不正解

こんばんは。相変わらず、実家生活をしています。
次回の通院ギリギリまで実家にいる予定…。

携帯に、自分の住んでいる場所の注意報だとか警報だとかのお知らせが入るのですが、実家のある静岡は雲ひとつない青空で。
離れた場所で暮らしているのだなぁと、感じさせられました。


落ち着かない

実家に来て1週間ちょっとが経ちました。
実家が嫌い、というわけではありませんが、やはり、落ち着きませんね。

私が家を出てから、一度引越しをしていて、かつての「自分の部屋」という場所はおろか、リビングやキッチン、トイレ、お風呂、何もかも全てが全く違う場所、違う建物になってしまいましたから、「実家」という実感はあれど、「帰ってきた」という実感は少ないです。

しかしそれを抜きにしても、私の自宅はそこそこ物に囲まれた生活をしていますから、広々として小綺麗な家は落ち着かないのだろうと思います。

パソコンだとか、いつもの机だとかがないので、本を読む・アニメを見る・ゲームをするのいずれかをしていることが多いです。


<物語>シリーズを見直している

それで、まあいい機会だろうと、アニメの物語シリーズを全て、見直しているんですよね。
今までも何度も見ましたが、時系列順に見直しています。

猫物語(黒)、化物語、偽物語、傾物語、猫物語(白)、鬼物語…くらいまで、見終わりました。
今更ながら、順番あってるかな(´・ω・`)

なんていうか、落ち着いてゆっくり見直してみると、含蓄のある言葉が多いですよね。

刺さる、滲みる、動かされる。
心が、思考が、人格が。

私、羽川ちゃんが好きなんですよね。
自意識過剰なことを言ってしまうと、自分と似ている部分が多い気がして。

普通ではない境遇で生きてきても、普通で在ろうとするっていう、彼女の姿勢。
それに共感できてしまう気がして。

とはいえ、私の人生なんてありふれた物ですし、私の苦労も、苦悩も、ありふれた物なので、そんなことを思う資格はないのですがね。

って、こういうところが。
まあ、いいとしましょう。


私と弟

私は今19歳です。
私には8歳差で、現在小学6年生の弟がいます。

私が彼くらいの時期、私は、捨てきれない過去、主に家庭の不和から始まった色々全ての対処に困っていました。
頭に焼き付いた両親の喧嘩、離婚、憔悴仕切っている母、別居の末の転校。
それらを、これっぽっちも受け入れることができず、でも理解するしかなく、自分をすり減らしていました。
感情的に怒れたら少しは良かったのに、責める相手も、怒る相手も、いない。
幼いながらに、誰のせいにもできないことだと、理解していたのだと思います。

証拠に、と言うのはおかしいですが。
転校してからの私は、すぐに手足が出るような子でした。
そういう子に、変わってしまいました。

突然。
転校した途端に、です。

別に、怒っているわけではありません。
全てが気に食わなかった。受け入れられなかった。
ただただそれだけだったはずなのに、私にはそれが分からなかった。
分からないから、言葉にできなかった。
周りにいる誰もが、「暴力的な子」として処理し、根本的な問題に気づかれることはなかった。

暴力は悪いことです。暴力を振るえば、怒られます。
怒られたところで、当時の私には、なぜ人を蹴るのか、殴るのか、分からなかったから、ただただすれていくだけでした。

私の小学6年生って、私の知っている小学6年生って、それなんです。
だから、私は、きっと、今の弟を受け入れることができないのだと思います。

でも、確実に、おかしいのは私なのです。
異常なのは、私の方なのです。

面倒なことを後回しにすることも、わがままを言って周りを振り回すことも、悪いことではないはずです。
自分を律してあげられないことだって、まだ小学6年生なのだから、当然です。

私は、それを、許容くらいはできなければ。
少なくとも、弟よりは大人だし、弟のような小学6年生が大半なのだろうから。


もうひとりの弟

もうひとり、3つ下にも弟がいます。
彼は、通信制の高校に通いながら、バイトで生活費を稼いで、生活しています。

私なんかよりもよっぽど、賢く、器用で、社会性のある子です。

年が近いからか、私は彼が大好きです、本当に。
ブラコンって言われそうなくらい。

小さい時から、私と弟は全然違うタイプの人間だなと感じる程度には、違う人間でした。
そもそも、母の精神病の影響もあり、育てられ方がだいぶ違いましたから、そうなっても仕方はないのだろうけれど。
ずっと仲良しで、違うからこそ尊重し合っていたというか。

上手に一言でまとめるならば、「良い兄弟」って感じです。

私は、比較的競争心の強いタイプだと思いますが、弟に対しての競争心は、消えやすい気がします。
それはきっと、違うタイプの人間だって分かっていて、弟が私を尊重してくれるから、私も弟を尊重したいと思えているのだと思います。

だから、あまり、劣等感だとか嫉妬だとか悔しさだとかを感じることがなかったなぁって。
したとしてもほんの一瞬で、すぐに割り切ることができたというか。
それよりも、尊敬や憧れの方が強いです。

私が社会人になって、弟が高校生になった時。
ほぼ同時期に「働く」ということと、「一人暮らし」を始めました。

弟はなんだかんだ、今日まで上手くやってきています。
それに対し私は、社会にも、病気にも、自分にも、負けてしまいました。

きっと、姉として、できる弟に対し、少しくらい劣等感を抱いても良かったはずなのですが。
こんな私でさえ尊重してくれる弟だから、本当に、感謝ばかりで。

なんだか、おかしいですよね。


私と、二人の弟

なんだか、一人目の弟とは仲良しで、二人目の弟とは不仲のような文章になってしまいましたが。
別に、そういうわけではないです。

確かに、末っ子と私はぶつかることが多いですが、どちらかが折れるか、時間が経つかすれば元どおりです。

三人、バラバラの家で生活をしながらも、一緒にゲームをすることが多いくらい。
普段、一番会話をしている人、弟たちですし。

二人とも、大好きです。
弟のためなら死ねる。
弟のために生きれたら、苦労しないのだけれど…。

でも、冷静に、私の人生と弟の人生を比較してしまうと、弟たちは正解で、私は不正解だなって、思ってしまいます。

劣等感や嫉妬というよりかは、諦めに近い。
私は、その場その時の最善を生き続けてきた自信がありますから、どう頑張っても、これは避けられなかったでしょう。

私は、初めから不正解しかなかったというか。

それに対し弟たちは、きっと、今のところは正解だろうなって。
この先どうなるかは分からないけれど、少なくとも、未来が不正解でしかないことはないだろうなって、思います。

私は不正解の人間ですから、弟たちの人生を邪魔しないよう、彼らの選択と生き方を静かに見守っていたいですね。
彼らに幸せが訪れますように、と。


うしろめたい

すごく冷たい考え方をすると、私の家族って、私以外、正解の人間ですよね。

そもそも、不正解の人間なんてものは、ほんの一握り。
ちょっと特別な言い方をすると、「レア」と言うか。

あ、正解とか不正解って、完全に私の独断と偏見ではありますけれど。
程々に社会でやっていけていて、それぞれらしく自分の幸せを持っていて、生きていれば、正解かなって思ってます。

女手一人で、私たち兄弟三人を育ててくれた母はもちろん、二人の弟も、正解の人間。
一緒に暮らしてはいませんが、いざと言うとき助けてくれる母方の祖父母だって、老後をそれなりに生きていますから、正解でしょう。
父だって、家族という呪縛から解放されて、自分の人生を生きていますから、正解。

友達も、私の知る限りではみんな、輝かしい今を生きています。
少なくとも私の見える範囲では、正解です。

さて、不正解は私だけ。
せっかくここまで育ててくれたのに、こんな私を大切にしてくれたのに、私は、不正解です。

ただただ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

周りの人たちが、どれだけ優しく、暖かく、私を認め受け入れてくれたとしても、私だけは、私を認め受け入れることができません。
私を許せない、どうしても。

憎悪と軽蔑。
それから、自棄。

こんなだから、人の幸せは望めても、自分の幸せは望めないのです。
だから、いつまで経っても、病気のまま。

どうしようもない、不正解な人間のまま。
残念ですらない。

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