りんご一個分
だれでも、自分ではどうしようもないことに出くわす。
それはときに心を容赦無く傷つけ、折る。
でも、誰かに助けを求めるのは
なんとなく情けない気がして、
迷惑をかけてしまう気がして、、
「助けて」の声はいつも喉で止まる。
部屋を暗くしてヒトリ閉じこもってしまえば
もう完成だ。
時間はすぎるのに、変わらない変われない
そんなやるせない自分の声ばかり頭を回る。
鬱鬱とした心はすぐ弱るよね。
わかるよ。
些細なことだろうが、なんだろうが
辛いと思えば、辛いもんな。
その末には全てが敵に思えてくるけど、、
なんやかんや僕らのいるこの世界は優しいから
「生きる」っていう選択をしている限り
そのうち誰かが助けてくれる。
生きるって選択をするんだよ。
誰も望んでないなんて幻だからさ。
助かるからさ、また笑えるからさ。
絶対助けてくれるからさ。
君がりんご一個分ぐらい笑えるようになったら
その時は誰かを助けてあげればいいさ
りんご一個分くらいね。