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遠くの仲間、たくさんの仲間

いきなりですが、僕は神奈川県生まれでそのまま小学校卒業まで育ち、中高は山形県で過ごし、大学で東京に行きました。
そのため、愛媛FCの仕事をしていて、地元愛媛県出身のスタッフがその繋がりをクラブの盛り上げに活かしていく姿をうらやましく思うことがあります。
一方で、例えば今季8年ぶりに就任した石丸監督や、U-15チームのコーチとして奮闘している河原コーチ(同い年!)たちが、愛媛FCに選手としてやって来て活躍、指導者になり後進を育てているように、愛媛FCがあることで他県から優秀な人材がホームタウンにもたらされる面もプロスポーツクラブが地域に貢献できる価値だと考えています。
(自分も彼らに少しでも近づけるように頑張ります!)

その指導により飛び立っていく地元出身選手たちはクラブの宝物であり、愛媛FCのために人生をかけて加入する他県出身選手たちもまた大きな財産であることに間違いはありません。
今年もとても楽しみな選手たちが、オレンジを身に纏い、伊予魂を胸にピッチを駆け抜けていきます。

そして、ホームタウンから離れた場所でも愛媛FCと共に戦ってくれている頼もしい仲間たちがいることを、僕は知っています。

愛媛FCの一員となってから、もうすぐ丸9年となりますが、そのうち約6年間をチケットやグッズ、ファンクラブなどの、愛媛FCで言う「個人営業」担当として過ごしてきました。
今はもっと細分化された業務で、当時はその幅広さに頭も手も足もフル回転で取り組んでいました。
いろいろチャレンジする中の一つとして、アウェイ戦でのグッズ販売の拡大に、愛媛県外の仲間たちが大きな力を貸してくれました。
今でも信じられない奇跡で、他クラブの方々みんなからも驚かれたのですが、アウェイでのグッズ販売をボランティアとして一緒に取り組んでくださったのです。
早い時間からの準備、イベントやスタグルを横目に販売を行い、試合時間と重複する中でも撤収までご協力くださいました。
時にプライスカードをまるごと愛媛に忘れ、時に販売予測を外して早々に売り切れさせてしまう頼りないグッズ担当にも関わらず、あたたかく前向きに歩んでいただきました。

僕はこのアウェイグッズ販売の時間が大好きでした。

もしかしたら1番自分の未熟さをさらけ出してしまった人たちだったかもしれない。
だけど今日の試合はどうなるか、グッズをどんな風にオススメするか、はたまた近況報告なんかもしながらワイワイ取り組むあの時間が、いや、あの仲間たちが、僕は大好きでした。

グッズ販売だけではありません。
愛媛FCのホームゲームにおけるアウェイ入場者数は残念ながらリーグの中でずっと少ない人数でした。
その主因が(関東圏内同士での対戦等と比較して)地理的条件により県外からアウェイサポーターが来づらいことだとすれば、それは愛媛県からも遠征が難しいことでもあり、にも関わらず敵地での愛媛FCアウェイ席には本当に多くの方々がオレンジのタオマフを掲げてくれました。
愛媛県出身の方、ご自身じゃなくても親類が愛媛県出身という方、キャラクターや一平くん繋がりでチームも応援するようになった方、愛媛FCに加入した選手の個サポの方、それら皆さまがお誘いくださったご家族やご友人。
さまざまな背景のたくさんの仲間で彩られた応援席は、カラフルな色味の鮮やかなオレンジ色に映りました。

アウェイでの時間が充実していたのは、もちろん遠く愛媛から駆けつけてくださる皆さまの存在もとてもとても大きかったです。(可能な限りグッズ販売開始前にアウェイ入場口へ、よく知る皆さまの顔を見て安心とパワーをもらいに行くのがルーティンでした)
相手チームのサポーターの方々も、毎年違うスタグルを差し入れしてくれたり、移籍した選手の近況を教えてくれたり、試合前のあたたかい交流は忘れられません。
ホームチームのクラブスタッフの方々も、皆さま無理を聞いてくださり、忙しい中グッズ施策についてあれこれ聞くのにも丁寧にお答えいただきました。
勝負をかけた熱く厳しいJリーグのピッチは、大いなる優しさで包まれています。

愛媛県出身じゃない僕は、自身の繋がりをクラブの盛り上げに活かすことができていません。
だけど僕は、『遠くにいるたくさんの仲間』の存在を、愛媛FCと共に戦ってくれる仲間たちが持つ力の大きさを、心に刻み持つことができています。
そのおかげで、pringでのギフティング配信企画や、EFCウォーキング部立ち上げに躊躇なく挑めました。
それらに臨んだのは、もちろんクラブの収益増大による貢献のためですが、それ以上に、自分の異動やコロナ禍の影響でアウェイでのグッズ販売等が叶わなくなり、皆さまが愛媛FCから離れていってしまうのが怖かった、少しでも繋がりを持てる施策を実施したかった。
もっと本音としては、pring配信でのコメントによる交流や、ウォーキングでバトルを共に戦うことで、アウェイ遠征での充実した時間をもう一度創りたかった、のかもしれません。
そんな中、皆さまが愛媛FCにくださったものは、目標より遥かに大きな成果でした。
ちなみにEFCウォーキング部には、全国26都道府県の方々がご参加くださっています。

そして始まる2022シーズン。
2/23(水祝)に開催する『キックオフフェスタ』では、当イベントとしては初めてLIVE配信をアプリpring(プリン)を通じて実施することにさせていただきました。
いつものように手作り配信になりますが、遠方の方も、会場まで駆けつけられない方も、一緒に今年の船出となるイベントをお楽しみいただけましたら幸いです。

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※イベント詳細はここをクリック

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長文ご覧いただきありがとうございました!
コロナ禍を乗り越えた折には、ホーム戦に加えてアウェイ戦でも、改めてよろしくお願いします😊

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