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ネガティブなことからポジティブな面を見ることを教えてくれる絵本 | 『幸せになれる、はじめの一歩 「ある」と「ない」の物語 ~「ない」を「ある」に変える編~』



毎日、生活していたら、誰でもネガティブな出来事に出くわしてしまうことがありますよね。
でもそれは、自分の見方次第で「ネガティブな出来事」から「ポジティブなこと」に変えられるとしたら、、そう思うとラクな気持ちになりませんか?

今日はそのことを教えてくれる絵本をご紹介します。


 1・#絵本の紹介

スクリーンショット (70)

では、今回の絵本を紹介します。

『幸せになれる、はじめの一歩
「ある」と「ない」の物語
~「ない」を「ある」に変える編~』

夢野さくら 著 たかお 絵 ごきげんビジネス事務局 発行


物語はクリスマスに「アイリ」という女の子がママにケーキを作るお手伝いをしてはいけないと言われて怒っているところから始まります。

それは本当は大人だけのお菓子教室なので、あぶないから、入ったらだめよ、と言っただけなのですが、アイリは悲しく思っています。

そんなアイリが公園にいたとき、うさぎのセバスチャンと出会い、穴の中に入っていきます。(『アリスの不思議の国』のオマージュのようです)

アイリが着いたのは「あるの国」。そこのアルーン王子が「ない」ところから「ある」ものを100個みつけよ、と王子のママから言われています。
アイリも「ない」ところから「ある」ことを見つけることをしてみよ、と言われ挑戦してみます。そしてやってみて、意外と得意なことに気付きます。それから次々と王子が見つけられなかった「ない」を持った国民の動物たちから「ある」を見つけていきます。そのうちにアイリ自身がママに言われた「ない」と感じたことから「ある」を見つけるというお話です。

2・ネガティブからポジティブを見つけるということ

①まずは共感

私がこのお話の中でいいなと思ったのは、アイリがママについて怒っていたことについて、王子が共感したことです。王子もママから「100個のないからあるを見つける」という無理難題を言われたと思って怒っていました。
たまたま、自分のこととよく似た状況だったから、ということもありますが、「わかる、わかる」といって共感してしまい、うさぎのセバスチャンをあきれさすのです。

でも、私はここがすごくいいな、と思いました。ネガティブなことからポジティブを見つけるということがいいことだとはわかりますが、自分の身にひきかえてもなかなか難しいです。この王子の気持ちがわかります。

この絵本を最後まで読むと「ない」ことから「ある」ことを探すということの大切さがわかります。
でも、いきなりは難しいです。

私自身も最近、嫌な出来事がありました。結構、引きずりました。ここからいいことを見つけることが最適なことだとは思うけど、できない。
悔しくてしたくない、という感じです。

でも、これを身近な人に話した時、共感してくれました。
それで少し、心がやわらぎました。
なるほど、他の人から見ても嫌なことだったんだな、と思い、自分が受け入れられた気がしました。
ネガティブからニュートラルへ、ギアが変わりました。

それから少しずつ、いいことも考えるようにしました。
すると、不思議なことに「あれはいいことだった、あんなこともできた、全体的に見れば良かったことだったのでは?」と見方が変わったのです。
自分の気持ちがラクになってきました。そしてポジティブな気持ちに変わってきました。

②寄り添いながらポジティブを探す

アイリは次々と丁寧に対話をしながら「ない」から「ある」を探していきました。
例えば、ネズミさんがママの誕生日プレゼントを買うお金を落とした、としょんぼりしていたら、お金で買えるものではなく、プレゼントをあげるということで喜んでもらえるのでは?と咲いているお花を渡すことを薦めます。ネズミさんはがっかりから喜びの表情になりました。

小グマがママに宿題をやれって、何度も怒られると言ったら、アイリはあなたが先生に怒られないように助けてくれたのよ、と言います。

歌手になりたいという夢を持っている黒ヒョウが「夢は叶わない」としょんぼりしていたら、「夢は叶わないなんて誰が言ったの?」と聞きます。黒ヒョウは「あれ、誰が言ってたんだろう」と気付き、アイリは「私のママは夢は叶うって言ったわ。だからあなたの夢も叶うわ」と励まします。

そのように、次々と「ない」から「ある」を見つけていく過程も読んでいてとても楽しいものでした。

3・あなたもトライしてみませんか?

この絵本は購入すると特典がついており、『ない』を『ある』に変えるワークシートがあります。私もこの特典をやってみました。
色んなバージョンの「ない」の状態があり、その答えの「ある」を自分で書き込む形になっています。中には2パターン書けたものもありました。
それを書いていく内に不思議なことに自分の中にポジティブな感情が芽生えてくるのを感じました。


自分で「ない」(ネガティブ)と思っていることから「ある」(ポジティブ)を探す、私は探すことができる、「ない」を「ある」に変えることができる!
自分で自分の気持ちをコントロールして良いものに変えていけるんだ、という力強い気持ちが湧いてきました。これこそ、自分を信じるということ、「自信」というものではないでしょうか。

自分も意外と「ある」ことを沢山持っている。嬉しくなりました。
この考えは知られていることではあるけれど、自分の身に置き換えて考えてみるとは難しいという人は多いのではないでしょうか。

そういう時は人に話したり、実際に気持ちを書き出してみることもおすすめです。

頭の中で思っている状態と実際に書き出すということの間には大変な違いがあります。
またそれを人に話すとより客観的に見ることができて「ない」あら「ある」に変換しやすくなる。

その内、習慣となり、自分だけでもできるようになる。
まるでそれを昔から持っていた信条のように自然に身についていきます。

4・まとめ

いかがでしたか?
「ネガティブ」を「ポジティブ」な考えに。「ない」から「ある」に。
ネガティブも受け入れつつ、受け入れられつつ、ニュートラルへ、そしてポジティブへ。
無理せず、自分のペースで出来るようになると、生きることがラクになってきます。
皆さんも、「ない」から「ある」を見つけてみませんか。
きっとラクに楽しくなります。



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この絵本を初めて読んでから一か月ほど経ちました。あれから、まだふっと「あれも足りない、これもない」という考えに陥ることがあります。そんな時、この絵本のことを思い出します。
「あ、そうだ、またない方を見てしまっていた、ある方は・・」と考えだすと「ある」方が見えてきます。

すると、落ち込んでいきそうになっていた気持ちがラクになってきます。

この絵本の効果はまだ続いています。ずっと続いていきますように。
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