見出し画像

山行記2022-3 木六山・銀次郎山(2022.05.21)

昨年山登りを再開して「あれ?こんなだっけ?」と驚いたのが、山で遭遇する生き物のこと。
まずクマ。
昔はこんなにクマが危険だなんて言われてなかったような気がします。おそらくハンターの減少で個体数が激増してるのでしょうね。
そしてヤマビル。
恥ずかしながら昨年登山を再開して初めて知りました。
こんなのがいたのか…
油断してるといつのまにか血を吸われて血塗れになるそうです。
クマやヤマビルを気にして山に入れるか!とも思いつつ、でも気になりだすと仕方がありません。

そこで、今回は万全の対策をして臨むことにしました。
写真左から、クマ撃退スプレー、ヤマビル撃退スプレー、そしてその他アブハチ等々撃退スプレーです(ヤマビルにも有効らしい)。

左から、TMM”POLICE MAGNUM”、イカリ消毒"ヤマビルファイター"、フマキラー"SKINVAPE"

ただ、クマ撃退スプレーはいろいろ調べるとかなり危険なものらしいので、万が一のときの最後の手段とします。
仮に使う機会が無いとしても手元にあるだけで安心ですからね。

さて、今回の山行に選んだのは新潟の秘境と紹介されることの多い川内山塊の銀次郎・銀太郎山です。
登山口から最奥が銀太郎山で、低山ながら往復10時間以上も掛かります。
銀太郎山の先にも山々が続いていますが、最高峰矢筈岳はじめ主要な山には登山道がありません。私は登山道の無い山に登るほど山の心得はありませんので、川内山塊で行ける最奥の山が銀太郎山ということになります。

銀太郎山とその奥の山々

朝3時に起きて自宅を出発。朝4時45分、悪沢峠登山口から登り始めます。
今回の登山が全体的にそうなのですが、「秘境」のせいか道標が極端に少なく、この登山口も何の表示もありません。ただ「山火事用心」のノボリが立っているのみ。

ここが登山口。分かりにくい(笑)

えっちらおっちら踏み跡を辿って登って行くと「水無平」という盆地にでます。
なんか出そうな雰囲気。

水無平

そこから更に、下草が十分に刈られていない道を外さないよう慎重に登って行くと、「焼峰の神様」と言われるところ出ます。
ここまで1時間程度。

焼峰の神様

ここで本日1回目の道迷い。
最初のピークである木六山に直登するつもりが、道を間違えてエスケープルートに。
この道、ほとんど手入れがされておらず、酷いヘツリ道で参りました。
おかげで木六山のピークは帰路におあずけとなってしまいました。

歩きにくかった!

しかしながら、木六山から先のルートはしばらく整備された「高速道路」が続きます。
「え、これが秘境?」という感じ。

よく整備された登山道

新潟・下越の山はブナ林が綺麗。
ここにもブナの素晴らしい新緑が広がっていました。

新緑が美しかった

スタートから約3時間で七郎平山の直下にでました。
ここからは雪渓が残っています。時々ルートを外しながら(本日2度目の道迷い)、なんとか元のルートに戻ります。

迷いました…

七郎平山を過ぎてしばらく歩くと、目指す銀次郎山が見えてきます。
均整の取れたなかなかカッコいい山。
おおお!見えた見えた!!テンションが上がります。

銀次郎山

そして七郎平山から約1時間、登山口からは約4時間。
銀次郎山に到着です。しばし休憩。

銀次郎山山頂(標高1,052m)

さてさて、銀太郎山はここから約1時間半。
どうしようか…
自問自答しましたが、なんだかここまで来たことに満足してしまった自分を発見してしまい、そして体調が持つか不安もありましたので、今日はここまでにしました。

銀次郎山と銀太郎山

川内山塊は冬季の豪雪で削られた豪快な山肌に見ごたえがあります。
登山道から横目でちらちら見ながらゆっくり下山しました。

あまり余裕はありませんでしたが、時々花を眺めて目の保養も。

アズマシャクナゲ?
カタクリ
オオイワカガミ

往路でピークを外した木六山に復路で上がってみたら、登山道整備のお仕事をされている方がチェンソーを置いて休憩されていました。
私のような遊びに来ている人のために、頭が下がります…

木六山山頂(標高825m)

そしてこの後今日3回目の道迷い。
車を停めてあった登山口とは別の登山口の方向にしばらく下ってしまい、慌てて引き返したのですが急登で辛くて辛くて…
オマケに枯葉の急登を5mほど滑り落ちてしまい手の甲を擦り剝いてしまいました。あ~あ。

こんなアクシデントはありましたが、その後1時間半ほど下って何とか登山口に到着。
サルの群れがお迎えしてくれました(本当はお迎えではなく警戒している)

サルの歓迎。スマホのデジタルズームなので画質は最悪。

ということで、往復約8時間半、3度も道に迷いながらなんとか今年3回目の登山を終えました。
……これ、銀太郎山まで行ってたら最低でも往復11時間ですから、やっぱり私の体力では途中でバテてしまっていたかも知れません。
まあ、無理せず楽しみましょ。今後も。

※写真はすべてスマホです。流石に写りはよくありませんね。

コースタイム等は以下をご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?