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趣味で書いているPower Apps教材の前書き

本日は2023年12月8日。2023年 Qiita アドベントカレンダーの6日目に空きを見つけたので、趣味で書き進めている、出版の予定も公開の予定も決まっていない Power Apps の教材の内、前書き部分を抜粋して載せておきます。二重の意味で「穴があったら入りたい」ですね。恥ずかしいですが寂しいので。

以下、コピペ

Power Platformにようこそ。 その入口に本書を選んでいただきありがとうございます。 タイトルの通り、これから皆さんには Power Apps を起点に業務改善アプリを作成するための知識と技能を習得していただきます。

このテキストでの目標は、ひと通り学習を終えた段階で Microsoft Learn などを参照しながら簡単な業務アプリを作成できるようになることです。 各Lessonでの学習を通すことで、最低限、アプリを作る時に知っておきたい事柄に自然と触れられるように工夫が施されています。

これまでアプリを作ったことのない人が Power Platform を必要十分に扱えるようになり、かつ、組織にデジタル変革をもたらすには、学ばなければならないことが山ほどあります。

アプリを1つ作るためには、ツールの使い方はもちろんのこと、その背後で動く 「データ」 への理解が欠かせません。 そのアプリを使用して貯めたいデータは何か、閲覧したいデータは何か、といった根本的な話もありますが、この 「データ」 は、アプリを作ったことのない人々にとっては聞き馴染みのある 「データ」 ではない可能性が高いです (筆者がそうでした)

また、アプリを作って運用していると、メンテナンスやアップデートも欠かせません。 例えば、新入社員や欠員に伴うライセンスの付与及びデータ移行、業務内容やその担当者の変更に伴う作業などが挙げられますが、これらを怠っていると業務遂行の妨げになるだけでなく、システム障害の一因となってしまいます。

アプリ開発の現場では、その性質上、初級者も上級者も無関係に、皆インターネット検索で疑問を解決したり、市販の教材や動画で学習したり、有志によるコミュニティでの勉強会に参加したりするなどして絶えずスキルアップを続けなければなりません。

その結果、新しい教材の入り込む余地がないほど学習環境は整いました。 それゆえに、これから初級者としてPower Appsの学習を始める皆さんに対して手放しで 「まずは作ってみてください」 や 「本や動画で勉強してください」 と言っても、大半の人々は何から始めて良いか分からないはずです。

これは他の学習にも置き換えられます。 例えば、ピアノの鍵盤のどこを押せば 「ド」 の音が出るのかは実際に押してみれば分かりますが、他の音と組み合わせ、しかも用途に応じて曲を作るとなると話は変わるはずです。

分からないなりに手を動かしながら勉強することも欠かせませんが、学習環境が充実した現在となっては、アプリ作成における基本は先に押さえておく方が効率的です。

一般的に、Power Apps は 「ローコードツール」 と呼ばれています。 その名の通り、ボタンを配置したり文字の色を変えたりするような設定は、マウス操作で手軽にできるようになりました。

しかし、テーブル設計、変数、そして配列といった学習内容は、Python やJavaScript のような開発言語と大差ありません。 読者の皆さまの 「つまずきポイント」 とも言い換えられます。

したがって、ローコードツールといえども、Power Apps の学習は 「プログラミング学習」 として、ゆっくりと焦らず、時間をかけて取り組んでいただきたいと考えています。

さて、この文章を読んで 「自分には難しいかもしれない」 とお考えになった方もいらっしゃると思います。 しかし、継続は力なりです。 現代では流行らない精神論のようですが、触れ続ければ、点と点が結びついて線になり、その線と線が立体的に組み立てられる瞬間が必ずやってきます。

これもあらゆる学習に言えることですが、とりわけプログラミング学習は、出口の見えないトンネルの中をさまよい歩かなければなりません。 時には壁にぶつかることもあるでしょうし、予期しないエラーに苦労するようなことも必ず起こります。

しかし、このテキストを終えて進行方向に光が見え始めた頃には、皆さんは、それぞれご自身の作りたいアプリを 「調べながら作れる」 ようになっているはずです。 そして、職場では重宝される存在になっているはずです。

仮に、業務アプリを作れなかったとしても、本書を通して、アプリ作成に必要なデータや手順などを知っていることが重要です。 誰か得意な人や組織に開発を依頼する場合の工数 (=経費) 削減に繋げられますし、Power Platformに搭載された人工知能 (CoPilot) を活用する上でも役立つからです。

最後に、繰り返しになりますが、テキストを通読したら、巻末付録を参考に必ず別冊 (あるいは動画) 教材での学習に取り組んでください。 これらはプロの開発者が手がけた質の良い教材ばかりです。 本書は、あくまでも予習で使っていただけると幸いです。

もちろん、ご自身で作りたいアプリを作ってみるのも良いと思います。 むしろ、自らの興味関心に沿って作りたいものを自由に作る方が実力になります。

本書に掲載されていない関数や機能は、技術ブログを読んだり、Power Appsユーザーが集う場所で質問したり、SNSやコミュニティで質問したりしながら、絶えず独習を続けていただければと思います。

なお、その際は Microsoft 公式文書である Learn(旧Docs)を参照することを心がけてください。 専門用語も多く、最初はとても難しく感じると思いますが、読んでいく内に慣れていくはずです。

「今日はこの専門用語を理解できた」 というような進歩も素晴らしいものです。 地道に、気長に、そして楽しむことを大切に、Power Appsの世界を探検していきましょう。

短期間ではありますが、その旅の案内役として皆さまとご一緒したいと思います。

著者


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