THE DEAD DON'T DIE / デッド・ドント・ダイ(2020年6月5日劇場公開)
「愛すべきオンリーワンのゾンビ映画」と宣伝されていますが、ジョージ・A・ロメロ以来の正統派ゾンビ映画でした。
映画はどこをどう切ってもジム・ジャームッシュのスタイル。フィルモグラフィーとしては、ミューズの新旧交代作品だと思います。
これからのジム・ジャームッシュ映画はビル・マーレイからアダム・ドライバーに任せますよということ。
既にジム・ジャームッシュ組のティルダ・スウィントンも日本刀を振り回す姿をカッコよく撮ってもらってました。
スティーヴ・ブシェミがちょっと出てるだけでも映画の格が上がるのは本作でも証明されました。
セレーナ・ゴメスも存在感あり、いちばん輝いていたかも(文字通り)。
そのほかゾンビ役で沢山の有名俳優が出てるので、それは映画館で確かめてください(ただし、ゾンビメイクなので誰かわからないかも)。
この映画を公開するタイミングとしては、コロナ禍明けの6月5日になったことは偶然とはいえ最適だったのではないかと思います。
終盤のあるセリフに大爆笑をした他は結構、真面目に怖かったです。ゾンビというアノニマスなアンデッドに対して個性を尊重する描き方にはジム・ジャームッシュの批評性を読み取るべきかと。
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