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尾野真千子の4年ぶり主演映画と、裏口入学スキャンダルと、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」。編集部の「買ってよかった」「見てよかった」

 こんにちは、映画.com編集部です。

木曜日は、編集部メンバーのQOLが上がった、「買ってよかったなあ」「見てよかったなあ」「行ってよかったなあ」と思うもの・ことをざっくばらんに紹介します。

 映画に限らず何でも自由に、という感じ。それではいってみましょう。

 それではいってみましょう。

◆「茜色に焼かれる」

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 今回は、この作品をオススメさせて頂きます。

 尾野真千子石井裕也監督と初めてタッグを組んだ、4年ぶりの主演作。映画のフックとなっているのは、19年4月に発生した「東池袋自動車暴走死傷事故」。7年前に理不尽極まりない事故で夫を亡くした主人公の良子が、行き場のない怒りに対して振り上げた拳の落としどころが分からずに当惑し、必死にもがいています。

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(C)2021「茜色に焼かれる」フィルムパートナーズ

 観始めてしばらくは、正直胸くそ悪い思いが行ったり来たりするのですが、中盤以降、石井監督が、尾野が、何を伝えたいのかが明確に伝わってきます。このコロナ禍での製作にこだわった映画人たちからの、誠意を尽くしたメッセージを受け取ってください。

 後日、映画.comやnoteで展開する「映画.com Style」で多角的にインタビューやコラムを展開して参りますので、そちらもあわせてお楽しみいただければ幸いです。

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◆Netflixドキュメンタリー「バーシティ・ブルース作戦 裏口入学スキャンダル」

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 2019年に発覚した「米名門大学への裏口入学事件」って覚えてます? 「フルハウス」「フラーハウス」のロリ・ローリン、「デスパレートな妻たち」のフェリシティ・ハフマンを含むセレブや大手企業の関係者が大学入試での不正に関わったというやつ。

 事件の詳細を追ったのが、このNetflixドキュメンタリー。監督は誰だと思います?

 「やめられない」「止められない」「どうしようもない」の三重苦が揃った“大失敗音楽フェス”に迫ったFYRE 夢に終わった最高のパーティー」のクリス・スミスなのです! ほら、期待できますよね(笑)?

 本作では、実際の報道映像、関係者&有識者のインタビューに加えて、超高クオリティな再現映像(←実映像との差が凄いので、ちょいと賛否あるかも)で構成。主犯となったのは、リック・シンガー。再現ドラマでは、「フルメタル・ジャケット」のマシュー・モディーンが演じています。

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 「これは裏口入学じゃない。“通用口”入学だ」「スポーツは未経験。でも、有能な特待生として入学させちゃう」「試験官と組んで替え玉受験」。そんな感じでいけちゃうのかよ……と、まぁ、呆気にとられました。

 で、本作は「どのような手法で“不正入学”を実現させたのか」という点は勿論なんですけど「どうやって“不正入学”がバレて、関係者たちがあぶり出されたのか」という部分が、めちゃくちゃ面白いんですよ。

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 キーとなるのが主犯のリック・シンガーなんですが……、彼を主人公にした“フィクション映画”が作られてもおかしくないと思います。この男、それほどの“怪人”なんです。

 尺は100分。さっくり見れますので、是非ご覧くださいませ!

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◆「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」

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 我が家には小さな子どもたちがいるため、リアルタイム視聴はできなかったのですが、深夜に家族が寝静まってからようやく見た「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」最終話に、心をグッと持っていかれました。

 「アベンジャーズ エンドゲーム」で、スティーブ・ロジャースからキャプテン・アメリカの象徴である盾を託されたものの、いざ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」が始まってみたら、サムはファルコンのままで、新キャップにはなっていませんでした。

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(C)2021 MARVEL

 「おそらく最終的にはキャプテン・アメリカを継ぐと思うけど、どうやって話を運んで、どうやって着地させるのだろう」と思いながら見ていたら、あらゆる伏線を回収しながら、こちらの想像を上回る感動が待っていて、MCUのオリジナルドラマシリーズのクオリティの高さに、改めて脱帽しました。バッキー&翼、最高でした!

 語り出すときりがないので、同じく沼にハマった編集部スタッフたちの「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」レビューをぜひご覧ください。

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