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HADOチームビルド10箇条

このアドベントカレンダーに登録したゆる記事ですよー。スポーツを媒介にした小規模チームビルドについて書いてます。

おらに課金してくれ!そうしたら続き書くから!

まえがき

まずね、「HADOでチーム作りたい」って思った人。とりあえずチーム作っちゃいましょう!それからこの10箇条を見ても遅くない。

さて。

私「すすす」は2019年4月からHADOを始めました。その時からずっとHADOに関する気付きをノートやメモにまとめていたので、それを基にnoteを書きます。

今回はHADOでチームを組むにあたって考える10箇条!です。これについて私はあまり考えてません。

解散するチーム、めっちゃ伸びるチーム、喧嘩するチーム、自分たちのチームを観察した結果「これがないからこのチームは今揉めてるんだな〜」というのが見えてきたんです。

10個以上あるかもしれませんがこの10個を突き詰めるのに1年くらいかかると思うので、まずは10個、そして実践しながら11個目以降を考えてみてくださーい。

(参考)すすすのHADOチーム遍歴

HADO BEAST COLOSSEUMでダブルス(1シーズン)

HADO BEAST COLOSSEUM Rec2でダブルス(1シーズン)

HADOでBEAST BUSTERSというチームに所属(1シーズン)

HADOでBuG Bro.に所属(4シーズン)


およそ7シーズン(1年と10ヶ月)かけてこういう道のりを歩んでます。

チームスポーツをする上で基本的な考え方

※持論です
これを守れなくなった時、「音楽性の違い」的な理由でチーム関係が冷え込む可能性が高まります。

1.良し悪しはありません
2.筋肉だけでものごとは解決しません
3.練習を超える本番は生み出せません
4.収益を考える必要はありません
5.英雄は基本的に現れません
6.平等さはあなたに味方しません
7.強ければ勝てるとは限りません
8.質と量の議論に意味はありません
9.あなたの役割は勝つことではありません
10.教わることは当然ではありません

たぶん、ここに上げた「基本」には抜け漏れがあります。いつか加筆訂正します。

ちなみに私のいたチーム「BuG Bro.」は話を聞く限り、チーム結成時からずーーーっと「1、2、6、7」に苛まれていた印象です。
私自身は「2、3、4、7、9」でよく躓きます(汗

では、解説していきましょう。

10箇条説明

1.良し悪しはありません
いろんな人からアドバイスを聞いていると、Aさんの主張とBさんの主張が全く違う…ということがあると思います。
なんで師匠が2人いるんだ○ね…という話は置いといて、このとき、どちらが正しい・どちらがより良い意見だ…という考え方は極めて不毛です。時間を浪費するくせに議論が前に進まないのです。

HADOで例えるなら、A「勝つためにチャージタイムは何よりも重要だ。毎試合65秒のチャージタイムを出そう」B「勝つためにKO数は何よりも重要だ。毎試合キルレシオ+3を実現しよう」などが挙げられます。多くの人の意見がどちらかに傾くとしても、絶対的な良し悪しはそこにありません。数値は数値以上の意味を持ちません。

チャージタイムが低いから負けたとは限らないし、KO数が低いから負けたとは限らないのです。ひとつの指標にはなりますが、ここにあるのは都合の良し悪しです。絶対的な良し悪しで物事を評価しようとすると、そもそもそんなものは存在しないので「チャージタイム55秒、キルレシオ+2だったけど勝てなかった」という中途半端な状況において目標値が課題である、とか周囲に原因がある、などと評価することになりかねません。実際は視野が狭まってる、とか連携に問題があった、という可能性もあったろうに……このシチュエーションは解決しないまま先送りにされる運命にあります。先送りしたところでその人の人生なので特段問題はないのですが、絶対的な良し悪しという評価基準には無意識のマウントや断罪による軋轢が生まれるという特性があります。

軋轢(あつれき)が生まれるとですね、議論しあったり、意見を聞いたりしづらくなるんですよ。

大会で上記のようなことが起こらないように、練習で積極的に荒れていきましょうね。誰にとって都合が良い意見なのか、考えていきましょう。

2.筋肉だけでものごとは解決しません
「筋トレが最強のソリューションである」信奉者の自分としてはすこし心苦しいのですが、ことチームスポーツに関しては少なくとも3つ、筋肉では解決しないことがあります(解決の大きな助けにはなります)。逆にいえばこれ以外はほとんど筋肉の問題です。チャージタイムなども筋力で安定する傾向にあります。

ひとつ目は動きの学習です。HADOで言えばエナジーボールを回避するための柔らかい動きやMarker Undetectedを回避するための視線移動など、そのスポーツ独特の問題が他業界からの参入を阻む壁となります。毎日20km走ってる人やバスケットボール経験者、スキーが趣味の人などなど様々な人がHADOを体験しに来ますが、最初はみんなド下手です。(そこから上達する様子を見るのが好きなんですけどね!)

ふたつ目はチームメイトとの連携です。チームスポーツはフィールドが広くどうしても死角が生まれるため、情報が欠損します。強い選手のみでチームが構成されていたとしても、彼らの力が及ばない領域が存在するのです。そのため、チーム内での連携が欠かせません。これは筋肉で解決することが難しい問題です。

みっつ目はスポーツメンタルです。筋トレは平常時におけるメンタルの安定をもたらしますが、スポーツの試合では緊張からか力み視野の狭まりが生まれ、いつもよりも大きな疲労感や思いがけないミスが発生します。これは場数の問題かもしれません。人は真剣勝負の場に立つことが少ないのです。

筋トレで解決する問題も数多く存在するのですが、筋トレはあくまでも習慣にとどめるようにすることをお勧めします。

3.練習を超える本番は生み出せません
仲間の受け売りですが、「練習で出来ること以上のことは本番で出来ないし、練習でしてないことを本番でやっても勝てない」とのことです。できたとしてもそれは何度も期待できるものではないですし、本番の試合の数値を平均していくと練習時の数値に近付いていくでしょう。なので、練習は全力で取り組みましょう。身体の動き方だけでなく、連携の確認や意識を向ける先など、想定したいことはたくさんあるはずです。本番は「緊張」に頭のタスクを一個奪われます。いつもよりも余裕がなくなるのだから、余裕を作るために全力で練習しましょう。

明日のことなんて考えないでください。お前に明日は来ません。たぶん。

そして練習でいっぱい話し合ってください。基礎を覚えて更に上手くなりたいのにビデオ撮りっぱなしで振り返りしない…とかはマジで意味がないです。それなら連取を10試合くらいで止めて、その日のうちに振り返りした方が練習効率いいかもしれません。

4.収益を考える必要はありません
私の悪癖なのですが、何をするにもマネタイズ(収益化)したくなります。しかし、チームの収益を考えることはプレイヤーの役割ではありません。プレイヤーの役割は試合の中で能力を発揮することです。もし、チームを有名にしたいのなら対価を支払って外から人を呼ぶのが効率的でしょう。プレイヤーしかいないチームでは「勝つこと」以外は全て初心者以下の状態から手探りでやることになるのです。限られたリソースを手探りしているうちに使い果たさない、とどうして言えるのでしょうか。

初心者がマネタイズ…という博打をするならせめて余ったリソースでしたいですね。

5.英雄は基本的に現れません
ここで比喩している「英雄」とは試合展開を一段階引き上げてくれる存在のことです。超劣勢なら劣勢に、劣勢なら対等に、優勢なら超優勢に。

わちゃわちゃ☆ピーポーのD選手やiXA/ANATSUCHIのSHINTARO選手、ラレップ.chのらいと選手、BuG Bro.のGen選手のような、どのチームにいても3on3の戦いで1.5人分以上の成果を上げてくれる人を指します(他は割愛します)。安定して高いパフォーマンスを発揮することで相手チームにプレッシャーを与え、放置することも倒すことも難しい脅威として暴れ続ける彼らは、相対するチームに大きな負担を強います。(以下、彼らを「英雄」と表現します)

英雄をチームに呼び込む、というのは狙って出来ることではありません。全てのチームが狙っているからです。そのため、英雄は勘定に入れずに作戦を立てましょう。でも相手チームには何故か英雄がいるので理不尽ですよね。

このことを想定するにあたって、まずはちゃんと1人あたり1人分の成果を発揮できるようにするところから始まりそうです。これらの差を埋める方法が「研究・分析・対策・特訓・模擬戦」ですね。

多くのプレイヤーは模擬戦を意識的にやってるので、他の4つをやれるだけで英雄に一歩近づきます。

英雄はチームにほしいけど、野良の英雄とかいないのであなたが成りましょう、英雄に。

6.平等さはあなたに味方しません
スポーツにおいて平等なものというと、ルール(HADOルール)、プラットフォーム(coubicへのアクセス権)、時間(1日24時間)です。これら以外は人によりけりです。スポーツマンシップを持ってる人がいれば持っていない人もいる。反射神経が尋常じゃなく優れている人がいれば、どんなに努力しても人並みな人もいる。調子のいいデバイス、悪いデバイス…。

ここで考えたいことは「平等なものはみんな必ず持ってること」と「平等に与えられたものはめちゃくちゃ少ないこと」です。

みんな使うのだから使いこなして当然なのです。なのであなたに味方しません。そして、平等じゃないものを平等なものと勘違いするとたくさんの理不尽に遭遇することになります。あきらめましょう。


7.強ければ勝てるとは限りません

強ければ勝てるの究極系は「1人で相手全員をぶっ潰し続けること」です。無理くないですか?これが3人になったとしても相手を1対1でぶっ潰し続けられるものでしょうか?

相手はものすごく抵抗してくるはずです。抵抗を意に介せずぶっ潰せる状況というのは剣道三倍段に通ずるものを感じます。

これができないということは、相手もこちらを封じるために行動できていますから、相手が2人がかりで1人を抑えにきたり、強い人を回避して弱い人をフルボッコにすることが起こりうるということです。

そこには連携の妙があります。

単体で強ければ勝てるとは限らないのです。3人揃って強い、がチームにおける強さですね。

単体で強くなるための練習は基本的に1人でやってください。仲間とやる練習は「連携を深める・確認する」ためのものです。


8.質と量の議論に意味はありません

どっちも大事です。偏ったままにしたら学びが少ないのでおしまいです。なのでどっちが大事かとかどうでもいいです。質→量→質→…とやっていきましょう。

どういうことかというと、
【質】HADOのルールが分かりません!教えて先生!!
【量】ルールわかってHADO楽しい!!とりあえずいろんな人と500試合だ〜!
【質】どうやっても避けれない攻撃がある。どうしてなのか分析しながらやってみよう!
【量】避けれるぞ!チームにも誘われた!チーム練習500試合だー!!!
【質】あいつと連携が上手くいかん。お前このタイミングで意識してること何?ちょっと確かめてみようぜ。

みたいなことです。インプットが多い時は質が大事だし、仮説を検証する時は量です。

インプットを元にして仮説が生まれて、それを検証するために膨大な行動が発生します。

そこで得た結論から学びを得て理解できないところをまたインプットしていくのです。


9.あなたの役割は勝つことではありません

あなたの役割はチーム内で決めた役割を果たすことです。プレイヤーとしての能力を発揮することです。それを果たした結果、試合に勝ちます。

勝つことに固執すると、「良かれと思って」の行動が増えて味方が混乱します。仲間はそんなことを想定して動いていないかもしれないのです。

試合中、情報が欠損してる中で勝手な行動をされると負けに直結します。役割を逸脱してはいけないのです。

ちなみに勝つことが役割なら、相手の飲み物に毒を盛ることが最短です。試合をせずに勝利できますよ。


10.教わることは当然ではありません

相手はあなたに何かを教える筋合いなんか何処にもありません。にも関わらず教えてくれるのは完全な厚意です。奇跡です。恋愛マッチングです。

利害関係がないのに情報を開示してくれるのは本当に有り難いことです。

どんな内容だろうと「次からはもう何も教えてくれないかもしれない」という覚悟を持ってください。

まず感謝…次に図々しく質問です。最後、確認までできたら五体投地ものです。

質問したことに相手が答えてくれる、という時間は得難いものなので楽しんでください〜。


おわりに

以上、10箇条でした。全部守り続けるのは難しいのでチームは否応なく時間とともに冷え込んでいきます。

冷えたら熱しましょうね。熱するために必要な燃料は「裁量」「好きじゃないが苦痛ではない」「目標」「ビジョン」などです。



書き溜めてるHADOの文章なのですが、まだまだあります。見た感じけっこうドロっとしてるので「HADO闇の書」とタイトル付してます。

もしお金を4〜5人からいただけたら、10箇条を加筆修正してHADO闇の書に組み込み、そして買い切り型のマガジンにて公開します〜。

闇の書では「これ自分で読んでてキモいな」みたいな部分をピックアップして、なるべく国語で丁寧に解説したいなと思っています。

例えば避けの意識、とか相手チームの分析方法、とか。分析方法に至ってはひとチーム当たり2〜4時間ぶっ通しで試合を見たりするので身体を壊すと思います。

つまりやり過ぎて病んだ…「病み」が入る技術集…「闇の書」ですね。


ご拝読いただきありがとうございました。

あなたのサポートでHADOシャツを全色買って街を練り歩きます