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授業のヒント

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今日から授業で使えるアイデアやSmall Talkの実践例を紹介しています。
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#英語

小・中#16-2: “What do you do in your free time?” 「時間があるとき、何をしますか?」(後)

前回から、「時間があるとき、何をしますか?」に関連する表現を用いたやり取りを考えています。 英語で自己紹介に取り組むとき、“What’s your hobby?” 「趣味は何ですか?」という表現を覚えて言ったりすることがあります。 自分自身で “My hobby is reading books.” と言うのとは異なり、「趣味は何ですか?」とたずねられたときに、これまで趣味と明確に意識して続けてきたものがない場合もあるのではないでしょうか。 そして、“Well, I don

小・中#10-2: Tell me about your town.「町には何がありますか」(後)

ell me about your town." 前回は、この問いかけに児童が英語で答えられるようになることを目指して、「町にあるもの」、「町にないから欲しいもの」などについて話すための基本的な語句や表現に親しむ場面を考えました。 前回までの展開例 〔概要〕まず施設や建物、町を説明するための英語表現に、音声から慣れしませるやり取りを行いました。最終的に児童が「自分の伝えたいこと」に照らし合わせて「選んで」使えるように、指導者が向き合う児童に合わせて用意した語句や表現を取り上

小・中#10-1: Tell me about your town.「町には何がありますか」(前)

小学校では社会の時間に自分たちが住む町(地域)について学習します。 そこで得た知識や情報を基に、英語の時間でも「自分の住む町」について伝える活動をしてみましょう。 今回は "Tell me about your town." という問いかけに英語で答えられるようになることを目指して、「町にあるもの」、「町にないから欲しいもの」などについてやり取りを考えてみます。 1.町(地域)について話すために必要な語彙を確認するまず「町について話す」ために、これから行うやり取りで児童が伝

小・中#9-2: How many national holidays in June? 「6月には休日がいくつありますか?」(後)

前回は、ゴールデンウィークの連休明けから7月中旬にかけて「祝日がない」ことに児童の関心をひきつけながら、月の日数や "red-letter" day の数の観点から、特定の月を比べながら「やり取り」を発展させました。3月と11月では日数だけでなく、祝日の数も異なることに気づかせ、それぞれの祝日を英語で聞いたり、言ってみたりしました。 今回はその続きから始めます。もちろん最初の指導者の問いかけを "Look. This is the calendar for Novembe

小・中#9-1: How many national holidays in June? 「6月には休日がいくつありますか?」(前)

例年ゴールデンウィークの連休が終わると、カレンダーを見たくなくなること、ありませんか? 連休明けから7月の「海の日」(7月第3月曜日ですが、2020年は7月23日に移されましたね)まで、祝日がありません。10週間以上、カレンダーの月曜日から金曜日の間に赤い数字が見つからない・・・。 今回は「祝日」の数や月ごとの日数をトピックに、数を尋ねる表現などを使って Small Talk を展開してみたいと思います。 【展開例1】 《基本的な語句を確認》 T: Look! T

小・中#6-1:【今回はちょっと理論編】Small Talk における指導者のフィードバック (前)

突然ですが、以下の先生(T1, T2)と子どもたち(Ss)のやり取りを読んで、どのような場面を思い浮かべますか? T1 & T2: Hello, everyone! Ss: Hello, XXX sensei and YYY sensei! T1: How are you today? Ss: I’m fine. Thank you. And you? T1: I’m fine. T2: I’m fine, too. T1: Good. Wha

小・中#5-2: Get to know each other! クラスのみんなと仲良くなろう     ~ 英語で自己紹介 ~ (後)

前回から、Get to know each other! 「クラスのみんなと仲良くなろう!」をテーマに、どのように英語で「自己紹介する」活動を導入するかについて考えています。 「英語でできること」を1つずつ増やしていくことが、「英語の学び」です。自己紹介という活動においても、自分について伝えたいことを、何とか既習表現を用いて表そうと努力するとともに、それでも英語にできないことや、より適切な表し方があることについては、新しく学ぶべき語句や表現として使ってみるように促したいもの

小・中#5-1: Get to know each other! クラスのみんなと仲良くなろう     ~ 英語で自己紹介 ~ (前)

Welcome back to school! 少しずつ学校再開に向けた動きが見られるようになりました。 新入生にとっては、Welcome to (our) school! かもしれません。 学校に子どもたちの元気な姿が戻ってくるのは、本当に嬉しいものですね。 今回は、本来ならば4月初めに扱う予定だったテーマ「クラスのみんなと仲良くなろう」を取り上げます。 多くの学校で「外国語」の授業が始まるタイミングまで温めていました。 新しい生活様式の学校では、大きな声で自由に動き回り

小・中#4-2: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(後)

Week 4 のトピックは「食べもの」。児童生徒にとって身近なトピックではありますが、これを Small Talk として、小学校高学年の段階でどのように展開することができるでしょうか。 前回は、Small Talk の始めかたに着目して考えてみました。単語でトピック(例えば “apples”)を提示し、習ったばかりの疑問文を用いて、児童に突然 “Do you like apples?” と尋ねて始める Small Talk では、「なぜ急に apples が好きかどうかの

中・高#4-1: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(前)

生徒が自ら考え、表現する力を高めたい。 生徒の発話を促すために教師はどのような発問をしたらよいのか? ここでは、今日の授業に役立つ問いかけの例を毎週トピックとともにご紹介します。 中学3年生から高校1年生までの生徒を対象としたペアワークを促す展開例です。 今回は、「Favorite food」をトピックに、生徒同士のペアワークを行い、生徒自身の思考を促し、自分の考えを自分の言葉で表現し、さらに相手が話したことを他に伝えることを目指した授業での展開例を紹介します。 【展開

小・中#4-1: What kind of food do you like? どんな食べものが好きですか?(前)

これまでの回を読んでくださった小学校の先生から、「トピックによって、どのような対話の展開ができるのかは分かるが、これを授業で使うために覚えるのは大変・・・」という感想をいただきました。確かに「トピックに応じた展開例」は、丸暗記するには長すぎますし、そもそも実際の授業で、展開例と同じ反応が児童生徒から返ってくるとは限りません。 本記事でお伝えしてきたのは、「あるトピックについて、小学校高学年くらいから中学校はじめの既習語句や表現を使えば、こういうやり取りが可能」という一例です

小・中#3-2: How do you keep in touch with your friends? 友だちとどのように連絡をとりますか?(後)

Small Talkってどうしたらいいの? 児童生徒の発話を引き出す問いかけって? ここでは、今日の授業ですぐに使える実践例を毎週トピックとともにご紹介します。 Week 3 のトピックは「友だちに連絡をとる方法」です。前回は「4月20日の郵政記念日」に関連して、先生が「手紙(letters)」について語る場面から始めました。続く展開例では、まず「友だちに手紙を書くかどうか」を先生が数名の生徒に尋ねます。そして「手紙を書かない」という生徒には、さらに「他にどのような方法で友

小・中#3-1: How do you keep in touch with your friends? 友だちとどのように連絡をとりますか?(前)

Small Talkってどうしたらいいの? 児童生徒の発話を引き出す問いかけって? ここでは、今日の授業ですぐに使える実践例を毎週トピックとともにご紹介します。 “Hands-on Small Talk” シリーズも3週目。こちらの「小学校高学年~中学校向け」に加えて、「中学校3年生~高校1年生向け」の2本立てでお届けしています。実はこのシリーズ、対象児童生徒の学年が違っても、同じトピックで Small Talk を展開することを目指しています。今回のトピックは「友だちに連

小・中#2-2: What do you do first thing in the morning? 朝、何をしますか?(後)

Small Talkってどうしたらいいの? 児童生徒の発話を引き出す問いかけって? ここでは、今日の授業ですぐに使える実践例を毎週トピックとともにご紹介します。 小学校5、6年生から中学校はじめまでに学習する表現を使った児童(生徒)とのやり取りの例です。 前回は「朝起きてからすること」をトピックに、まず指導者が「児童に使わせたい表現」を用いて自分のことを語り、その後「朝起きていちばん最初にすること」、あるいは「朝起きて最初にする3つのこと」に向けて対話を展開させる例を紹介し