04/02
通院日。今日は大学病院へ。術後の経過は良好。しかし気になる点が見つかったので先週に血液検査をして、今日は結果を聞きに来た。病院に着き受付を済ませ、担当科の待合室に向かう。いつもなら受付表に診察室の番号が表示されるところ、今日は臨時とだけ書いてあった。どこで待てば良いのかわからないので担当科受付に聞いてみたら、今日は16番診察室ですと教えてくれた。何かいつもと様子が違う。待合室にいる患者さんたちの雰囲気も違う。なんだろうこの違和感。いつもはお姉さんと形容できる人が多いが、今日は年配の方ばかり。車椅子で押されて入ってくる人もいる。滅多に見ない急患の人もいる。椅子に座りながらしばらく考えていると、先週の診察で担当医から異動になると伝えられたことを思い出した。その時に次の診察が最後とも言われていた。大学病院って4月1日付けで異動じゃないんだとその時は納得したが、この感じを見るにおそらくもう異動していて、その先に臨時として私が呼ばれたのだ。患者を年代で分けてるのか、病状で分けてるのかはわからないが、そういった部門分けがきっとあるんだろう。なんか申し訳なかったなと思いつつ、診察してくれることに変わりはないのでそれを察する必要もない。というかさっきから急患の人がうるさい。受付の人に食って掛かっていた。「診察室の中にお医者さん居るけど何故私は呼ばれないのか」「もう3時間も待っている」「診てくれないなら帰る」。帰る選択肢がある人は急患で来る必要はなかったのではと思いながら、早く静かにならないかなと願う。受付から戻ってきたと思ったら電話を始めたり、付添の旦那さんに小言を言っていたり、非常に迷惑だった。受付の人が折れたのか、私の願いが通じたのか。やっと診察室に呼ばれて入っていった。穏やかな待合室になった。何人か呼ばれた後、私も呼ばれる。血液検査の結果、数値には問題なしということで、とりあえずは大丈夫そう。でも気になる点は依然そのまま残っているので薬で治療しましょうとなった。治る見込みがあるというだけで未来は明るくなる。先生と最後の挨拶をして診察を終えた。次の予約は2ヶ月後。経過観察。ここを卒業できるまであとどれくらいかかるだろうか。早く卒業したいけど通院している安心感も捨てがたい。とりあえず直近の通院がひとつ減り、やっと通院のために生きている感じから脱せそう。今日もなにもない一日だった。
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