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物語が急展開!番組中断!? 「ワンダヴィジョン」第4話最速レビュー

 「ワンダヴィジョン」は、「アベンジャーズ エンドゲーム」(2019)の1年半後の世界を舞台に、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)とヴィジョン(ポール・ベタニー)の姿を描くドラマシリーズ。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェーズ4の幕開けを飾る本作では、コメディ作品の幸福に満ちた雰囲気から徐々にホラー映画のような不穏な空気が漂い始めるという、マーベル・スタジオらしい衝撃的&壮大な展開が待ち受ける。

 映画.comでは、「三度の飯よりマーベルが好き」な編集部員の尾崎秋彦とクチナシ、広告担当の蛯谷朋実が、毎週「ワンダヴィジョン」を配信開始と同時に鑑賞&オンライン座談会を実施。リアタイするガチ勢の皆さまはもちろん、ちょっと興味あるな……という皆さまも、ぜひお立ち寄りください。

第4話あらすじ
「番組を中断します」は少し時を遡って物語が始まる。キャプテン“モニカ・ランボー”と彼女が所属するS.W.O.R.D.のエージェントたちがウエストビューで一体何が起こっているのかを探っていこうとするが…

▼前回までのレビューはこちら

今回は、1月29日午後5時に配信された、第4話について語っています。

蛯谷 急展開!!!!!!!

クチナシ いやこのスタートはアツい!!! 完全なるネタバレになるので詳しくは言えませんが、「アベンジャーズ エンドゲーム」と遂に繋がりましたね! もう超直結。シットコムの世界から現代のMCUの世界へ。これは第4話、完全なる転換点でしたね。

蛯谷 そしてジェラルディン!!!

クチナシ そうジェラルディン! マリア・ランボーの娘のモニカだったんですね!! SWORDのエージェントになっていたとは……。そしてやっぱりあのマークSWORDでしたね。
マリア・ランボー映画「キャプテン・マーベル」に登場するキャラクター。キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルの親友。「キャプテン・マーベル」には11歳のモニカが登場している。

尾崎 ジェラルディンの正体がわかり、SWORDも出てきましたし、シットコム世界の成り立ちもわかった。今回は謎解きパートでしたね。現実世界での物語が展開するから、エピソードのタイトルが「番組を中断します」

クチナシ めちゃくちゃ物語が整理されて進みましたね。

蛯谷 しかも今回はMCUファンなら興奮する人々が次々登場しましたね!

尾崎 ほかの作品とのリンクも次々と明らかになってきました! サムネイルにもいましたが、MCUのFBIといったらこの人、ウー捜査官
ジミー・ウー捜査官:「アントマン&ワスプ」に登場する元S.H.I.E.L.D.エージェントのFBI捜査官。スコット・ラング/アントマンを監視する役目を担っていた。

クチナシ 間違いない。ワクワクが止まらないですよ、これは。

蛯谷 いやほんと今回鳥肌たつくらい興奮した!

尾崎 で、ウエストビューについても明かされましたね。現実世界ではみんな行方不明っていう。

クチナシ さすがMCU、事件の規模が大きいよ。

尾崎 この事件を調べるために、科学者ダーシー・ルイスも登場しましたね。
ダーシー・ルイス:「マイティ・ソー」でMCUに初登場した科学者で、ナタリー・ポートマン演じるジェーンの親友。

クチナシ ダーシー最高!! 出てきた瞬間「ダーシーだー!!!!」ってなりました。

蛯谷 これで少なくとも「キャプテン・マーベル」「アントマン&ワスプ」「マイティ・ソー」と繋がりましたね。

尾崎 個人的に好きだったシーンは、ウー捜査官がダーシーに話す結婚願望についての場面でした。脇役の人物像も丁寧に掘り下げてくるあたり、本当にキャラクター愛にあふれるなあMCUって。

クチナシ あれはクスっとしちゃいましたね(笑)。ダーシーが出てくるとああいう笑いが生まれるんだよなあ……、好き。

尾崎 これも完全ネタバレなので具体的には控えますが、超重要なことが次々判明しましたね。第1話のラストでシットコムをモニタリングしていた人物、そして第2話に出てきたヘリコプターの謎、ラジオからの声の持ち主まで。

クチナシ あとハチの人の正体もね! 第4話終わってみると、あの虫が本当にハチかはむしろ謎になりましたけど。

尾崎 第4話を見てすべてわかったうえで思い返すと、これまでの小道具のギミックが面白かったですね。

クチナシ うんうん、ネタバレすぎて言えないけれど、あのギミックですべてが「なるほど!」な展開でした。違和感が解消されてスッキリ。

尾崎 今回、16分ごろから特に見どころでしたね。シットコムの謎の一端がババーっと明らかにされていって。3回くらい見直してしまった。あとSIB(ストップ・イット・ばあさん※第1,2話レビュー参照)の正体がわかって、僕はもう大満足でした。

クチナシ 思いましたよ、尾崎さんSIBの素性が分かって喜んでるだろうなって(笑)。ところで、やっぱりシットコムの世界は何もかもワンダが作り上げたものだったんですね……。ヴィジョンを失った悲しみのあまり……なのか……?

尾崎 視聴者にはシットコムの世界はワンダが作り出したということがわかりましたが、まだSWORDの人たちは宇宙からの攻撃だと思っている。ここのギャップがドラマを生みそうですね。ウー捜査官の「アベンジャーズが主役のシットコムを宇宙が作った?」は名ゼリフだった。

蛯谷 ウー捜査官がいろいろと疑問点洗い出してくれてますよね! シットコムの世界を追い出されたモニカがワンダが作り上げた世界と発言していたので、来週にはSWORDもそれに気が付く展開になりそうですね。

尾崎 そうとなると、SWORDはワンダを救出しようと試みていましたが、ワンダ自身が作り出した世界なので対応が非常に難しいな……。

クチナシ そうですよね。助けるつもりが主犯だったっていう。

尾崎 予想というか身構えてはいましたが、いざ実際に謎の一部が明らかになると、口を覆ってしまいますね。

クチナシ ワンダは暴走しているけれど、悪気はなさそうでしたよね。モニカをシットコムの世界から追い出すために吹っ飛ばしたとき、「やっちまった」的な顔をしていましたし……。「でもこの理想郷を守るためにはしょうがない」みたいな。

蛯谷 やっちまった感ありましたね。誰も傷つけたくはない意思を感じました。

尾崎 これ、ワンダをシットコムの世界から引っ張り出そうとすると、相当苦労しますよね……。他者を傷つけてまで自分の世界に引きこもる覚悟を決めた人間を、どうやったら外へ出せるのか。

蛯谷 もうこれをとめられるのはヴィジョンしかいない気もする……。でもヴィジョンもなにかに気が付くとワンダに編集されちゃう……。

尾崎 そうですよね、ラストのヴィジョンの表情……。ふたりの先行きを暗示しているように感じて、もう泣きそうになってしまいました。今回、1番好きなシーンでした 。

クチナシ ヴィジョンが「この町が嫌なら、君の行きたい所へ」って言うのに対して、ワンダが「それは無理」って涙目でほほ笑むのはつらかったです。これまでワンダが受けてきた仕打ちを考えるとこの状況を責め切れないというか……。でもそのあとのワンダの「心配しないで、全部コントロールできる」というセリフはちょっとゾッとしました……。

蛯谷 今後ワンダがどうこの世界を操るのか……、期待と不安が入り混じる……。

尾崎 次のエピソードはどちらを描くんですかね? シットコムか現実世界か。

蛯谷 第4話のタイトル通り「番組は一旦中断」されただけなら、シットコムが再開されるのかな……? 予告で出てくるハロウィンのシーンもまだだし。

クチナシ 今後はワンダ制作のシットコムをSWORDと視聴者が一緒に見守る&解き明かす展開になってほしい……! そしてモニカとダーシーとウー捜査官の今後の活躍、ほかの作品とのリンクにも期待ですね。

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