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嵐と、町の食堂のカツ丼のやさしさ

このnoteは、北海道の田舎に住むアラフィフが毎日つづる日常の動画の補足やサイドストーリーのためのものです。よろしければ動画と合わせてご覧下さい。今回はこの動画についてのサイドストーリーです
https://youtu.be/PVSYKv_Ky7E

今年50歳の僕が小学生のころからある町の食堂
おばあちゃん、おじさん、おばさん、の三人で経営していた町の食堂のカツ丼。しいたけがたっぷり入っていました。

それから40年
町の人口は半分の二千人になり、飲食店はもう残り数件

当時おばさんだったおばさんは、40年たった今でも僕にとってはおばあちゃんではなくて、やっぱりおばさん

25年くらい前に妻と同棲をし始めた頃は、今日みたいな嵐が来ると、二人でKFCに向かいました。

嵐の中を傘もささず「ケンタッキー!ケンタッキー!」と叫びながらKFCの店舗に向かい、オリジナルのチキンを8ピース(僕6:妻2)、フライドポテト、コールスローサラダを持ち帰り、自宅で一番搾りで流し込む

外は嵐なのに、自分達は暖かくて安全な部屋で二人でKFCを食べる。
一番搾りを飲む。

嵐の中を緊張しながら隣町まで運転して、結局家の近くの昔馴染みの大衆食堂に戻って食べたカツ丼

あの頃の僕たちは、どうして嵐になるとKFCからテイクアウトするのかよくわかっていなかった。嵐になると妻のテンションは上がり、それに僕もつられた。

嵐の時には自分が揺らぐ。自分自身の存在をもう一度確認するための儀式

そういえば、昔はたっぷり入っていたしいたけが、今はほとんど入っていないような気がする。どうしてなのだろう。


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