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いろんな34歳
こちらの投稿は、絵本関係ないです。最近、34歳の方のニュースをちらほら見て、こんなにも違う人生を歩んでいるのかと感じたことを備忘録として残します。
34歳の方のニュースは以下2件です。(ニュースの時点で34歳のため、学年が同じという意味ではないです。)
後者のようなニュースでは「だから●●の世代は・・・」となりがちですが、前者のような示唆深いニュースについては世代で括られない・・・。こんな素晴らしい若い方もいるのね、で終わる・・・。
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申し遅れましたが、私、1987年6月生まれの34歳です。
ストレートで文系私大4年生になり、就職・育休経て、新卒のときから同じ企業でSEをしています。
私が34年で見て聞いてきたのは以下のような感じです。
・生まれてまもなくバブル崩壊。日々目にする経済のニュースは暗いものばかり。
・温暖化現象、少子化は耳にタコができるほど聞いてきた。
・ゆとり教育が徐々に始まる。しかし、実際はゆとりなどなかった。周囲は小学校5年生にもなれば、塾に通っていた。(ある意味恵まれた環境だったのかもしれない。)
・塾に入ると、成績でクラスが分けられた。幼いなりに「格差」のような感覚を覚えた。上位クラスと下位クラスとではテキストも違えば、講師の質も違った。
・偏差値がすべての世界がここから大学に入るまで延々と続いた。
・高校は進学校だった。ここでも「格差」を目の当たりにした。医者の子は医者を目指し、予備校に早々に通い始めていた。海外短期留学に行ける者と行けない者がいた。私は、後者だったので、「海外に若いうちに行くのはいいことだ」という教師の発言に疑問を覚えた。
・大学に入ってようや勉強が楽しくなった。仲間との建設的な討論、プレゼンなど刺激的だった。
・大学も後半に入ると、また不穏な空気が漂っていた。就活本番を迎える直前に「リーマンショック」が起こった。リーマン・ブラザーズの企業説明会がなくなっていた。
・就活が始まった。明らかに昨年度の先輩よりもみんな苦戦していた。特に「女子」が苦戦していたように見えた。(もちろん、男子でも苦戦している人はいたが、肌実感として女子の方が苦戦しているように見えた。)
・社会人になり配属されて違和感を感じた。私が就職した当時は、総合職SEで「子育て女性」がいなかった。結婚したり子どもを産んで辞めるのが普通だったらしい。結婚して異動という話もよく聞いた。(今でも女性のSEはさほど多くないので、目立つ。SEは10年くらいやらないと使い物にならないというユーザも多いのに、10年続けられている人がほぼいなかった。)
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最初の話に戻ります。フォトジャーナリストの「安田菜津紀」さんの講演をリモートではあるものの、最近聴きました。
世界(それもかなり情勢が悪い)で自分の目で見て知ったことを、分かりやすくしかも丁寧に教えてくださりました。本当に同じ34年を過ごしてきた人なのか?と驚かされました。
視野が広く、しかも寛大な人柄が1時間ちょっとのお話しや、お写真で伝わってきました。講演を聴けたことに喜びつつ、この視野の差に愕然としてしまいました。
後者のDaiGoさんの発言には違う意味で驚愕しました。そして恥ずかしくなりました。世代で切り取られて、同じ考えの人間と思われたらどうしようかと思いました。
DaiGoさんの残念なニュースを見た後に、書店に行くと、DaiGoさんの著書、推薦書(帯)が大量にあり、なんだか空しい気持ちになりました。
同じ34年。結婚していたり、していなかったり。子どもがいたり、いなかったり。日本にいたり、海外で働いていたり。
もう世代で括るのは止めた方がよいと思います。
安田さんは私のずっとずっと先を歩いていて、未来のほうから、「みんなこっちだよ。」と、呼びかけてくれているような気がします。
絵本講師として社会に学びを還元していきたいと思います。