05/07

クッキーを焼きすぎたので、と職場の人たちにクッキーを配った。自分用に焼いたものなので分量も形も適当。本当は人にあげるようなものではない。何故配ったか。自分がこれ以上食べないようにするためだ。もう既に気持ち悪くなるくらいの量を食べてしまった。数えていないが20枚以上食べた気がする。胃の入り口辺りがじんわり痛い。それでもそこそこ美味しいクッキーだったのでつい手が伸びる。私はお菓子作りの腕が良いと自負しているので、適当に焼いても結構美味しくできてしまうのだ。このループを止めねば、と小分けにしてラッピングすることにした。過去のラッピングで余った資材を入れている缶を開け、適当に見繕う。いい感じの透明な袋、端にテープが付いていて封ができるもの、を見つけた。大きさも丁度良くクッキーが5枚ほど入る。これに詰めていく。猫の形のクッキー、四角いクッキー、丸いクッキー。味はプレーンとココアと抹茶。猫の形のクッキーは2枚だけ作った。というのも型抜きが思いの外面倒で、たった2枚で挫折したのだ。残りは丸い型で抜く予定だったがそこから全てが面倒になり、結局型抜き用に伸ばした生地は包丁で切って四角く成形した。たまにおしゃれな素朴系のカフェに行くとある四角いクッキー、それを目指したという体にした。四角になりきらなかった端の生地は手で丸めて潰し、丸いクッキーに。色付きの生地もそんな感じで。5袋ほどできた。目の前からクッキーが消えたのでやっと食欲が収まった。一安心。職場に持っていき、比較的仲の良い人達にあげた。職場でお菓子を配るには数が少なすぎたので、あげるタイミングを見計らうのがしんどかった。なんで私にはくれないの!と怒り出す人がどこにでもいる。普通に仲良くないからなんだけど、とは言えないのでまた今度持ってきますねと場を凌ぐが、持ってくることはまず無い。自分は将来そうゆう人にならないようにしよ、とだけ思う。クッキーを焼いたのが一昨日、あげたのが昨日、そして今日。感想が届いた。美味しかったです、と言ってくれた。手作りクッキーを貰って、美味しかったです以外言えないとは思うが、純粋に嬉しかった。今度はちゃんと贈呈用のクッキーを焼いて渡そう思った。クッキーを渡したのをきっかけに、同僚と焼き菓子談義で盛り上がったのが楽しかった。スコーンは硬めが好きか柔らかめが好きか。「「硬め!」」。今日もなにもない一日だった。

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