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英語には「正しく崩す」単語がある件

こんにちは。

先日のスピーチ発表会に参加された生徒さんの
お母さまとお話しする機会がありました。

「スピーチ発表会の評価で
発音の点数が低くて驚きました!」
とお話してくださいました。

「発音」の評価が上がるのは、
基本は最後です、
というお話をしましたが、
それがどういうことなのか?

スピーチ発表会をしたのですが、
ファイナリストを選ぶことで
スピーチ評価の基準をお見せする
という「ミニコンテスト」形式にしてみました。

客観評価の基準を作り、
5名のジャッジが参加者一人ひとりを採点し
参加者全員に得点をお渡ししているのですが、
今日お話ししたお母さまは
その評価をご覧になっての感想を
仰られていました。


英語の発音をよくしたい!
英語を上手になりたい!
と思われている方には
とても大切なポイントですので
今日それをシェアしたいと思います。

私も以前に
「正しい発音の定義」を間違えて
無駄な努力を重ねたことがあります。

みなさんにはそんなことは絶対にして欲しくないので
ぜひ最後までお読みいただき、
英語の発音に関する知識をつけていってくださいね。

さて、そもそも、
良い英語の発音とは何か?

スピーチを評価する時、
haveが辞書通りに正しく発音できているか?
という視点では見ません。

haveが文脈に即した適切な発音で
話されているか?
を見ます。

この2つの何がどのように違うのか?

これを理解するには
英語には「正しく崩す音」の存在があることを
知る必要があります。

「正しく崩す」音とは?

発音にはいろんな側面があるということは、
私のnote記事を読んでくださっていると
わかっていただけてるかもしれないですが、
一般的には英語の発音の上手下手って、
都市伝説レベルの不可解なスキルに
なっていると思います。

英語の発音について学んだことがないと、
自分よりも上手に発音できていると
うまい!と思うのは当然です。


特に小さい頃から英語やってると
「うちの子、発音いいよね!」
と思われる方が多いです。

このお母さまのお子さんは
小さい頃から私の教室に通ってくださっていて
だから単語の発音は正しくできているはず、
と期待されていたんだと思うんですね。

ただ、正しい発音かどうか判断される前に
正しいイントネーションかどうかの方が重要で
イントネーションがうまく取れていないのなら
発音の評価は低くなります。

どういうことかというと、発音を細分化して

①強弱&緩急のつけ方であるイントネーション

②強調されたり省エネされた単語の正確な発音

の2つに分解したとき、
スピーチで最初に練習が必要なのは
①のイントネーション


「文字の正確な音声化」
がきれいな発音だと思っていると、
ここが理解できません。


なぜかというと、
イントネーションをうまくつけられてないと
「どこを正しく発音し
どこを崩して発音すべきなのか」

がわかっていないことの証拠になるから。

そうなんです!

英語には
「崩して発音するのが正解」
の単語があるのです。

しかも、山ほどあります!

正しく話す単語の2倍以上が
崩して発音すべき単語です。

なので、律儀に
一語一句正しく発音すると
逆にド下手になってしまいます。

以前の記事
私が大人になってから
フォニックスを頑張ってやって
発音が壊滅的になった!
というお話をしましたが、
この時の「叫ぶロボット英語(笑)」
崩して発音すべき単語を
間違えて正しく発音した結果

だったんですね。

子供がはじめて「have」という単語に出会ったら
ていねいにh-a-vと音を発音していきます。

辞書通りの音です。

でもこれが
My parents have never been to Italy.
の中のhaveであれば
一般的には崩して「v」とだけ発音するのが
正しい発音
です。

someも同じで、
Some people like dogs, but others don't.
であればsomeは辞書通りの発音です。

でも、
I would like some coffee.
であれば「sm」と崩しすのが
正しい発音
です。

辞書通りにちゃんとsomeと言うと
それは間違った発音になります。

文の中での単語の役目や、
前後の文脈によって、
崩すのが正しい発音の時がたくさん
あります。

これがイントネーションであり、
英語の文の中の音の波であり、
何を伝えようとしているのか
メッセージをわかりやすくするテクニックです。

なので、イントネーションがわからずに
正しい発音をすることはできないし、

イントネーションが取れていても
正しい発音ができているかどうかは
別の問題になります。

ということで、文字の音声化ではなく、
話し言葉にもっとも近いスピーチをする際に
正しい発音ができているかどうか?
ということは、辞書通りに発音できているかどうかを
チェックしているのではありません。

文脈に合わせて正しく崩せているか?
強調すべき単語を正しいイントネーションで話せているか?
ということが「正しい」と評価されるんです。

そして、発音がそんなに正しくなくても、
ネイティブよりも伝わりやすい話し方をすることも
十分に可能です。

聞きやすいイントネーションと
正しい崩し方が実践できれば
とても伝わりやすい英語になるからです。

伝わる英語を話したいなら、
ぜひ、イントネーションの研究をしてみてください。

今まで聞き取れていなかったことが
おもしろいように聞こえてくるようになるはずです。

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