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第6回 平佐喜子さん

絵本・応援プロジェクトのWebマガジンへようこそ。
今回は、東京都立川市を中心に俳優活動をされている第4期絵本専門士の平佐喜子さんにお話しを伺いました。
絵本を使った平さんならではのワークショップとはどのようなものでしょうか。早速お話を伺いましょう。

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平佐喜子さん
4期絵本専門士
東京都在住
俳優


2018年5月、絵本専門士資格取得
東京都・立川市にある“たちかわ創造舎”を拠点に活動する劇団、Theatre Ort(シアターオルト )所属。

絵本を使った演劇ワークショップの開催や、子どもから大人まで幅広い年代の方々が楽しめる「ほうかごシアター」を開催するなど、地域密着型の演劇活動を続けている。

たちかわ創造舎HP: https://tachikawa-sozosha.jp/
Theatre Ortホームページ  https://ort.design/
オンラインひとり芝居「はだかの王様、耳はロバ」: 

絵本専門士を目指そうと思ったのはなぜですか?

俳優になって長く大人向けのお芝居をしていたのですが、次第に児童館や図書館を訪問し、ファミリー向け、お子さん向けの作品を手掛ける機会が増えていったんです。同時に私自身がもともと絵本が好きだったことや、年の離れた妹に絵本を読んでいた経験などが、人に何かを伝えるという俳優の表現活動に通じているのではないかと考えるようになっていきました。ちょうどその頃に目に留まったのが、絵本専門士のチラシです。これはぜひ受講したいと思いました。
とはいえ、週末に開催されるスクーリングは仕事と重なることが多く、数年は見送らざるを得ませんでした。そのため、今なら受講できるというタイミングで、迷わず応募しましたね。

絵本専門士養成講座は、とても楽しかったです。先生方の生の言葉は刺激的で、周囲の受講生が熱心に取り組まれている姿にも驚きました。絵本の様々な携わり方を知ったことで、私が活動をしていく上での勇気をもらったような気がしています。

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たちかわ創造舎ほうかごシアター「あらしのよるに」

絵本専門士を取得して、絵本の活動に変化はありましたか?

大人向けの音読講座やお子さん向けのワークショップを積極的に開くようになりました。
こうすれば絵本が取り入れられるなとか、この方が子どもたちが受け入れやすいかななどと考えながら、絵本を活用したプログラムを組み立てています。

例えば、『おんがくかいのよる』という作品を用いたワークショップでは、絵本を読んだ後に、子どもたちに人形を持ってもらって演奏もしたりして、物語の世界を一緒に再現しました。

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『おんがくかいのよる』(ほるぷ出版 2007)  
たしろちさと:作

大人向けの音読講座では、0・1・2歳向けの赤ちゃん絵本を使うことが多いんです。赤ちゃん絵本は、「呼びかける」スタイルの作品が多いのが特徴です。大人が読むことで、誰かに伝えることの気付きを体験していただいています。
大人って、長い文章を読もうとすると、つい上手く読むことに意識が向いてしまいがちですよね。そんな時も、赤ちゃん絵本を手渡すことで、誰かに伝えることの大切さを思い出していただいています。

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立川市多摩川図書館でのワークショップ

今後、絵本専門士の活動でやってみたいことはありますか?

個人の活動では、絵本の読み聞かせと演劇を組み合わせたような少人数でできるコンパクトなプログラムを作って、お客さんと繋がる機会を増やしていきたいですね。図書館に行ったことがないお子さんでも、何か楽しそうなことをやっているなと立ち寄ってもらえるような、気負わず絵本に触れる場所が作れたらいいなと思っています。

昨年の冬に子どもたちと演劇ワークショップを行った時、今は知らない人と出会う場面が少なくなっていて、かえって誰かと交流することを欲しているんだと強く感じたんです。そんな機会を沢山増やしたいですね。

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立川市多摩川図書館でのワークショップ

絵本にかかわる皆さんへの応援メッセージをお願いします。

昨年来の環境の変化を受けて、絵本は、お一人で、またはご家庭で読む機会が増えているような気がしています。それでも絵本を手に取ることで、誰かと繋がっているような感覚を得ることができるのは、絵本ならではの魅力ではないかと考えています。

絵本の先にある世界に想いを馳せ、新しい絵本の楽しみ方を考えている方が、きっと沢山いらっしゃると思います。それをどんどん教えていただきたいですし、私も沢山発信していきたいです。絵本があるだけで拡がる世界って必ずあると思っているので、今だからこそ絵本を味わいたいですよね。

「語り継がれる」ってとても素敵な言葉だと思うんです。人と人が繋がらないとあり得ないですから。誰かの口から読んでもらって、誰かの口から広がっていくのが『絵本』そのものなのでしょうね。

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立川市多摩川図書館でのワークショップ

自然体で人が大好き。そんなキーワードが似合う印象の平さん。
ご提供いただいたお写真からも、子どもたちと一体になって絵本を楽しんでいる様子が伝わってくるのではないでしょうか。
音読講座に赤ちゃん絵本を取り入れるなど、はっと気づかされるようなアイデアも持っていらしゃって、これからの活動が気になります。
今年は、また新しいカタチで絵本専門士さんを紹介していきたいと検討中です。どうぞお楽しみに♪

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絵本・応援プロジェクト~YELL2021~は、絵本と絵本に関わる全ての人を応援します。
この絵本専門士さん応援企画や公開中の児童書・絵本専門店さん、絵本カフェさん応援企画、そして今後は、出版社さん応援企画、絵本を使った活動応援の企画、作家さん・画家さん応援企画などなどを計画中です!
お楽しみに‼

https://www.ehon-ouenproject.com/


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