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この国に生まれて良かったのか?(年収200万円ダウンの記事より)

数日前、ツイッターを眺めていたら、以下の記事が目に止まりました。

日経ビジネスのメルマガで、健康社会学者・河合薫さんのコラムですが、その記事によると、この四半世紀で、日本人の年収は、年代によっては、何と2百万円もダウンしたというのです。

欧米諸国をはじめ、隣国・韓国も同期間での年収が、軒並みアップしている中で、その日本の実態は、あまりに異質なものであると言わざるを得ない状況になっています。

河合さんは、それは、日本企業の経営者たちが、自らの経営の失敗を、従業員の賃金上昇抑制に転嫁させ、実質賃金の低下が消費を冷え込ませ、企業活動を停滞させて、さらなる経営の失敗を生み出すという『負のスパイラル』に陥っていると、記事の中で指摘しています。

その記事を読んで、私は、ふと考えてしまいました。

そんな低成長が続き、庶民の暮らしが一向に豊かにならない日本という国に生まれて、本当に良かったのかと。。。

その答えは、各人各様であって然るべきと言えますが、私個人としての答えは、イエスになります。

上記のように、賃金をはじめとして、社会の様々な局面において、この国は、高揚感が感じられない、閉塞感が漂っている世の中であることは、確かだと思います。

しかし、私が「この国に生まれて良かった」と思っている理由は、「自分自身の努力が、ある程度、報われる、平等性を備えた社会」であると考えているからです。

家柄や出身地、学歴は、それほど関係なく、頑張れば、収入が得られ、安定した生活が送られる社会になっていると思っています。

更には、国民性が、概ね温かみを感じる基調になっていて、生活の利便性も、全国どこに行っても保たれている状態になっています。

そして、何より、四季の気候が温暖且つアクセントが効いていて、風光明媚なスポットも、全国各所に点在しています。

以上のような要素を全て加味すると、トータルとして、「日本に生まれて良かったな〜」ということになると、私は考えています。

会社員を長年していて、生産性がなかなか上がらない働きぶりが定着している社会性には、正直、がっかりはしていますが、それでも、公私共に、日本で生活する良さは、至る場面で感じている次第です。

ただ、もっともっと、経済的にも、社会的にも暮らしやすい国になって欲しいと思っています。

そのために、一国民である自分に何が出来るのか、これから更に考えて、行動していくつもりです。

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