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【LDLバディ対談】はじめの一歩「値付け」と向き合う時間:林雄一朗さん


1.LDLバディ対談とは?

LDL(Locally Driven Labs)とは、『まちづくり幻想』『地元がヤバいと思ったら読む凡人のための地域再生入門』『稼ぐまちが地方を変える』などの著者で、約20年にわたって全国各地で経営とまちづくりに取組んでいる木下斉さんが所長として立ち上げたラボ。

僕自身「LDLアソシエイト」として2022年5月に加入登録させていただいたので、約4カ月が経過。今回の【LDLバディ対談】とは、数ヶ月に1回各LDLメンバーの中からバディ(2人1組)が選出され、その都度バディに課題が与えられて取り組むというものであり、今回は木下さんのオススメnote記事を選んで、対談するという企画。

2.今回のバディは、林雄一朗さん!

林さんは、群馬県みなかみ町のご出身で現在は群馬県高崎市在住。制作会社でディレクター業務の傍ら、会社が保有しているカフェや一棟貸しの旅館の管理もされている。なんと、ご実家が旅館業を営んでいるとのことで、僕自身の今回のテーマである「値付け」が現在準備中の宿泊事業での「宿泊料金設定」からきていて、今回のバディ対談に「運命」めいたものを感じてしまいました。

群馬県高崎市、みなかみ町のことが気になったので検索。なんと群馬県みなかみ町は奄美大島笠利町(僕の生まれ育った地元)と「青少年地域間交流事業」が2000年度から行われており、自然・生活環境が異なる地域での体験活動や文化交流を通じて、相互の町の発展を担う青少年を育成する目的で、今までに両町合わせて500人以上の児童が交流とのこと。世界は狭いなーと思うと共に、この事実で「運命」は確信的なものとなった!



3.「値付け」から始めよ。

テーマに沿って、今一番気になる木下斉さんのnote記事『事業設計は商品サービス開発ではなく、「値付け」から始めよ。〜赤字事業の多くは値付けを間違えている〜』をピックアップ、その内容と照らし合わせて対談を進めていく。

林さんのご実家が営む旅館業は、ご両親、祖父、それぞれが年金暮らしのベースがあるため、趣味のような運営状態。人件費という概念もなく、経費計算もままならないので、赤字経営状態とのこと。林さんが「宿泊料金を上げた方がいい!」といったアドバイスをするも、なかなか響かないというのが現実。まさに、木下斉さんが常日頃から指摘するポイントが盛りだくさん。

マーケティングの伝統的フレーム(4P)
↓Prise:決めるべきは、まずは値付け!
↓Product:商品サービスをどうするか?
→ターゲットから発想すべき
↓Place:どういうチャンネルで売るか?
↓Promotion:プロモをどうするか?

自営業、事業をやったことのない僕にとって、このフレーム自体が衝撃的で、思い込みを根底から覆された。1泊3,000円、1泊1万円、1泊3万円の宿泊料金、まず先に値付けを設定することで、やれることが大きく変わる。このことをまず思考に叩き込み、「値付け」を入口として設計することで、スタート地点に立つことが出来るように思える。

旅館業をお手伝いする中で「安い宿泊料金だと、それなりの人がくる」「金額設定でフィルタリング(選別)できる」というお話しがあり、「設定した金額次第で顧客層が全く変わってくるという」とのことであった。「値付けが全てで、値付けをしてから内容に展開していく」とnote記事でも木下さんが強く言われていて「これか!」と重なる部分であった。

はじめの一歩「値付け」をおろそかにせず、伝統的なフレーム(4P)をひとつずつ設定・実行・評価しながら進めることこそが、事業成功への道筋なのだ。まだまだ学ぶことは多々あるが、この先は木下斉さんのnote記事を読んでいただければ。

4.対談を終えて

偶々ではあるが、対談を通して旅館業の生の声が聞けたことは、書籍やセミナーで学ぶこととも違ったリアルが存在していて、とても多く腑に落ちるものがあった。2回目ではあるが、バディ対談(共同作業)企画は小さなプロジェクトを共同で取り組んだような感覚さえを感じた時間となった。

バディの仕事内容や取り組んでいるプロジェクト、将来のヴィションを共有することが出来た。更には、note記事にまとめるという行為自体がアウトプット修行であり、noteの使い方トレーニングにもなっているという相乗効果も得られている。まさに一石三鳥、一挙三得のような経験を得た、LDLバディ対談企画でした。

よし、群馬県へ行こう!!


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