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natsume_rio
感性
小説は、「考え方を補強する」という観点でいうと、
あまり効率の良いものではない
一方で
「感性を磨く」という点においては最も手頃で手軽な、
代替不可能な代物だといえる
個人的に感性は「磨く」というよりも
「溶け合う」といった方がイメージに近い
感性は
人間の「理解」や「論理」を超えた「何か」であり
その「何か」と「何か」がぶつかり、混ざり合い
ただ別の「何か」になることもできず
ぼんやりとした灯火を見出すのだ
その灯火は輪郭がないからこそ
人はそれを求め
また永い旅に出る
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