サンタが残したエビデンス
【この記事の内容は】
・TOEIC専門塾「英語屋」講師が書いています。
・英文記事やウェブページから「TOEIC的」でありながら「大人が興味を持つようなネタ」を探してご紹介。
・読解問題もご用意していますので、ぜひ挑戦してみてください。
・一番最後には、簡単な和訳と解説も。
【Pre-Reading】
クリスマス・イブにサンタクロースがプレゼントを持ってくる・・という
一方的な善意に甘えっぱなしなのが多くの日本人だとすれば、米国などのキリスト教文化圏では、感謝の気持ちをこめて、サンタにはクッキーとミルクを(手紙を添えて)、トナカイ(reindeer)には人参を置いておくのが習慣になっているそうです。なかなか素敵ですよね。
親は夜のうちにクッキーや人参をかじり、ミルクを少し飲んでおくのですが、翌朝に子どもたちはそれを見て「サンタが来たんだ!」と実感して喜ぶ・・という寸法です。
ただ、2022年、話はここで終わりませんでした。この「食べかけのクッキーと人参」を証拠(evidence)に、本格的な調査を開始する子どもが登場したのです!
このヤング・シャーロックはどんな手法を取ったのか、ぜひ詳細を読んでみましょう。
【問題に挑戦】
Q: 記事によると、Matthew Bensonとは誰?
(A) 食べかけのクッキーとニンジンを送った子ども
(B) その子の親
(C) 地元の警察署長
(D) 取材した記者
↓ 記事はこちら
記事を読んで、問題を解いてから次に進みましょう。
【Side stories】
このお話、実は続報がありまして、警察署はちゃんと報告書を作成して
この子に送ったそうです。その内容は:
・警察が管理しているDNAの中で、完全に一致するものはなかった
・1947年のニューヨーク市34番街で発見されたDNAと部分的に一致しているが、サンタと断定できるものではない(「三十四丁目の奇蹟」という映画にからめた洒落)
・ニンジンのほうは、トナカイのDNAに似たものが検出された
・結論としては、サンタの存在を断定するものでも否定するものでもない
この話を日本版にしてみたら・・と考えてみたのですが、例えば、「なまはげ」とか「節分の鬼」にさんざん泣かされた子供が、その髪の毛とかを採取して、犯罪の証拠として警察に持ち込む・・なんかリアルすぎて可愛くないですね😹。
【正解&和訳】
Q: 記事によると、Matthew Bensonとは誰?
(C) 地元の警察署長
ここまで読んでも人物名は一切出てきませんね。未成年であることから、当初は名前などは一切公表されていなかったようです(後日公開)。
しかしこの子のお手紙、両親が手伝ったのかもしれませんが、とても丁寧な、TOEICにも出てきそうな文章ではありませんか!
👆より、正解は (C) 地元の警察署長。
問題自体は簡単でしたが、この記事にも、TOEIC頻出表現や単語がたくさん登場しましたね。ぜひ太字の部分、確認しておきましょう。
それでは、また次回!
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