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絵本の虫
2022年5月10日 13:35
GW中に100分de名著の再放送を視聴したのをきっかけに、フランツ・カフカの『変身』(中井正文訳 / 角川文庫、1952年)を読み直してみた。若い頃は、ある日突然虫になる風変わりな話としか思わなかったのに、今は冷徹なまでに現実を映し出した小説として胸に迫ってくるから不思議だ。人生には急遽日常が変わることがある。不慮の事故であったり、大病を得たりして。一家の大黒柱が倒れて働けなくなった時の家族の