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NOI E LA GIULIA / 俺たちとジュリア(2020年10月19日劇場公開)
『イタリア娯楽映画の進行形〜エドアルド・レオ特集上映』の内、もっとも評価の高い作品。英語のタイトルは”The Legendary Giulia and Other Miracles”=(伝説のジュリアとその他の奇跡)
イタリア語のオリジナルタイトルでは、ジュリアが筆記体の小文字ロゴになっています。イタリア人であればそれがアルファ・ロメオの人気車「ジュリア」だということは容易にわかります。
このジュリアがほとんど走らないのに大活躍する映画。そのプロットが実に気が利いています。
ジュリアの持ち主はカモッラのヴィート、それを演じるカルロ・ブッチロッソは今イタリア映画界では引っ張りだこの人気脇役俳優。
パスタを頬張るこの妙な迫力、背が低いのにスタイリッシュで物知りカモッラという設定でこの映画のキーパーソンです。
けっこうな大人たちが騒動に巻き込まれていくスクリューボールコメディ的な面白さもこれだけ役者が揃えば保証済み。
とにかく登場人物がよく飲み、よく騒いで、よく食べます。なんでもない描写ですが、そういうリズムが映画をリアルに近づけていくことを監督のエドアルド・レオはよくわかっています。
映画館での今回の特集上映は終了しましたが、2020年10月30日午後2時からオンラインで観られるますので、エドアルド・レオ特集全4作品お楽しみください。
『黄金の一味』『わしら中年犯罪団』『ブォンジョルノ・パパ』
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