毎週テーマにそったおすすめ映画をご紹介する【映画.comシネマStyle】。
2月8日、第94回アカデミー賞ノミネーションが発表されました。今回特に話題をさらったのは、日本映画として初めて作品賞ノミネートを果たした「ドライブ・マイ・カー」です。果たして、初の作品賞受賞となるのか、期待が高まります。
そして、3月27日(現地時間)にアカデミー賞授賞式が開催されます。ノミネート作品を見てから授賞式に臨めばより一層楽しめる、ということで、今家で楽しむことができる作品をご紹介。さらに、現在劇場公開されている、または公開を予定している作品のリストも用意しました。
ノミネート作品を見て、アカデミー賞を存分に楽しみましょう!
▽作品賞含む、最多11部門12ノミネート
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
(2021年/128分/G/ジェーン・カンピオン監督)
※Netflixで視聴可能
「ピアノ・レッスン」で女性監督として初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したジェーン・カンピオン監督が、ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えた人間ドラマ。1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、無慈悲な牧場主と彼を取り巻く人々との緊迫した関係を描いている。
▽作品賞含む、10部門ノミネート
「DUNE デューン 砂の惑星」
(2021年/155分/G/ドゥニ・ビルヌーブ監督)
※U-NEXT他サイトにてレンタル視聴可能
「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督作。かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー。
▽作品賞含む、4部門ノミネート
「ドント・ルック・アップ」
(2021年/138分/PG12/アダム・マッケイ監督)
※Netflixで視聴可能
レオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスが主演し、「バイス」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のアダム・マッケイ監督が描いたコメディドラマ。彗星衝突という地球の危機を察知した落ちこぼれの天文学者と教え子が、世界中にその事実を伝えようと奔走する。
▽作品賞含む、4部門ノミネート 日本映画として史上最多ノミネート
「ドライブ・マイ・カー」
(2021年/179分/PG12/濱口竜介監督)
※シネマ映画.com他サイトにてレンタル視聴可能
村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された小説を、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督・脚本により映画化。
▽主演男優賞含む、3部門ノミネート
「愛すべき夫妻の秘密」
(2021年/132分/アーロン・ソーキン監督)
※Amazon Prime Videoで視聴可能
1950年代にアメリカで放送された人気シットコム「アイ・ラブ・ルーシー」で主人公のリカード夫妻を演じた、ルシル・ボールとデジ・アーナズの関係を描いた伝記ドラマ。
▽主演男優賞含む、3部門ノミネート
「マクベス」
(2021年/105分/R15+/ジョエル・コーエン監督)
※Apple TV+で視聴
ジョエル・コーエン監督が、デンゼル・ワシントンとフランシス・マクドーマンドという2人の名優を主演に迎え、シェイクスピアの4大悲劇のひとつを映画化。「ノーカントリー」や「ファーゴ」など、これまで弟のイーサンとともにコーエン兄弟として数々の作品を手がけてきたジョエル・コーエンが、初めて単独で監督を務めている。
▽主演女優賞含む、3部門ノミネート
「ロスト・ドーター」
(2021年/122分/マギー・ギレンホール監督)
※Netflixで視聴可能
「クレイジー・ハート」などの女優マギー・ギレンホールが長編監督デビュー作。エレナ・フェッランテの小説を基に、ギレンホール監督自ら脚本を手がけたヒューマンドラマ。
▽視聴効果賞含む、3部門ノミネート
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」
(2021年/164分/G/キャリー・ジョージ・フクナガ監督)
※U-NEXT、Amazon Prime Video他サイトにてレンタル視聴可能
ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズの25作目かつ、6代目ボンドのダニエル・クレイグ5作目にして最後となる作品。
▽長編アニメーション賞含む、3部門ノミネート
「ミラベルと魔法だらけの家」
(2021年/109分/G/バイロン・ハワード監督・ジャレッド・ブッシュ監督)
※Disney+で視聴可能
ディズニー・アニメーション・スタジオによる長編アニメーション。南米コロンビアを舞台に、魔法にあふれた家に暮らす少女ミラベルの活躍を描いたミュージカルファンタジー。
▽主演男優賞含む、2部門ノミネート
「tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!」
(2021年/115分/G/リン=マニュエル・ミランダ監督)
※Netflixで視聴可能
大ヒットミュージカル「イン・ザ・ハイツ」「ハミルトン」などの原作者として作詞や作曲なども手がけ、ディズニーアニメ「モアナと伝説の海」では音楽を担当するなど、現代ミュージカル界を代表する才能として知られるリン=マニュエル・ミランダの長編映画初監督作。名作ミュージカル「RENT レント」を生んだ作曲家ジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカルを映画化した。
▽主演女優賞含む、2部門ノミネート
「タミー・フェイの瞳」
(2021年/127分/マイケル・ショウォルター監督)
※Disney+で視聴可能
1970年代から80年代にかけてアメリカで大きな成功を収めたテレビ伝道師タミー・フェイとジム・ベイカー夫妻の波乱万丈の人生を、タミーの視点から描いた実録ドラマ。
▽衣装デザイン賞含む、2部門ノミネート
「クルエラ」
(2021年/134分/G/クレイグ・ギレスピー監督)
※Disney+で視聴可能
ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場した悪役クルエラの誕生秘話を、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン主演で実写映画化。
▽視覚効果賞ノミネート
「フリー・ガイ」
(2021年/115分/G/ショーン・レビ監督)
※Disney+で視聴可能
「ナイト ミュージアム」のショーン・レビ監督が「デッドプール」のライアン・レイノルズとタッグを組んだアドベンチャーアクション。何でもありのゲームの世界を舞台に、平凡なモブキャラが世界の危機を救うべく戦う姿を描いた。
▽視覚効果賞ノミネート
「シャン・チー テン・リングスの伝説」
(2021年/132分/G/デスティン・ダニエル・クレットン監督)
※Disney+で視聴可能
「アベンジャーズ」シリーズを中心にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開するマーベル・スタジオが、最強の力を持ちながらもそれを封印してきた心優しきヒーロー、シャン・チーを主人公に描くアクション大作。
▽長編ドキュメンタリー賞ノミネート
「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」
(2021年/118分/G/アミール・“クエストラブ”・トンプソン監督)
※Disney+で視聴可能
ウッドストックが開催された1969年の夏、160キロ離れた場所で行われたもうひとつの歴史的音楽フェスティバル「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」にスポットを当てた音楽ドキュメンタリー。
スティービー・ワンダー、B・B・キング、マヘリア・ジャクソン、ニーナ・シモンらブラックミュージックのスターが集結し、30万人以上が参加しながらも、その様子を記録した映像は約50年間も地下室に埋もれたままになっていた。4度のグラミー賞受賞者で、エミネムやジェイ・Zのプロデューサーとしても知られるアミール・“クエストラブ”・トンプソンが初監督を務め、黒人の歴史やカルチャー、ファッション、音楽の大々的な発表の場となった同フェスティバルの全貌を、貴重な映像や当時のインタビュー、そして約50年の時を経てこの映像に初めて触れる当時の参加者たちの証言を交えながら描き出す。
▽短編ドキュメンタリー賞ノミネート
「オーディブル 鼓動を響かせて」
(2021年/38分/マット・オガンズ監督)
※Netflixで視聴可能
メリーランド州にある高校アメフトの強豪校「メリーランドろう学校」の主要選手であるアマレが、親友の死、家族の問題や逆境や困難に立ち向かう姿を描いた。
▽短編ドキュメンタリー賞ノミネート
「私の帰る場所」
(2021年/40分/ペドロ・コス監督・ジョン・シェンク監督)
※Netflixで視聴可能
「不都合な真実2 放置された地球」のジョン・シェンク監督が、ペドロ・コスとともに、ロサンゼルス・サンフランシスコ・シアトルで3年間の撮影を通じて、アメリカにおけるホームレス問題に光を当てていく。
▽短編ドキュメンタリー賞ノミネート
「The Queen of Basketball(原題)」
(2021年/22分/ベン・プラウドフット監督)
※Youtubeにて視聴可能(日本語は翻訳字幕のみ)
北米プロバスケットボールリーグNBAから唯一ドラフト指名を受けた女性バスケットボール選手ルシア・ハリスの人生を、本人のインタビューを中心に描く。
▽短編ドキュメンタリー賞ノミネート
「ベナジルに捧げる3つの歌」
(2022年/22分/エリザベス・ミルザイ監督・グリスタン・ミルザイ監督)
※Netflixで視聴可能
アフガニスタンの難民キャンプで暮らしながら、結婚したばかりの妻、家族への責任と、国防軍に入隊して軍人になるという夢との間で大きく揺れ動く青年ベナジルの姿を追った。
▽国際長編映画賞ノミネート
「The Hand of God」
(2021年/129分/PG12/イタリア/パオロ・ソレンティーノ監督)
※Netflixで視聴可能
「グレート・ビューティー 追憶のローマ」などで知られるイタリアの名匠パオロ・ソレンティーノの自伝的作品。故郷ナポリを舞台に、運命と家族、スポーツと映画、愛と喪失のエッセンスを散りばめながら1人の少年の成長を描いた。
▽国際長編映画賞ノミネート
「ブータン 山の教室」
(2019年/110分/G/ブータン/パオ・チョニン・ドルジ監督)
※シネマ映画.com他サイトにてレンタル視聴可能
ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにある実在の村ルナナを舞台に、都会から来た若い教師と村の子どもたちの交流を描いたブータン映画。ブータン映画として史上初めて、アカデミー賞にノミネートを果たしました。
▽メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート
「星の王子ニューヨークへ行く2」
(2020年/108分/クレイグ・ブリュワー監督)
※Amazon Prime Videoで視聴可能
1988年に公開され、大ヒットしたエディ・マーフィ主演のコメディ「星の王子ニューヨークへ行く」の続編。
▽長編アニメーション賞ノミネート
「あの夏のルカ」
(2021年/96分/エンリコ・カサローザ監督)
※Disney+で視聴可能
「リメンバー・ミー」「ソウルフル・ワールド」のディズニー&ピクサーによる長編アニメーション。北イタリアの美しい港町ポルトロッソを舞台に、海に暮らす「シー・モンスター」と呼ばれる種族の少年ルカが、あこがれの人間の世界に足を踏み入れる、ひと夏の冒険を描いたファンタジーアドベンチャー。
▽長編アニメーション賞ノミネート
「ミッチェル家とマシンの反乱」
(2021年/114分/マイク・リアンダ監督)
※Netflixで視聴可能
「スパイダーマン スパイダーバース」のフィル・ロード&クリストファー・ミラーがプロデュースを手がけ、人類に反乱を起こしたロボット軍団から世界を救うべく奔走する一家の戦いを描いた。
▽長編アニメーション賞ノミネート
「ラーヤと龍の王国」
(2021年/108分/G/ドン・ホール監督・カルロス・ロペス・エストラーダ監督)
※Disney+で視聴可能
龍の王国を舞台に少女の戦いと成長を描くディズニーの長編アニメーション。監督はアカデミー長編アニメーション賞を受賞したディズニーアニメ「ベイマックス」のドン・ホールと、実写映画「ブラインドスポッティング」のカルロス・ロペス・エストラーダ。
▽短編アニメーション賞ノミネート
「ことりのロビン」
(2021年/32分/ダン・オジャリ監督・マイキー・プリーズ監督)
※Netflixで視聴可能
ネズミに育てられた鳥が、自分の居場所に疑問を抱き、自分探しの旅に出るストップモーションアニメーション。
▽短編実写映画賞ノミネート
「The Long Goodbye(原題)」
(2020年/12分/Aneil Karia監督)
※Youtubeにて視聴可能
「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」で第93回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたリズ・アーメッド主演の短編映画。ごく普通の生活を営んでいた家族に、突然の悲劇が訪れる……。
■現在劇場公開中の作品(2月25日現在)
「ウエスト・サイド・ストーリー」
(2021年製作/157分/G/スティーブン・スピルバーグ監督)
「ドリームプラン」
(2021年製作/144分/G/レイナルド・マーカス・グリーン監督)
「コーダ あいのうた」
(2021年/112分/PG12/シアン・ヘダー監督)
「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」
(2021年/149分/G/ジョン・ワッツ監督)
「シラノ」
(2021年/124分/PG12/ジョー・ライト監督)
「ハウス・オブ・グッチ」
(2021年/159分/PG12/リドリー・スコット監督)
■これから劇場公開される作品(2月25日現在)
「ベルファスト」
2022年3月25日公開
作品賞含む7部門ノミネート
「ナイトメアアリー」
2022年3月25日公開
作品賞含む4部門ノミネート
「リコリス・ピザ」
2022年夏公開
作品賞含む3部門ノミネート
「スペンサー ダイアナの決意」
2022年公開
主演女優賞ノミネート