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インタビュー #003 専門職グループリーダー もえさん

「児童発達支援 えほんの木 相生山」(以下、「えほんの木」)、開設1周年を記念したスタッフインタビュー企画、3人目は公認心理師のもえさんです。さまざまな資格を持ったスタッフが集まる「えほんの木」で、個別療育を行う専門職グループのリーダーとして他の専門職と連携するもえさん。心理士としての役割や専門分野、そして仕事のやりがいについてお聞きしました。


「えほんの木」での役割について教えてください。

心理士として週4日ほど勤務しています。保育士さんたちと一緒に現場に入りながら、発達心理の観点から個別支援を行うことが役割です。「えほんの木」には個別支援を行うための部屋があるので、その部屋を使って子供たちと1対1の時間を過ごしたりしています。

これまでの経歴を教えてください。

今振り返ると、中学生から高校生のくらい時に心理学に興味を持った気がします。先生に話を聞いてもらって心が安らいだ経験や、家庭科の授業の中で赤ちゃんにとっての世界の広がり方を学んだ経験が最初のきっかけです。

その後、大学で障がいのある方と料理をしたりお出かけをしたりするサークルに入りました。活動をする中で、将来は人に関わる仕事や人をサポートする仕事に就きたいなと考えて心理の道に進みました。大学と大学院を卒業して臨床心理士の資格を取得し、その後2017年に国家資格として制定された公認心理師という資格も取得しました。
 
また、「えほんの木」に来る前は児童相談所で勤務していました。そこでは虐待の通告に対応したり、施設で生活する子供たちの支援を行っていました。また、知的障がいの可能性がある子供たちの発達検査なども担当していました。
 
児童相談所での仕事には非常に意義を感じていましたが、ライフステージが変わる中で転職を考えるようになり、昨年の4月に「えほんの木」に転職してきました。

心理士さんはどのような領域を担当されるのでしょうか?

子供たちの心の発達全般が担当の領域です。人に対する興味やコミュニケーションといった、社会性の発達や認知的な発達の支援、いわゆる心の成長の手助けを行っています。
 
「えほんの木」には専門職のグループがあって、言語聴覚士や理学療法士といった専門職が在籍しています。言語聴覚士は言葉の部分を、理学療法士は身体の動きをそれぞれ専門にしていて、専門領域を活かしながら、子供たち一人一人に合ったプログラムを日々考えて実践しています。

「えほんの木」に転職して感じているやりがいや楽しさはありますか?

はい。子供たちが、かわいいです。毎日来る子もいればそうではない子もいるのですが、子どもたちが楽しみにしてくれているのが嬉しいですし、みんながすこしずつ成長していく姿に、素直に喜びを感じられています。

一人ひとりの発達に合わせたプログラムを組み立てるのは難しい部分もありますが、色々考えたアプローチから良い反応が引き出せたりするとやっぱり嬉しいです。今までできなかったことができるようになる。例えば部屋に入りたがらなかったり、入っても落ち着けなかったりした子が、ちゃんと座って一緒に遊べるようになる。

例えば、1人で遊ぶのが好きだったり、コミュニケーションをとるのが苦手な子が、視線を合わせられることが増えたり、お友達と一緒に遊ぶことを楽しめるようになる。そういった成長、変わっていく姿が見られたり感じられる瞬間が1回1回思い出深いです。

最後に、「えほんの木」の利用を検討している方にメッセージをお願いします

「えほんの木」のスタッフはみんな、子供たちが楽しく安心して過ごせるようにという想いをベースの価値観として持っているなと感じています。みんな通ってくれる子供たちのことが大好きで、温かく迎え入れている場所なので、安心して利用していただけるところだと思います。利用を検討している方も、一緒に働くことを考えている方も、ぜひ一度見学に来てみてください。

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