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【天才!奇才?】芸術家って何をするのかわからない

『家を背負って歩く』

村上慧さんという方の本なのですが、発砲スチロールで人間一人分の家を作りそこで寝泊りをするという企画を始めました。

時にはお寺の塀に沿って。

時には誰かのオタクのガレージを借りて。

白いちさなおうちで夜を過ごします。

引越し

中から家を持ち上げ、歩いて移動するのですが発砲スチロールハウスの中から伸びる二本の足がなかなかシュール。

お家に住んでいる状態で引越しをしているとも言えるかもしれません。

中にはこの家で暮らすのに必要な道具一式のイラストが描かれています。

リュックの中身は少ない衣類とパソコン、日用品が詰め込まれていることがわかります。

家の中ではリュックを背負いながら、家を持ち上げ移動します。

なかなか体力かいる企画ですね。

しかしこの本、一体なぜこのような企画をしているのか、特に記載がないのです。奇妙ですよね。

キャッチーなネーミングをするとか、自身の人生を語るとか、活動の野心を書き綴るとか、そういった説明がないのです。

なんだか斬新。

どう活かそう

この本をより良く活用するには、ここから興味や発見を次につなげていく必要があるでしょう。

□例えば建築について調べてみる。

土地を持たない暮らしについて考えてみる。

この方はもしかしたら、ミニマリスト的な生き方を目指しているのかもしれない。

いろいろな仮説を立ててみて知識や考え方を広げていきたいですね。

検索してみた

本の不思議な雰囲気を壊してしましますが、村上慧さんについて検索してみました。

どうやら建築学部出身ようで、豊かな建築について模索しているようでした。

建物の重くて動かさないという感覚や、土地にくっついていないといけないという現代の文明を広い範囲で捉え直しています。

発砲スチロールの家で暮らすことは建築のあり方についての研究と実験のようなものなのかもしれません。


児童書コーナーを覗くと、普段手に取らない分野の本が気軽に読めるように書かれていたり、興味をくすぐるような表紙と出会うことができます。

今回も思わぬ発見ができました。