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【サムネ的なことをやる大会】HADO JAPAN CUP 2021を見終えて

すごく興奮してる。

家が漏水したストレスも吹き飛んだ。

試合の解説を挟んでいくぞ。


2021年12月19日早朝:追記

解説を書き上げた直後に「アドベントカレンダーに寄港しないか」って来たので、した!

昨年…2020年のアドベントカレンダーにも寄港してたんだけど、今読んでも中々良記事だなと思う(最後病んでたけど)!
読んで!そしてLet's training HADO after the making HADO team!!



前置き…本記事の楽しみ方

HADOっていうのは記事のサムネイルにあるかめはめ波をスポーツとしてやる大会である。こんなの▼

ハドーの雰囲気が伝わる画像
HADOの雰囲気が伝わる画像

出場選手が「ガチでかめはめ波を打ち合うスポーツ大会」だ。
波動拳かもしれない………。

無理やり分類するならe-sports+AR/VR+パラスポーツ的なやつ。
個人的に週7でやりたいくらい好き。

記事の前半では、興奮した勢いそのままに試合内容をざっくり紹介していく+試合が始まる直前の動画リンクを貼るから、HADO JAPAN CUP 2021の動画を見ながら記事を読み進めていってほしい。
(「スマホ2台持ち」 OR 「PC」 での視聴をオススメする)

記事の後半では、大会を見てて面白いなと思ったポイントと、ここは変わるともっと面白いなと思ったポイントを交えつつ、2022年以降のHADOがどう変わっていくか予想していく。

余談
(HADOは年に1回、ルールや、エナジーボール・シールドの使用感に大きな調整が入る)
(コンシューマーの高い期待に応えるべく、システムの実装が複雑化しているであろうはずなのに、年1でメジャーバージョンが上がって、使用感だけでなくパフォーマンスが改善されている点がすごい)

1セクションにつき80秒くらい(HADO1試合にかかる時間)で読める文章量にしたので、読みたいところだけ読み進めてもらえれば幸いである。


さて、

大会の結果を見ていくと順当に強いチーム順に順位が決まった感がある。

1位:Arc-A's
2位:UNIcorn
3位:ラレップ.ch

しかし大会動画を視聴していると、ここに至るまでには多くの面白(激アツ)ポイントがあったような印象を覚えた。

久しぶりにHADOの大会を目にして興奮したポイントがいくつかあったのでそれを言語化していく所存だ。






試合内容紹介…各紹介に動画リンク付き

興奮ポイントをまとめる前に、興奮しすぎて記憶が飛んでしまったので、各試合を倍速で見つつ内容をザックリまとめていくこととする。
ストレス以外のものも飛んで行ってしまった。。。


動画本体(フルver)

これら2つ(前編と後編に分かれる)。機材トラブルにより動画が2つに分かれた。

前編

後編

前編は予選第一ブロックの内容が、後編では予選第二ブロック以降の内容が放送されている。

HADOの大会動画は試合間のインターバルが非常に長い。1試合の時間よりも長い。なので生で見る分には良いが、アーカイブに残された試合を見ようとはあまり思わない。
本記事は、そんな生モノ感の強いHADOの大会動画に振りかけるスパイスとしての役割を果たす。


出場チーム一覧…略称まとめ

本記事では、出場している各チーム名を以下のように省略して試合内容を紹介していく。略称は全角4文字以内に納まるよう調整した。

チーム名が分からん人たちはチーム名一覧の画像を保存して都度確認してほしい。

出場しているチームのリスト
チーム名一覧


並び順はてきとうである。各チーム一言ずつ紹介する。

  1. わちゃわちゃ☆ピーポー
    HADO最初期くらいからいるわちゃわちゃした雰囲気の人たち。つよい

  2. SK/華より酒!
    女子だけのお酒大好きメンバーが集うゲーミングチーム。つよい

  3. Arc-A's
    とにかくつよい、休みを交えつつ週4くらいでHADOしてそうなチーム。

  4. ラレップ.ch
    「ラ」イトと「レ」フトという選手がチーム初期メン。つまり「ラレ」ップ。ライトレフトラレップ。つよい

  5. UNIcorn
    ユニコーンの角のごとく鋭い球を差し込んでいくチーム。賢くてつよい。

  6. チャリオット
    全員の移動速度がチャリ並みに早いチーム。素早くてつよい

  7. 和心
    和の心をもって試合のペースを乱しに来るチーム。昔からずっとつよい。

  8. エンケリュス
    川崎フロンターレ感のある水色のチーム。運動量が多くてつよい。

  9. ヒュブリス
    毎年メンバーが8割変わるのに結果を残し続ける反逆の翼。つよい

  10. MISTA
    霞のように掴みどころのない回避で相手を翻弄するチーム。つよい

  11. Thunder
    エキシビジョンチーム。本戦には出てこない。かわいい。

  12. 無我夢中
    エキシビジョンチーム。本戦には出てこない。無我夢中で避ける

  13. 最強のにゃんこ
    エキシビジョンチーム。本戦には出てこない。猫最強っ!

  14. 信号
    エキシビジョンチーム。本戦には出てこない。服が赤青黄。



試合紹介の前に…謎の4桁の数字について

試合紹介では謎の4桁の数字がものすごく登場する。
これはHADOにおける「ステータス」を指している。HADOに戦術性を与える重要なファクターなので今一度こちらの動画を見てステータスという概念を抑えておいてほしい。


第一ブロック①:わちゃわちゃ☆ピーポー VS SK/華より酒!

動画前編40:30。わちゃ、華酒の試合。
お互いのチームがシングルタンク(シールドに3ポイント以上割り振る選手が1人いる構成)戦術。

わちゃは球のスピードをほどほどにした4321というステータスを採用している。
対する華酒は壁を割る4231と相手を狙いすます5221というステータスを採用。

ステータスの相性が試合の結果にも表れ、「わちゃ1-3華酒」となった。
今回のステータス構成だと、華酒の方がわちゃよりも早くシールドを破壊し、高い攻撃力を発揮できる。わちゃは4321というステータスの特性上、序盤から前に詰めないと得点を期待できない。

わちゃが背負ったリスクに見合うリターンを得られず、華酒に軍配が上がった。

余談だがぶちょう。選手のスピンターンによる回避が好き。


第一ブロック②:エンケリュス VS Arc-A's

動画前編47:00。エンケとAAの試合。
お互いのチームがダブルタンク(シールドに3ポイント以上割り振る選手が二人いる構成)戦術。

エンケのタンクひとりが4213という攻めと守りを兼任したステータス構成になっている。
対するAAはスタンダードな唯一の攻め役が5311という一撃必殺型のステータス構成であった。

エンケのチャージステータス合計値が低く、AAの壁を割り切れないという展開が続き、試合の終盤まで攻めきれなかったエンケをAAの必殺技で少しずつ突き放すという試合だった。結果は「エンケ0-2AA」。

5311使うとかギャグやん!って思っていた自分にエナジーボールぶつけたい。今年のトレンドなんやな。。。


第一ブロック③:ヒュブリス VS SK/華より酒!

動画前編55:10。ヒュブと華酒の試合。
両チームともにシングルタンク戦術。

ヒュブの攻め役2人は2021年になってから急増したスピード極振りの5221ステータスを採用。
華酒は攻め役の一人が4231という攻撃とシールド破壊を兼任したステータスを採用している。

ステータス相性的には互角である。華酒の方がシールドを早く破壊することができるが攻撃力は若干低い。ヒュブはその逆を行く。
試合展開が拮抗するなか、勝敗を分けたのは華酒のみきてぃ選手である。彼女はシールドの後ろから相手を狙いすます「固定砲台」という戦い方に定評がある。この戦い方を終始展開できた華酒に軍配が上がり試合は「ヒュブ2-4華酒」となった。

ヒュブは怪我人多すぎや。。。ぎっくり腰やった人とヘルニアの人がいるのに戦えるHADOってすごいな。


第一ブロック④:エンケリュス VS わちゃわちゃ☆ピーポー

動画前編1:01:10。エンケとわちゃの試合。
両チームともにシングルタンク戦術。

エンケの攻め2人は5221を採用。第一ブロック②での結果を鑑みてのステータス構成と思われる。
わちゃの攻めは4321と5221を採用。片方が前に出てくる可能性が高い(スピード4が遅いため)。

ステータス相性的には互角である。エンケの方が球のスピードが速いが、攻め時に畳みかけることができればわちゃは奥行きのある多彩な攻撃を仕掛けることが可能だ。
わちゃの阿吽の呼吸が織りなす的確な攻撃がエンケの攻撃タイミングを奪い続け試合は「エンケ1-3わちゃ」となった。

ゲン選手、試合中にバク転してくれないかな(入場パフォーマンスで宙を舞っていた)。


第一ブロック⑤:Arc-A's VS ヒュブリス

動画前編1:07:25。AAとヒュブの試合。
お互いにダブルタンク戦術を採用している。

本試合はお互いのステータス構成が完全に同一となるミラーマッチである。
こういった場合は両チームのメンタルや試合運びが試合の結果を大きく分けることになる。

序盤でヒュブが各選手の位置取りを甘くしてしまったこと、終盤でヒュブ側が総崩れとなったことから大量得点が発生し「AA5-1ヒュブ」という試合結果になった。

この試合は仕方がない側面もある。シールドを貼った後、相手の射線が自分のライフに通っているかどうかは、撃たれるまで分からないから…。


第一ブロック⑥:SK/華より酒 VS エンケリュス

動画前編1:12:50。華酒とエンケの試合。
お互いにシングルタンク戦術を採用している。これまたミラーマッチ。

両チームの攻め役1人に4231の選手がいるため、シールドを早く割りつつ、5221の選手を良い位置に送り出すことがお互いのやりたいことになる。

エンケが序盤からシールドを展開し積極的にリスクを背負っていったがそれを華酒がいなし、試合の中盤で華酒が得意とする固定砲台を展開する。苦しくなったエンケリュスが前へ果敢に詰め寄り華酒にプレッシャーをかけていくが、華酒は最後まで逃げ切り「華酒3-2エンケ」となった。

華酒は得意とする攻撃パターンが明確な分、リスク管理がしやすそう(小並感)。一方でエンケはどの行動がどれくらいリスキーかうやむやなような気がする。HADOはどことなく1on1のスマブラっぽい(1on1スマブラは、ハイリスク・ローリターンな行動を相手に強いることでリターン差を増やし勝利を目指す対戦ゲーム)。


第一ブロック⑦:わちゃわちゃ☆ピーポー VS ヒュブリス

動画前編1:27:50。わちゃとヒュブの試合。
お互いにシングルタンク戦術を採用している。

わちゃは攻め2人が4321のステータス構成。如何に前へ詰められるか、前詰めしてくる相手を処理できるか、が勝敗に影響してくる。
ヒュブは攻め2人が4321、5221のステータス構成。展開がお互いに読みづらく、どれだけチーム内で情報を連携できるかが勝敗を左右する。

本試合は逆転劇が続くシーソーゲームで展開が激熱だ。このシーソーで最後に高みに上り詰めたのは最前線を陣取り続けたわちゃであった。「わちゃ4-3ヒュブ」で1点差の勝利である。

4321であれだけ相手チームをかき乱すことができるD選手はずば抜けた攻撃センスを持っているのだなと改めて感じた。
スピード4は時速30㎞くらいと風の噂で聞いたが、これは一般的な人間の全力疾走くらいで、スピード5になるとおよそ時速40㎞…ウサイン・ボルトが全力疾走するくらいになってくる。


第一ブロック⑧:SK/華より酒! VS Arc-A's

動画前編1:32:50。華酒とAAの試合。
両チームシングルタンク戦術を採用。

華酒は攻めに一人に4231がいる。AAは攻めが二人とも5221。
華酒は早くAAのシールドを割り切って固定砲台を展開したい、AAは華酒のシールド破壊をなるべく遅らせながら速い球を押し付けたい。

お互いの思惑が交錯する中、先制点を決めたのはAA。そこでリターンの高い展開(HADOは選手のライフを4枚破壊することで3秒間、その選手を試合に参加できなくすることができる)をする。
対応を強いられた華酒は序盤の不利な状況を覆すことができず、試合結果は「華酒1-3AA」となった。


第一ブロック⑨:ヒュブリス VS エンケリュス

動画後編5:35。ヒュブとエンケの試合。
ヒュブがシングルタンク戦術。エンケがフルアタッカー(全員がシールドステータスを2以下にしている)戦術を採用。

2021年に入り、フルアタッカー戦術を採用するチームはほとんど見かけなくなった。大きい球も小さい球も等しく1発であり、乱立するシールドの前には無力だからである。
この試合はステータス相性的にはヒュブが有利となる。

…そのはずなのだが、エンケ側が試合終盤で大量に得点を獲得。試合は今大会初の延長戦へと突入する。延長戦は攻めが3人いるエンケが有利である。
…そのはずなのだが、前へ詰め寄ったエンケをヒュブ側が下し、試合は「ヒュブ7-6エンケ」で幕を閉じた。

フルアタッカーで接戦を演じる古き良きHADOに巡り合えたのだが、いち視聴者として見ていると、全選手のポジションが激しく入り乱れていてHADOがよくわからなくなるな、と感じた。
シールドが強い時代というのは2022年も変わらないかもしれない(他のステータスに光が当たる可能性はあるが)。


第一ブロック⑩:Arc-A's VS わちゃわちゃ☆ピーポー

動画後編17:00。AAとわちゃの試合。
AAはシングルタンク戦術、わちゃはシールドブレイク(チャージステータスの合計値が3人で8以上ある)戦術を採用。

タンクのいるAAは試合の半分より多い時間を一方的に攻めることができれば戦況を優位に進めることができる。
チャージャー(チャージステータスが5の選手)のいるわちゃは試合の半分より短い時間でAAのシールドを割り切れればAAにリスクを背負わせることができる。

ステータス相性が戦術名的に互角に見えるが、AAに軍配があがる。シールドを貼るタイミングはAAが選べるからである。
チャージのたまりが早い分、他の能力が犠牲になるチャージャーは試合で優位を取る行動をすることが極めて難しい。
その差が如実に表れた結果、「AA7-1わちゃ」という試合になった。

チャージとスケールステータスって未だに役割が確立されていない気がするのは私だけだろうか。


第二ブロック①:UNIcorn VS 和心

動画後編23:55。UNIと和心の試合。
UNIはダブルタンク戦術、和心はシングルタンク戦術を採用。

UNIのアタッカーが5311のため、少ないが強い球でチャンスをモノにしていくことが勝利の方程式である。
和心はUNIに致命的な点差(3点差)をつけられる前に10枚のシールドを全て割り切りたい。

試合開始から50秒が経過したタイミングでUNIは3点のリードを持ちながら5枚のシールドを残していた。
この壁を和心は割り切ることができず試合は「UNI4-1和心」で終わった。

シングルタンク戦術はタンクがシールドの破壊を兼任するが、シールドの準備をしている間はエナジーボールを打てないためシールドの破壊に時間がかかるという弱点がある。
シングルタンクがダブルタンクを打ち破るためには5311、3151、1135などの攻撃力や攻撃タイミングを損ないやすい不安定なステータス構成になるだろう。要練習である。


第二ブロック②:MISTA VS ラレップ.ch

動画後編29:20。MISTAとラレップの試合。
両チームともにシングルタンク戦術を採用。

MISTAのステータス構成が独特な点に注目したい。5311、5311、1144という編成である。
一方でラレップは攻めのひとりが4231だ。

MISTAはタンク役もアタッカー役も全員が完璧な仕事を求められるピーキーな戦術だ。ラレップはその完璧さを破綻させることができれば勝利に近づく。
試合はラレップがMISTAの独特な試合運びに翻弄されながらも中盤以降でリードを固め、「MISTA2-4ラレップ」で勝利を収めた。

MISTAの作戦はハイリスクハイリターンだが興味深い作戦だと感じた。
攻め役の攻撃力が圧倒的に高く弾数が少ないため、相手はリスクを回避するべく序盤からシールドを貼らざるを得ない。
そうなるとMISTA側は最初から相手の動きを把握することが可能で、情報アドバンテージを獲得することができる。
1壁に対しては自らの練習量が相性に直結するが、2壁に対してはかなり相性が悪いため、ステータスじゃんけんの読み合いも白熱しそうである。


第二ブロック③:チャリオット VS 和心

動画後編35:25。チャリと和心の試合である。
両チームシングルタンク戦術を採用している。

本試合はミラーマッチのため、先にリスクを背負った方が顕著に不利である。つまり同点の状況下ではシールドを先に貼るチームの方がリスキーだ。最初の1点をどちらが先に獲得するか。そこが大事だ。
先制点を獲得したチームは相手のチャージが不足しているタイミングで先にシールドを貼ることができるため、万全の状態で攻めながら相手に対応を強いることができる。

先制点を取ったのはチャリ。そこで得た優位性を最後までキープし試合は「チャリ2-0和心」でチャリが勝利を収めた。

とぅるん選手がぴょんぴょん跳ねててかわいい。


第二ブロック④:MISTA VS UNIcorn

動画後編40:55。MISTAとUNIの試合。
お互いにシングルタンク戦術を採用。

攻め役のステータスに若干の際はあるもののお互いにやりたいことは同じで「相手にハイリスクな行動を取らせること」である。それはリソースを相手よりも多く放出することだ。
タンクのシールドを枯渇させ、攻め来る選手の迎撃と苦しいポジションに貼られたシールドに球を費やし、焦りを生み出し、特攻をさせたい。
そのための先制点が欲しい。

それを獲得したのはMISTAであった。UNIは対応を強いられるがタンクがシールドを5枚残していたため、中盤から終盤にかけてはMISTAが守りを要する一進一退の攻防となった。際どい展開が続いたが終盤には特攻してきたUNIをMISTAが迎撃し「MISTA4-2UNI」となった。

タンクのライフが尽きた時の悲壮感が見てる側にも伝わってくる試合だった。


第二ブロック⑤:ラレップ.ch VS チャリオット

動画後編47:10。ラレップとチャリの試合。
お互いにシングルタンク戦術を採用。

ラレップの攻め役ひとりが4321、他の攻め役は両チーム5221。
シングルタンク同士の戦いは先に点を取った方が有利。もしくは先にシールドを貼った方が不利。リスクをどんなに重ねても最大リターンは得点の獲得のみだからである。リスクを背負った分だけ相手が先にリターンを獲得しやすくなる。
どちらがファーストインパクトを相手陣地に咲かせることができるか。

先制点を獲得したのはラレップ。しかしそこから点数が伸びず試合の終盤ではチャリが有利な展開を推し進める。残り3秒のところでチャリが逆転の1球を放ち「ラレップ1-2チャリ」でチャリが勝利を収めた。

ラレップのファーストインパクトに返す刀でチャリがセカンドインパクトを引き起こし、人類の半分を滅ぼすに至った。
よごしん選手がエヴァ初号機なのは間違いない。主人公補正がかかっている。


第二ブロック⑥:和心 VS MISTA

動画後編53:00。和心とMISTAの試合。
両チームシングルタンク戦術を採用。

和心は5221、5221、1135。相手の球を全て不発に終わらせたい。
MISTAは5311、5311、1144。一撃必殺を相手のライフに決めたい。

お互いの思惑が交錯する中、MISTAが先制点を決めるが和心がすぐに取り返す。お互いの展開の押し付け合いが拮抗し、試合は延長戦に突入した。
延長戦になると和心の方が先に球を放つことができる。和心有利で始まる緊迫の1戦、MISTAの少ない攻撃を確実に避け試合を「和心2-1MISTA」で和心が制した。

延長戦に突入するとエナジーのチャージがリセットされるため、MISTAはキツイだろうなと感じた。


第二ブロック⑦:UNIcorn VS チャリオット

動画後編1:02:20。UNIとチャリの試合。
UNIがダブルタンク戦術、チャリがシングルタンク戦術を採用。

UNIは少ない攻め役をフルに活かして終始攻め続けたい。
チャリは少ない攻撃チャンスをシールドで確実に掴みたい。

この試合はUNIの戦術が戦略レベルで輝いていた。UNIが序盤の一方的な攻めで獲得した優位性を確実なものとするために中盤で敢えてシールドを貼らない時間を設け、終盤のチャリの攻撃チャンスを全て削り取った。
チャリの最後の攻撃チャンスは試合残り35秒のタイミングとなったわけだが、同点だったその時間まで積極的な攻めを展開するリスクは背負えず、少しずつリードを広げていったUNIが「UNI3-1チャリ」で試合を制した。

天才!必殺仕事人!


第二ブロック⑧:和心 VS ラレップ.ch

動画後編1:09:35。和心とラレップの試合。
和心がシングルタンク、ラレップがダブルタンク戦術を採用。

和心は相手5311の20発に満たない投球を全て不発させたい。
ラレップはその逆。シールドがなくなるまでにたくさん点を取りたい。

試合開始から50秒間、和心は苦しい防御の時間が続いた。ラレップが10枚持つシールドの9枚を破壊するまでに2点のリードを許していた。このままラレップが勝どきを上げるかのよう思われたが、ラレップのシールド付け足しの合間を縫う和心の1球がラレップの攻め手を奪う。
展開を乱した和心はラレップと得点で並び、延長戦へと突入した。
延長戦で苦しい展開となったラレップは必死に避け続けた。チャージがたまるまでの時間を稼ぎ続け和心へ攻撃を放ち続けたが最後は和心の迎撃の前に散り「和心3-2ラレップ」で和心が勝利。

失点を抑えながらシールドを割ることに注力し続けて、死中に活を得た試合。激アツ。


第二ブロック⑨:チャリオット VS MISTA

動画後編1:37:50。チャリとMISTAの試合。
両チームシングルタンク戦術を採用。

チャリは5221、5221、1135。
MISTAは5311、5311、1144。

チャリ側は安定と信頼の戦術で万難を排した試合運びをしたい。
MISTAは各人のリソースを全て使い切り、完璧な仕事で勝利の糸を手繰り寄せたい。
チャリの苛烈な連打とMISTAの巨大なカウンターは応酬する激しい試合の中、MISTAの二連撃がチャリの選手2人のライフを削り切り「チャリ2-3MISTA」でMISTAが勝利を収めた。

MISTAのタンクの役割がシールド破壊に全振りされていて面白い戦術だと感じた。シールドは相手にシールドを貼らせたり、相手のシールドを割るまでの時間稼ぎのために使われることがほとんどで、アタッカーは基本的にシールドを攻撃に活用しない。
実はタンクじゃないのかもしれない。


第二ブロック⑩:ラレップ.ch VS UNIcorn

動画後編1:44:45。ラレップとUNIの試合。
両チームともにダブルタンク戦術。

ミラーマッチ。両攻撃役が5311のため、どちらにとっても1点が非常に重たい。

その最初の1点を掴み取ったのはラレップ。その後、得点を許すことなく「ラレップ1-0UNI」でラレップが勝利を収めた。
チャージステータスの合計値が7以下だと、試合が終わるまでにシールドを10枚削り切ることもかなり苦しそうな印象を受けた。
それをお互いに分かっていたからシールドを貼るタイミングをずらしていたのだろう。

その探り合いともいえるタイミングでラレップが得点できたことは勝敗を大きく分けたといえる。


エキシビジョン①:Thunder VS 無我夢中

動画後編1:54:50。かわいいエキシビジョンマッチ。
タンクは背の小さい人がやるとシールドが出づらくて大変だよななどと思いながら試合を見ていた。


エキシビジョン②:最強のにゃんこ VS 信号

動画後編1:59:55。かわいいエキシビジョンマッチその2。
キッズがダブルタンクの強さを証明した試合だった。よく考えたら4秒シールドチャージすると相手の球を9発無効化できるってかなり効率良いのでは…?チャージ3以下のステータスは皆息絶える。


準決勝①:Arc-A's VS ラレップ.ch

AAとラレップの試合。

第一試合は動画後編2:14:25。両チームダブルタンク、アタッカー5311。試合が全く動かないまま70秒が経過したタイミングでラレップ側が得点。その1点を死守して「AA0-1ラレップ」ラレップが第一試合を勝利。
よね選手の動きが野球のホームベースへ駆け込むときのかっこいいスライディングだった。

第二試合は動画後編2:19:35。両チーム再びダブルタンク、アタッカー5311。ステータス選びの時点で意地と意地がぶつかり合う……ように見えるが、実際のところはどうなのか。それは当人のみが知るところであるが、試合運びまさしく意地のぶつかり合い、両者ともに譲らず0-0のまま延長戦へと突入した。
延長戦はダブルタンクの球が1箇所に集まり続けたAA側に軍配があがり「AA1-0ラレップ」でAAの勝利。
りゅう選手の予測撃ちがもう未来予知。ずーーーーーーっとアタッカーをやり続けた彼のみの特殊能力である。

第三試合は動画後編2:24:40。両チームシングルタンク。お互いの全力がぶつかり合う試合展開。先行してラレップがシールドを2枚貼るも、AAはそれを難なく破壊。その後AAはラレップが攻撃に何発か球を費やし、尚且つ味方の弾数が充実してきたタイミングでシールドを貼り確実にリソース量で優位を取ってきた。
徐々に苦しい展開になっていくラレップは戦線を維持できずに2失点。最後にラレップが1点を返すも追いつくことができず「AA2-1ラレップ」でAAが勝利。
こんなに考えて試合してるのがすごい。練習で仮想敵の動きがかなり明確にイメージできていないとここまでの練度は生み出せない。王者が王者たるにはちゃんと背景があるのだと感じた。


準決勝②:SK/華より酒! VS UNIcorn

華酒とUNIの試合。

第一試合は動画後編2:31:35。両チームシングルタンク。なかじ選手が回転しながら前へ詰める盛り上がりプレイを魅せる。そこに球が集まるも全て避けそのままシールドを貼ろうとするがなかじ選手は尻もちをつき、後ろにいる選手が流れ弾でライフを失う。しかし1得点を獲得するために十数発を費やした華酒に対してUNIがすぐに得点を取り返すことで大きなアドバンテージを獲得したUNIはそのまま流れにのり「華酒1-3UNI」で勝利を収めた。
なかじ選手のファインプレーで勝利へ架かるビフロストを渡り切ったUNI。ゆきぽ選手の得点が消えかけた勝利を確固たるものにした。

第二試合は動画後編2:36:00。両チームシングルタンクだが、UNI側にチャージャーがいる異色の構成。華酒の固定砲台を封じるための狙いがあるこの構成は功を奏し、華酒のシールドを早々に削り切る。
お互いにシールドがなくなり同点のまま試合が進む中、延長戦に突入すれば華酒が優位という状況を覆したのはUNI側のブザービーターであった。
「華酒1-2UNI」でUNIの勝利。
ゆきぽ選手のスケール1の球から溢れる相手のライフを2枚以上削るという強い意志で古都選手の動きを制限してたことが個人的にアツい。


エキシビジョン③:Thunder VS 信号

動画後編2:41:15。エキシビジョンマッチの3位決定戦。
決勝トーナメントの休憩ということもあってすごく癒された試合だった。


三位決定戦:ラレップ.ch VS SK/華より酒!

ラレップと華酒の試合。

第一試合は動画後編2:48:00。ラレップがダブルタンク、華酒がシングルタンク。ステータス相性的に優位を取りやすいラレップが序盤に2点リード。その後さらに2点を追加し「ラレップ4-0華酒」で完璧に華酒を抑えてのラレップ勝利。

第二試合は動画後編3:00:05。ラレップがダブルタンク、華酒がシングルタンク。第一試合と同じステータス構成である。前の試合の結果を受けて対応を試みる華酒がラレップを下そうとするも、ラレップ陣営の回避をとらえ切れず「ラレップ3-1華酒」でラレップが勝利を収めた。
ラレップは2試合とも準決勝での気持ちを引きずらずに切り替えて臨んでいた印象。試合の結果と試合中の動きの鋭さがそれを物語っていた。


エキシビジョン④:無我夢中 VS 最強のにゃんこ

動画後編3:06:40。エキシビジョンマッチの決勝戦。
両チームのダブルタンクを見て実況席のインストラクターが「これは教えたことがないんです」と言っていたのがものすごくおもしろかった。
今大会でたくさんダブルタンクが登場したから……!


決勝戦:Arc-A's VS UNIcorn

AAとUNIの試合。

第一試合は動画後編3:16:30。両チームシングルタンクだが、UNIはひとりがチャージャー。決め手に欠けるUNIに対して狙撃対象を絞り続けることのできたAAに軍配があがり「AA2-0UNI」でAAの勝利。

第二試合は動画後編3:21:05。両チームステータス構成は変わらず。引き続き決め手に欠けるUNIだったが、試合終了間際にスケール1の球が2人のライフを削り切り、AAと同点に並ぶ。
そして迎えた延長戦、UNIの選手が縦に並ぶタイミングでりゅう選手がそれを串刺し勝敗を決した。「AA3-2UNI」でAAの勝利。
勝者インタビューでチーム全員の感極まる姿に感動した。


本戦の全30試合(+エキシビジョン4試合)、まとめ終わった……!!

興奮した点

今回、大会を視聴していて以下の点に興奮を覚えた。この感情は個人的なものなので自分とは違う感情を抱く人もいるかもしれないがご了承いただきたい。


  1. 選手の避け方が2020年よりも格好良くなった。
    ⇒スピンターンとか半身になって避けるとか、HADOのシステム的な仕様が2020年⇒2021年で変わったことにより、避け方が3次元的になった。今後オーディエンスが湧く避け方をする選手が増えるのではないだろうか(願望)

  2. 極振りのステータスが2020年よりも増えた
    ⇒シールドステータスを5にする「タンク」のほか、スピードステータスを5にする「スナイパー」、チャージステータスを5にする「チャージャー」が散見されてワクワクした。HADOは極端なステータスの強みが年々明確になってきている印象がある。

  3. MISTA、UNIcorn、Arc-A's
    ⇒並べてみたら全部英字のチームだった。MISTAにはシングルタンクの攻撃力を限界まで高めた戦術を、UNIcornにはダブルタンクの鮮やかな戦略を、そしてArc-A'sには大会での快進撃を魅せていただいた(1試合ずつが全部緻密で見れば見るほどすごかった)。出場した全チームの試合が面白かったが、ここに挙げた3チームは特筆して面白かった。


2022年のHADOも楽しみである。


期待してる点:2022年、HADOはこのように変わる?

面白かったポイントがある一方で「ここは今後変わるのかもしれないな」、と思ったポイントもいくつかある。

HADOを開発している会社は常にこの「PVの世界観を実現する」というブレない軸を持って動いている。

このPVで実現していない機能をHADOに実装することが至上命題のはずだ。
なので競技視点とは別で、次の内容のどれかに近づくためのバージョンアップが行われるのではないだろうか。

  1. 山なりに飛ぶボール

  2. 腕の振りの速さでスピードが決まる(スピードステータスの変化)

  3. チャージ動作でスケールが決まる(スケール・チャージステータスの変化)

  4. 観客がエナジーボールを見れる

  5. コートが広くなる


冗談である。
だが、PVの実現に向けているの日か実装される日が来るかもしれない。

競技としてのHADOに則して考えると、いきなり大きな変化は起こるとは考えづらい。
次のようなバランス調整的なバージョンアップが行われるのではないだろうかと予想する。

  1. スケールステータスの役割
    ⇒5311のステータスが登場して、「スケールが大きいと避けきれない」という、スケールの役割を再認識したが、スピードとシールドの重要性が高すぎてスケールを優先することができない現状は変わるかもしれないと感じた。

  2. スピードステータスが小さいときの特徴
    ⇒遅い球の存在してない感がすごかった。スピード1~3から放たれる球が今後、さらに警戒すべき球になったり、逆に中途半端にステータスを割り振りたくなるような理由が発生すると、新しい戦術が発生したりするかもしれないと感じた。


まとめ:HADOやろうぜ

字とか絵だけじゃHADOの魅力は伝えきれんよ!やってみよう!
伝える努力は続けるけどやろうぜHADO!

あと、カラフルなHADOシャツは全色買って、毎日違う色を着るべきだと思うので共感した人はぜひお買い求めあれ。


ここまで飛ばし読みであったとしても来てくださり、ありがとうございました。

互いのエナジーボールが交わる日まで、さようなら。

あなたのサポートでHADOシャツを全色買って街を練り歩きます