【トイレの本】劇しい大腸の蠕動のなせる必然的結果である。
文豪の廁にまつわる怪談を、10代向けにまとめた本である。
天狗 大坪砂男
「劇しい大腸の蠕動のなせる必然的結果である。」という一文を見、うんこの文学的表現に感動した。
この本を読んだ学生は
「先生〜!劇(はげ)しい大腸の蠕動(ぜんどう)のなせる必然的結果によりトイレに行きたいです!」
と主張することが可能になる。
非常に文学的である。
蠕動により、慌てていた男はノックをせずに廁の戸を開けてしまう。
そこにはプライドの高い女、喬子がいたのだ。
遭遇した一件があってから、喬子は男を蔑む態度をとるようになり、男は喬子の殺害を目論むようになった。
綿密に計画をし、喬子は水無沼へ落とされ、突き刺さって死んだ。
だが、数日後明らかに喬子と思われる女とすれ違った。
怪談集ではあるが、文豪たちによるトイレの表現が光る一冊だ。
以前私が紹介したうんこの本紹介の記事を載せる。