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米美知子さん、教師としても一流ですね

■YouTubeを見てびっくり

なんだか上からな感じでかなり失礼なタイトルですがお許しを。
昨日(2021年8月13日)アップされたこの動画を見て、いや凄いな、と素直に思いました。
先日の望遠レンズの使い方でも思ったんですけど、改めて、教え手としての能力の高さを再認識しました(再び、上からですみません)。

自分は写真を始めて1年。
右も左も分からず、教えてくれる人も身近にいなかったので、とにかく入門書を買いまくり読みまくり、YouTubeの写真・カメラ系動画を見まくり、オンラインの写真教室にも参加して、どうにかこうにか基礎の基礎くらいは(頭では)分かるようになってきました。

そこまで到達して改めて振り返ると、写真系・カメラ系のYouTuberさんで「参考になるな」と思える人はとても少ないんですよね(三度、偉そうですみませんほんとに)。
というのは、ほとんどの方が「プロの私が初心者のあなたに基本を教えてあげよう」というスタンスなので、「それ、入門書に書いてあったよ」ということが多くて、始めて1年経つと(ちゃんと身についているか否かはともかく)、知っていることばかりです。

ところが、米さんの動画は、あまり入門書では触れていないようなところを解説してくれて大いに参考になります。
上のCPLフィルターの使い方にしても、普通の解説だと「CPLフィルターを用いると水面の反射を抑えられるよ(あとは各自頑張ってね)」というところだと思うのですが、上の動画は「CPLフィルターは反射を抑えてくれるけど、反射をすべて取りきらない方がいい場合がある」ということを実例を挙げながら解説してくれます。それがまた非常に分かりやすい。
頭で理解させるのではなく、感覚的にちゃんと身に付くような教え方です。
それと、フィルターを無くさないコツとか、入門書ではあまり触れられないようなちょっとした、でも大事な小ネタを。
これは本当に貴重です。
声のトーンもBGMも落ち着いていて、じっくり解説を聴くことができます。
(中年の自分にはほとんどのYouTuberさん、 "うるさい" です)
申し訳ないですが、教え手、教師としてのレベルは他の写真系YouTuberさんから頭ひとつもふたつも抜けていると、視聴者、いや受講生の立場から感じます。

ということで、信者の信仰告白はここまで(笑)

実は写真を趣味にしてすぐ、気まぐれで応募したフォトコンテストの審査員が米先生で(その頃はそんな有名で人気がある人だなんて全然知らなかった)、駆け出しなのにビギナーズラックで偶然良く撮れた私の写真を米先生に選んで頂いたのですよね。
もちろん思いっきり舞い上がってしまいましたし、勘違いしてしまいました。それが今も続いている感じです。
とにかく、写真の楽しさを教えて下さった恩人です。

今後の動画も期待しています。

■著書・写真集のご紹介

1.教則本
おすすめは『素敵な自己表現』です。
類書をいろいろ読みましたけど風景写真の入門にはこれがいちばんです。
シンプルで分かりやすく、かつ自然に対峙した時の感情を撮影によって妨げられないような思考法を伝授してくれます。
写真の入門書にほぼ必ずある構図のセオリー(三分割法とか日の丸構図とか)にまったく触れていないのもいいな、と思います。出来合いの型にはめるより自分の感性から構図を決めて行った方がいいという考え方なんだろう、と解釈しています。
いろいろ読んだ後でこんなことを言うのも何ですが、趣味で風景写真を撮りたい人は同じような本を何冊も読むよりこれ一冊を極めるといいと思います(頑張ってそうしようとしてます 笑)
また、『素敵なタイトルの付け方』は類書があまりなく参考になります。



2.写真集
品切れ(絶版?)が多いですね。残念。
古書で入手したものが多いです。
米さんの作品は派手すぎず作りすぎず。自然の美しさを自然のまま表現してます。
今、Twitterやインスタで流行ってるような方向性とは明らかに違っていて、ある意味古風なのですが、でも過度に我が出ていない、こういう控えめな表現こそが言葉本来の意味での"Nature"Photoなんじゃないかな、と私は思います。
写真集の中では『水のゆくえ』がいちばん好きです。タイトル通り水や氷、雲や霧の表現が多くてとても美しく感じます。
『私的憧憬』は未入手。







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