CAFFÈ SOSPESO / カフェ・ソスペーゾ〜優しさがつなぐ一杯〜
69分のドキュメンタリー。ナポリ、ブエノスアイレス、ニューヨークが舞台で盛り沢山です。
カフェ・ソスペーゾは字幕では保留コーヒーと訳されています。ナポリで行われている、次の人のために1杯のコーヒーを飲んで2杯分支払うというちょっとした助け合いの仕組みです。
ナポリに訪れた時に、行った「グラン・カフェ・ガンブリヌス」のコーヒーの味はいまだに忘れられません。今まで飲んだ中でベストのエスプレッソ。ここでもカフェ・ソスペーゾが出来ます。
次の舞台はブエノスアイレス。「カフェ・ブリタニカ」の店主マーティンがカフェに来る客や、トランスジェンダーのバリスタについて語ります。カフェ・ソスペーゾのテーマとはあまり関わりがないエピソード。
ニューヨーク編はイタリア移民の2世であるエリザベスがコーヒービジネスをアメリカで展開している様子が描かれます。これもカフェ・ソスペーゾとは関わりの薄い話。
ジャンフランコという保護観察下の若者が、ナポリの裁判所の敷地内にあるその名も「カフェ・ソスペーゾ」で働く話は面白かったのですが、エンドロール前に明かされるある事実に茫然となりました。
少々、寄り道の過ぎたコーヒーにまつわる苦い映画。
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