大人の英語発音どうする?フォニックスより大事なイントネーション!②
先日は、イントネーションを無視して英語を話すと、すごく下手に聞こえてしまう、という私の恥ずかしい実体験をお話をしました。
今日は、大人が英語の発音マスターしたいなら、必ず最初に身につけて欲しいイントネーションについてお話します。
フォニックスより先に学ぶべきはイントネーション!
イントネーションとは、文字以外の意味を音でコミュニケーションするために、文章の中で大切な部分を選択的に強調させて、相手にわかりやすく伝える方法です。
中学校の英語で習うのが、
上げ調子と下げ調子のイントネーションですよね?
Yes/Noの疑問文には上げ調子⤴で、肯定文は下げ調子⤵
ってやつです。
Do you like it?⤴
I don't have a car. ⤵
実は、さらにいくつかあって、
What's your name?⤵
疑問詞の疑問文は下げ調子、
I like apples, ⤴oranges, ⤴and strawberries.⤵
リストを読み上げるような「並列」のとき、コンマの前は上げ調子、っていうのもあります。
そして、実践的なイントネーションは実はさらに深いです。
内容語と機能語では単語の強勢が変わります。
さらに、強勢が変わる=強調されなくなると、母音は弱形になることがあります。
そう、フォニックスで一生懸命に覚えた強形の発音とはまったく違う音で発音される単語が続出するのが、イントネーションのなんです。
ちょっとここで、内容語と機能語を説明をさせてください。
内容語とは、名詞、動詞、形容詞、副詞などの意味のある単語です。
機能語とは、代名詞、冠詞、助動詞、前置詞などの文法的な役割を果たす単語です。
英語の発音のデフォルトでは、内容語を強調します。
内容語の中でも順位付けがあって、
まず、名詞がいちばんに強調されます。
Cats like fish.
名詞が不在なら、動詞が強調されます。
They like them.
名詞>形容詞>副詞です。
She is a very important person.
personをもっとも強調し、次はimportant、veryはそれよりも小さめです。
以上は、デフォルトの発音なので、「めっちゃ!」って力いっぱい強調したいのなら、veryを最大限に強調しても大丈夫ですが、その他の部分でなぜそんなに大事なのかが理解できるような文章の構成になっていないと、「変なイントネーションで話す人だな」と思われてしまいますので、ご注意ください。
イントネーションを知らないとコミュニケーションがうまくいかない
私がイントネーションの大切さを学んだのは、ネイティブとグループで話をしていると、決まってみんなに横入りされた経験からでした。
イントネーションは4つあると説明しましたよね?
でも、私が知っていて使っていたイントネーションは3つだけでした。
肯定文の時は下げる⤵
疑問詞の疑問文では下げる⤵
Yes/Noの疑問文では上げる⤴
そう、コンマの前の上げ調子⤴を知らなかったので、使っていませんでした。
コンマの前の上げ調子⤴は、実践では会話の時にどんなシグナルになっていると思いますか?
「私の話はまだ終わってないよ」というシグナルです。
つまり、途中なんだから、割り込まずに聞いてよ、ということを、言葉に出さずにイントネーションで伝えているんです!
こんな感じですね。
When I was in school,⤴ I really hated waking up early.⤵
それを知らなかった私は、コンマで続くところを下げ調子⤵の「もう話は終わりだよ」のイントネーションで話していたので、相手は
「もう、言うこと終わりだよね!」
と勘違いして割り込んでくる、ということだったんです。
こいつ、失礼なやっちゃな~!!!(怒)
って私はいつも思っていたのですが、
どっちが失礼なんじゃい!!!って話だったんです。
イントネーションの使い方のミスで起こったもう一つの面白い場面。
肯定文で下げ調子イントネーションのところでも、すべて上げ調子で話していた女の子がいたのですが、ネイティブたちは、その人が話し終わっても、必ず2秒間くらい沈黙してたんです。
(ネイティブの心の声)
「疑問文でもないのに上げ調子ということは、コンマの前だから、まだ話は終わっていないはず??でも、話しを続ける気配はないし、どういうこと???」
イントネーションのシグナルと、言っていることの内容がかみ合っていないので、
「もう、話は終わったのかしら?そろそろ、口挟んでもいいのかしら?」
と、ネイティブたちは、今か今かと出たり引っ込んだりで、無意識に混乱してました(笑)
(私はイントネーションの持つ意味が分かった後だったので、傍で見ていて、興味深かったです。)
私のように、話の途中で割り込まれてもイライラするし、この女の子のように、原因が何かがよくわからず相手に躊躇され、自分だけ変な扱いを受けてると感じると、気持ちよく話せないし、自信もなくなります。
まずはイントネーションを直そう!
私の実体験から言えることは、英語はとにかくイントネーションを直すことが先決!ということ。
まずは、文章の中でどの部分を強調して発音するのかを知らないと、英語の話し方を上達させることはできません。
一語一句をすべて相手に伝えるのが大事なのではなく、重要なことを確実に伝えることがコミュニケーションです。
単語だけで英語が成り立つわけではないので、文章の流れをきちんと把握した話し方になっていないと、本来のコミュニケーションの役割は果たせないです。
そして、コスパもタイパもいいのが、イントネーションの学習!
イントネーションのパターンは数が少ないです。
英語の母音や子音、音の変化ほど変数が多くて複雑ではないので、学習すればあっという間にわかるようになります。
ということで、大人が英語の発音を勉強するなら、
端折っていいのはフォニックス、
絶対に飛ばしてはダメなのは、イントネーションや強勢。
イントネーションと、強勢をどこに置くのかがわかってから、フォニックスできれいな音を作る練習をする、という流れがもっとも効率的な学習方法ですので、ぜひ試してみてくださいね。
英語の発音は、独学では難しいと言われていますが、何を優先的にやっていけばよいのかポイントがわかるとうまく進めることができます。
イントネーションは、通じやすい英語のカギです。諦めずに、ちゃんとレベルアップしながら続けていくことが成功への道。
英語発音は多くの人が後回しにしがちで、根気強くやらないとマスターするのが難しいからこそ、できると他の人に大きく差をつけられますよ!
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