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ジャズへの入口(初心者向けおすすめジャズ動画5選!)

■ ジャズって難しい?

はじめまして。18歳の時に、大学のジャズ研で本格的にジャズと出会い、魅力されて、それから約14年間ジャズを聴き続けているエッチョと申します。最近では「BLUE GIANT」や「坂道のアポロン」といった漫画のおかげで、以前よりもジャズを身近に感じている人が増えたような気がしますが、それでもやっぱり「ジャズって難しい、分からない」っていう声をよく聞きます。

たしかに「難しいジャズ」があるのは事実ですが、ジャズという世界はとても大きく、広いもの。それなのに、せっかく「ジャズ聴いてみようかな」、と思った人が、たまたま最初に出会ったジャズが少し難しかったという理由で、離れていってしまうのは、とても勿体なくて、さびしいことだと感じていました。


■ 初心者向けおすすめジャズ動画5選

そこで、この記事では、ジャズ初心者に向けて、ジャズっていいな、と思ってもらえるよう、厳選した5つの動画を紹介します。もしこの中に一つでもお気に入りの演奏があったら、ぜひ同じ人、同じ曲、同じ楽器から横展開して色々聴いてみてください。

1.Candy / Lee morgan(tp)
天才トランペット奏者、リー・モーガンによる「キャンディ」。レコーディング時の年齢はなんと19歳だそうです。上手すぎ、そしてシブすぎ・・笑 キャッチーなテーマから始まり、ピアノ→トランペット→ベース→ドラムと続く各楽器のソロにもご注目。一番ジャズが輝いていた時代のエネルギッシュな演奏をお楽しみください。


2.Someday My Prince Will Come / Bill Evans(pf)
邦題「いつか王子様が」で知られる、ディズニー白雪姫の名曲です。ビル・エバンスのピアノが、ただただ美しい。このイントロだけでもため息が出てきますね。元々クラシック音楽を演奏していた彼が、ジャズにおける「ハーモニー」を大きく進化させました。ピアノ、ベース、ドラムの3者からなる「ピアノトリオ」という形態の最高傑作だと言われています。


3.After You've Gone / Emmet Cohen w/ Bruce Harris & Patrick Bartley
ここで一つ最近のジャズを紹介します。ピアノのEmmet Cohenのyoutubeチャンネルでは、毎回第1線で活躍するゲストを加えて、ライブの様子を配信するのですが、衝撃を受けたのが2021年4月にアップされたこちらの動画。注目はアルトサックスのPatrick Bartley!彼はグラミー賞にもノミネートされた凄腕サックスマンですが、この自由自在のソロ、まさに楽器で歌っているようです。。。しかも彼は日本が大好きで、日本のアニメやゲーム、J-POPを中心に演奏する「J-MUSIC Ensemble」というバンドにも所属しています。こんな凄い人が日本を大好きなんて、嬉しいなぁ。


4.And that's that / Count Basie Orchestra
16人からなるビックバンド編成からのエントリーです。私はビックバンドの魅力は「豪華さ」「ダイナミックさ」だと思っています。スーツでばしっと決めた16人の大人がきらびやかな楽器を持って、一糸乱れぬアンサンブル。ソロパートではめちゃくちゃかっこいいアドリブをぶちかまします。サックスの甘いフレージング、フリューゲルホルンのソロ、そしてバンド一体となった盛り上がり。ぜひ音だけじゃなく、映像と合わせてこのカッコ良さを観てください!1985年東京でのライブ映像です。


5.East of the sun(And west of the moon) / Diana Krall
ダイアナ・クラールは現役バリバリの女性ボーカリスト。この方は歌うだけじゃなく、ピアノも弾かれます(ピアノの腕も超一流です)。ジャズは黒人ルーツの音楽ですが、個人的にボーカルは白人の方が聴きやすいと思います。軽快なリズムに乗せた甘い歌声メロディックなピアノ、ぜひお聴きください。


いかがでしたか?好きな演奏は有りましたか?
例えば、この曲のここの部分は好きだった、この人のソロは良いなぁとか、一部だけでもOKです!その「好き」と感じた部分を徐々に広げてみてください

ジャズには「アドリブ」という即興演奏のパートがあるので、同じ曲、同じメンバーでも、まったく同じ演奏というのは一つも無いんです。それがジャズの懐の広さであり、聴くのを止められない理由ですね。

ちなみにNHK BS「美の壺」では最高にカッコいいジャズがBGMとして使われまくっていますので、一度、その観点で番組を観てみてくださいね。

さて、次回以降はジャズ喫茶、ライブへ行ってみよう、ということをテーマにして書いてみようと思います。ありがとうございました。

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