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“映人仲間”第十五回『美術・編集の増本竜馬さんと河東碧梧桐役の西興一朗さん』

映画『初めての女』の原作『俳人仲間』(新潮社)になぞらえて、本作の監督・小平哲兵が撮影当時のキャスト陣とスタッフ陣を振り返ります。



キャラ濃い目の兄貴肌的な人

15回目は、二人の先輩の美術・編集の増本さんと河東碧梧桐役の西さんについて振り返っていきたいと思います。

西さんとは他の俳優陣と比べると過ごした時間は少なめですが、濃い時間だったようにも思います。

西さんは僕にとっては、キャラ濃い目の兄貴肌的な人。

今でも主演の高橋君と会うとなんだかんだで西さんの話しになったりもします。


大人ワイン系男子

それは初日と最後の追撮影のシーンが、西さんと会える日だったからかも。

撮影初日のシーンでは、20回程テイクを重なってしまい……時間が迫る中でも何度も何度も付き合って「やろうよ」と言ってくれたりもした。

追撮影が終わり、別れ際には熱く俳優になったキッカケの話を聞かせてくれ、ガッチシ握手を交わした。

西さんは何だか掴みどころのない雲のジュウザ的な人でもあるし、大人ワイン系男子でイカした先輩だ。

「君の本当に感じた句を見てみたい」
孝作の憧れ碧梧桐を見事に演じる


マスコットの様な存在

増本さんは、作品作りでもプライベートでも住んでる所が一番近いということもあり、大変お世話になっている先輩だ。

増本さんは現場前半戦は謎の高熱にかかり安静を強いられた。

けれども、後半戦からは増本さんのキャラもあって、マスコットの様な存在でスタッフ全員を癒し、誰の目の届かないような箇所も率先して動いてくれました。


3割くらいはちょっと書けない

現場が終わり、編集の時も

「小平くん、これはこうした方が良いよ」とか
「小平くん、あそこにはもう連絡した?」とか

先輩として色々と教わり、助言を貰い、
「俺、やっとくよ〜」と諸々やってくれてたりもする。

でも、3割くらいはちょっと書けないような、共通の知り合いの噂話を面白おかしく話してくれる。

蜘蛛の巣も作れるし編集もできる
困ったときは「とりあえず増本さん」


「とりあえず増本さん」状態

増本さんの話しを聞いていると、人を楽しませる秘訣は少々の毒なのかな〜何て思う。

時代考証の件で、編集で室外機や鉄塔を一つ一つ時間をかけて消してくれたのも増本さんだ。

その他、もう一人の編集の仁宮さんと編集調整をしてくれたのも増本さん。
増本さんの貢献を挙げればキリが無いほど、「とりあえず増本さん」状態だ。

増本さんは、いつも本当に優しくしてくれる。
心根の優しい先輩だ。

今回紹介した二人の先輩は、会えば教え、導いてくれて笑わせてくれて、そして学ばせてくれる。

愛すべき先輩だ。
ありがとうございました。



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