙袋4つ分の持ち込みをしてきた」「大量持ち込みは迷惑かなと思って少しずつ持ち込んでいる」「あと2日くらい通わなきゃ終わらないかも」「レシートの長さが凄かった」「漫画がやっと終わったからCDに手を付ける」「ブックオフ通いが全然終わらない」「初めてホビーオフ行ったけど未開封フィギュアが30円で悲しかった」「ゴミ処理場にゴミを直接搬入してきた」「ぬいぐるみは売るより燃やしたい派」「掃除は永遠だし一生のテーマ」。職場で私の口から出た雑談の数々。最近は掃除のことで頭がいっぱいなので雑談テーマも掃除の関連ばかりになる。誰しも経験していることなのでなんとなく話が盛り上がる。でもそんな中ひとりの同僚が「ずっと掃除してますけど、昔の部屋の様子どうだったんですか?足の踏み場ありましたか?」と聞いてきた。勘のいいガキは嫌いだよ、と現実で言いたくなる日が来るとは思わなかった。言葉が悪いから言わなかったけど。でも確かにそうだ。ずっと掃除しても終わらないってことは、この人の家ゴミ屋敷なのかなと思われても仕方がない。noteにもよく掃除のことを書いているのでそう思っている人もいるだろう。最初の投稿から掃除の話してるし。でもここではっきりと否定しておきたい。私の家はゴミ屋敷ではなかった。圧倒的な物量があったことは確かだが、ぐちゃぐちゃに積み上げられていた訳ではなく、きっちりと収納されて存在していた。お店の倉庫のような感じ。一言で表すと「物を捨てられない収納マニア」だった。しまっちゃうおばさん。そんなわけで足の踏み場は確保されていた。勘のいい同僚には「逆に足の踏み場しか無かった」と返した。そうしたら「捨てられないタイプですね」と返ってきた。優しさを感じた。今日は大学時代に使っていた教科書をブックオフに持ち込んだ。書き込むタイプだったので大体のものは捨てることになったが、綺麗なものもいくつかあった。買取りに出して査定を聞く時に一冊返ってきた。裏に大きく自分の名前が書いてあった。見落として持ってきてしまった。恥ずかしい。これのせいですねと名前を擦りながら照れ笑いした。馴染みの店員さんも笑ってくれた。明日はハードオフに楽器を売りに行く。部屋の奥底にしまい込まれていたテナーサックスとクラリネット。あとトランペットのマウスピースだけ出てきた。過去の遺産を清算していく。今日もなにもない一日だった。

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