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「起きなさい!」で布団にもぐる子。でもクマで起きた。

気温が下がると、朝のまどろみも深くなる。
「ご飯冷めちゃうよ!」「まだ今日の用意できてないでしょ!」「遅刻するよ!」とたき付けても、一向に起きてこない子ども。
遅刻しそうになったら「やべ!」ってなるもんじゃないの?と呆れていた。そもそも息子は、ほとんど焦らない。

「どうやったら朝自分で起きられるようになるか」というお悩みをよく聞くのだけれど、究極に言えば、朝早く起きることに価値を見出していないのが一番の原因。遅れてしまうということにも、興味がない。
しかし、日曜朝のテレビが始まる時間になると、むっくり起きる。
そうやねえ、毎朝7時からのテレビを見るようになって起きるようになった子もいると聞くねえ。うちは平日毎朝は厳しいけど…。

育児本などだと、嫌がることはまず遊びから誘ってみて、なんていう話が書いてあって、いやいやこれは幼児向けだから、うちの小学校高学年には聞かないだろうと思いつつ、ちょっと幼い息子だし…
「コグマや、春ですよ。冬眠から覚めてくださーい!」
と言ったら、むくっと起きた。そしてニマーと笑った。
「起きたクマ。ご飯食べるクマ」

本気ですか。

これは、家の中でクマの真似をして何かするのが、ちょっと流行ってたからというのがある。楽しいことなら反応するんだねえ…。

まあ、まだこれだけ反応するなら、脈はあるか。
というのは、「顔を合わせれば嫌なことしか言わない母」にはなっていないということだ。
年齢が上がれば上がるほど、つい親は、あれをしなくていいのか、しないとこうなるよ、できないんだったらゲーム禁止とか、怒ったり、脅し口調になって、子どもをたきつけたくなる。
でも、だんだん効果がなくなって、「聞かなかった振りをする」というスルー方式が採用される。親がいいことを言おうと思っても、最初から防御反応を取るようになる。こうなると、けっこうこじれちゃうからさ。
小さいうちから「なんで〇〇できないの!」でコントロールしようとすると、「怒られないよう先取りができる要領のいい子」ができることもあるし、「親の言うことはひたすら反抗する子」ができることもある。後者が受験期に入ると、やっぱりすごく大変そう。

さて、毎朝コグマで起こすべき?
まあ、またそのうち効果がなくなってしまうので、たまーに美味しい朝食を用意してみたり(早い者勝ち)、昨晩の本の続きを勝手に読んでみたり、早朝アルバイトを募集してみたり、6時半から7時の間だけ動画が開放されたり、クリスマスのプレゼントが置いてあったり、あえて遅刻していってもらったりしましょう。

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