去り際が大切

これは去り際の美学とでも言えようか。
実は昨日、10月28日(金)、Iさんが退社され、最後の出勤日となりました。
Iさんの退社は経営的には極めて痛い。
できたら、残ってほしかった。
できるだけ迷惑をかけないということで何カ月も前から退社の申し出がありましたが、私もすぐには心の整理がつかなかった。
弊事務所は「全従業員の物心両面の幸福」を経営理念に掲げている。
この経営理念通り、従業員の幸福を第一義に考えないといけない。
そう思うと、Iさんがもっとも幸せになる道として選ばれたことを尊重し、祝福し送り出さねばならない。
そう思うとふんぎりもついた。
お別れの時は餞別をわたすものであるが、餞別という言葉がしっくりこなくて、御礼と書いて寸志をお渡しした。
お別れでなく、新たな関係性の始まりと思いたかった。
私が挨拶をおこない、ご本人、そして仲間からの言葉もいただいた。
涙を流して言葉にならない者もいた。
それだけ、みんなから慕われ尊敬もされていた証しでもある。
そして、予期せぬこともおこった。
Iさんの担当先の社長さんが、お世話になったということで、わざわざお菓子を持ってご挨拶に来て下さった。
こちらから退社のご挨拶に行かないといけないのに、反対である。
逆に言えば、Iさんがそれだけお客様にも信頼され頼りにされていた結果であると言えましょう。
Iさんは聡明で仕事ができ、何より人柄も極めて良かった。
今もつらい思いでありますが、これを総力で乗り越えてゆくしかない。
一番、心配なのはお客様にご迷惑をかけないかということであります。
これも総力で頑張ってゆくしかありません。
全従業員の物心両面の幸福。
この経営理念に添って間違いのない経営をしてゆきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?