見出し画像

『星虫』と『イーシャの舟』

岩本隆雄  著
新潮文庫、平成二年初版
第一回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作
  朝日ソノラマ文庫からも出てるみたい。

【ある日、宇宙から降ってきた星虫。
額につけた人の感覚を増大させ、神の贈り物とさえ呼ばれた星虫も、巨大化し不気味に成長するにつれ、人々から拒絶されるようになっていった。
宇宙飛行士を夢みる友美、学校で居眠りばかりしている広樹。友美と広樹が最後の星虫の所持者になったとき、二人の全世界を巻き込んだ冒険が始まった。……。 第一回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作。】
   ーー新潮文庫本、カバー裏、紹介文より。
これは面白かった。
それで、二冊めも読んだのだった。



同じ作者の第二作、『イーシャの舟』
岩本隆雄、著。
新潮社文庫。1991年 7月25日 発行。  480円でした。

【不幸な生い立ちながら、清く生きる宮脇年輝。彼のもとに、またまた不運がやってきた。なんと、妖怪・天邪鬼に取りつかれ、一緒に暮らすはめに!天邪鬼の悪戯に悩まされる年輝。でも、この天邪鬼、ただの妖怪?じゃなくて、何かとてつもない秘密があるらしい!?】
ーー文庫本カバー、裏の紹介文より。

ちょっとした未来のいつか。
かつて衛星が浮かんでいた宇宙に、都市が完成していた。
その宇宙都市の近くに、円筒状のスペースコロニーが回転していた。
その中にあるいくつかの緑地のうち、最大の森の奥に、謎の空き地があった。
    その空き地の謎解きの物語。

あるいは、不運としか思えない青年と、地球の生物とは思えない天邪鬼との、ハートウォーミングな愛の物語。

めちゃめちゃ美人で頭がよくてしかもお金持ちの女性、武術の心得のある天才少女、年輝の親友で スペースコロニーを設計してしまう頭脳明晰なゲームクリエィター、 何故か熊野の修験者、年輝をいじめてるみたいなごうつく婆さん、
けれども、読み終わった後にはなんともいえないほんわかした気分になれてしまいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?