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vol.2 苔愛でと聞き茶の会

かねてより企画していた、苔+日本茶の会。
第1回目から3カ月経てのコケ部活です。ほーらゆるいとか言わないで。4月は大事な式典(入学式)があったりとか、5月はGWがあったりして、みんな忙しかったんだもの。え、GWは休みじゃないかって? 休みということは、子どもがずっと家にいることであり、オンタイムになるということですよ。

でも良いのです。苔のベストシーズンは梅雨。雨が降ると、乾いていた苔がさあっと緑になって美しく生き生きとしてきます。
前回のコケ部に参加してくださった子たちも、部長が何もしない間に、「公園にこんな苔がありました!」「あのとき買った苔がこんなふうに!」と写真を送ってくれたりして、それぞれの苔活動を嗜んでくださっているようです。部長感激。

さて今回の苔部は。

侘び寂びを感じられる佇まいの日本茶のお店『余珀(よはく)』さんにご協力いただきました。
今年の初めに伺ったときに、玄関にしつらえてあった苔。

こちらを眺めながら、いろんな日本茶を聞き茶(味や香りを飲み比べる会)したいというお願いをしたところ、快く受けていただきました。
こちらのお店は時間制で4人までしか予約を受けないので、限定4人。
2人は、初苔部です。

まず余珀に入って案内されたのは、半個室のお部屋。
そちらに、箱に入った苔と育てている苔玉を持ってきてくださいました。
ああ、数カ月たってモフモフと育っている苔。ここに来たばかりのときは、借りてきた猫のように整っていた苔たちが、少し自由に手を伸ばし始めて、それはまるで好奇心旺盛な子どものようで、愛で楽し。

そして、運んできてくれたお菓子が…
「苔の会とお聞きしたので、抹茶を苔に、胡桃を岩にみたてて、お作りしました」

なんと…!こんなサプライズが!
いまは余珀のシンボルツリーであるジューンベリーが収穫期で、好きなだけどうぞと甘酸っぱい赤い実を出してくださいました。
お菓子とジューンベリーを併せると、まさに苔箱のような雰囲気に。
なんて粋なはからいなのでしょう。

お菓子の後は、順に日本茶を運んできてくださいました。
この時期は新茶の季節。九州から入ってきた知覧茶、やぶきた、そしてむかし窯茶。ふわっと甘さの広がる香り高いものから、複雑でいろんな味を連想させるものまで、一煎、二煎、三煎と楽しませていただきました。

本日のお品書きを自作

今回は私たちが「植物好き」「より日本茶に興味がある」という認識をしていただいたのか、マスターが飾ってある花のことや、日本茶の由来などを話してくださって、本当に勉強になりました。
普段は、ほどよい距離感で接客をしてくださるマスターですが(それも心地良い)、インスタなどで紹介している室礼にセンスを感じていたので、いろいろお話できて楽しかったです。

そして近所の森に通う仲間同士だったので、今度は森で茶摘みしようとか、余珀さんに野点をしてもらおうとか、いろいろ盛り上がりました。

というわけで、優雅に茶を楽しむ苔部の会でした。
そんなに苔の研究はしてないのでは? と思ったあなた。
我が部が探究しているのは、苔と共にあるトキメキです。
苔の種類はひとつもわからなくて大丈夫。
初夏の瑞々しさを演出してくれる苔を愛でながら、デトックス作用のあるお茶を楽しむ、この季節ならではの楽しみ方だと思っております。

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