映画、と小説

小説と映画、は別物である。

どちらも、読んだりみたりしていて、おもしろかったと、今思い出せるものは、『火天の城』『かもめ食堂』『大鹿村騒動記』(この映画の原作小説の題名は『明日晴れるかな』)

そして、(ことに映画の方が)
つまらなかったといえるのが、奥田英朗の『インザプール』と『ララピポ』。それから『舟を編む』と『春を背負って』

インザプールとララピポは、小説が先で、これは小説との(イメージの)違いにガッカリした。特にインザプール、あの個性あふれる精神科の先生役が松尾スズキってぇのは・・?腑に落ちなかった。
だから、サウスバウンドはみてみたい気がかぁなり薄れてしまっているままだ。

映画『舟を編む』でのかぐやは、
やっぱり黒木華の方だと思う。(私の個人的嗜好だろうか?)
映画『春を背負って』は、舞台をまた北アルプスにしちゃったし、終盤での、手をつないでの、カメラぐるぐるシーン、全く気恥ずかしくなった。

小説がおもしろかったからといって、映画化されてもおもしろいわけではない場合は、小説を読んでの自分の印象との差異に裏切られたから、といえる。
殊に、出演者。

私の場合はだいたい小説のが先ってことのが多い。
『四日間の奇跡』も、小説が面白かったから、映画も見てみようと思った
『 カフーを待ちわびて』も、小説が先で、それから映画をみたのだが、まぁ、悪くはなかった印象。
『クライマーズハイ』は・・?記憶あいまい。
『火天の城』は・・?どっちが先だったかな?。ともかく。これは明らかに別物だ。だぁいぶ話が変わってた。けど、それはそれでどちらもおもしろかった。
そういえば。
『藁の盾』。これは、小説が先で面白かったから、映画も、となったのだけれども、映画『藁の盾』は酷かったな~~~

映画『ミッドナイトイーグル』もアカンかった。アクションものに撤してほしかった。日本映画特有の(と思える)間、引っ張り?、それが映画のリズムを台無しにしてる。これみよがしな情感表出なんて、、、いらないんだよ。

『かもめ食堂』も映画が先で、小説も読みたいと思いながらなかなか手に入らなかったりして間があいた。そのせいか、これは明らかに別物であるがそれは気にならなかった。どちらもおもしろかった。ただ、さちえさんがどうしてフィンランドで食堂をしようとしたか・やれるようになったかのあたり、映画にあってもよかった気がした、くらい。

映画が先でおもしろかったから、小説も読んでみようとした場合は、たいがいおもしろかった。
たとえば、『博士の愛した数式』も。映画は信州小諸市の懐古園がロケ地になってると聞いてみてみようと思ったもので、これをみて小川洋子の小説を読んでみる気になった。

『大鹿村騒動記』も。だけどこれまたまったくの別物。
順序でいったら、『いつか晴れるかな』という小説がまずできて、それから映画が造られたのだったが、この映画の場合、ちょっと特別で、まずは監督の阪本順治が原田芳雄とくむとの企画ありきで始まっていて、脚本の荒井晴彦と監督が作家に頼んだ経緯がある。

他にもあると思うが、今思い出せるものはこれくらい。

一概にはいえない。

まぁ、いろいろ、ですな。(^-^)


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