見出し画像

【サブスリーランナー30の掟】  20.故障時には、走る以外の練習に打ち込む

私が長距離走を始めて数年間は、走ることが困難になるくらいの故障を時々していました。ひざ、脛、ふくらはぎ、足裏、足首、ハムストリング等、下半身については、一通り、痛めた経験が有ります。

当時、既にほぼ毎日走る習慣が身に付いていましたので、『走れない』ことは、ランニングに割いていた時間に何もすることが無くなってしまうことを意味します。そんな時、「今しか出来ないことをしよう!」と決意を新たに行ったのが、走る以外の練習=補強運動です。

自分から考えたのか、ランニング本から学んだかは、定かではありませんが、故障した箇所というのは、その時点での、自分自身のランニングにおける弱点であることを表しています。

よって、その箇所を再度故障しないようにする為に、故障の原因を考え、再発を防止する手立てが必要になります。その際に行う補強運動が、ランナーとしてのレベルを一段上げることに繋がるのです。

補強運動には、様々な方法が有ります。その方法のどれも正解であり、故障の完治まで、如何に、その方法を信じて、継続出来るかが肝要であると言えます。

故障の原因を考える上で大切なポイントとなるのは、「なぜ、その箇所に疲労が蓄積してしまったのか」という観点で、自分のランニングフォームや筋力の状態を分析することにあります。

例えば、膝を故障した場合には、なぜ、膝に疲労が貯まってしまったのかを考えます。「接地時、下半身が先行する形となり、一歩一歩、くさびを打ち込むフォームになっている」とか、「体幹、特に腹筋が弱い為に、接地時の衝撃が、膝に集中してしまっている」というように、疲労の蓄積の要因について考察することが重要です。

要因がはっきり判明すれば、あとは、その要因を打ち消す補強運動を実施していきます。上記の例で言えば、フォーム的には、上半身が先行するように、ランニング時の姿勢を適度に前傾に保つトレーニングが必要となりますし、腹筋の筋力アップには、他の箇所に負担が掛からないような腹筋運動を選択することが大切になります。

サブスリーランナーを目指す為に重要なことは、『トレーニングの継続性を如何に確保するか』に掛かっています。また、サブスリーで走るスピードは、一歩一歩、かなりの負担が身体に掛かることにもなります。

サブスリーを目指すトレーニングは、それなりに負荷が高いレベルとなり、気をつけていても、ランニングフォームや身体全体の筋力強化が整備されていないと、故障は発生してしまうものです。

その時に、『故障の要因を考える→再発を防止する補強運動に打ち込む→故障を治す』というプロセスを積み重ねることが、サブスリーランナーへの必須条件となるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?