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生まれたばかりの子猫との出会い。猫と暮らす最高の日々 #いい部屋ペット

こんにちは。猫と過ごして7年目、愛猫2匹と共に東京のすみっこで暮らしている小泉きょんです。

我が家の猫は、6歳のサバトラ「こまこ」と、2歳の三毛猫「まるこ」。どちらも女の子で、そしてどちらも保護猫ちゃんです。

そんな2匹との出会いは、どちらも一生忘れられないもの。

特に、1匹目のこまこは生後数日の状態で出会い、数々の困難を乗り越えた思い出があります。

わたしにとって、猫と暮らす初めての経験。とっても新鮮で濃厚な日々だったのを覚えています。

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今日はそんな「こまこ」との運命の出会いや、猫たちがもたらしてくれる豊かな暮らしについてお話しさせてください。

野良猫の赤ちゃんが、育児放棄に。

「家の裏で野良猫が生まれてしまいました。早急に引き取り手を探しています。」

ツイッターをなんとなく眺めていて、ふと目にした知人のツイート。どうしてだか、「チャンスがやってきた!」という感覚があったんです。キラリと光って見えました。

常々「猫を飼いたい」と思っていたこともあり、すぐにDMで連絡。

よくよく話を聞いてみると、最初、子猫は3匹いて親猫もそばにいたのだと。しかし数日後、子猫2匹と親猫の姿がなく、ただ1匹だけ取り残されているのを発見したそうです。

親猫もいっこうに迎えにこない。しかも、梅雨まっただなかで雨が降り続いている…。「このままだと死んでしまう」と判断した知人は、残された1匹の子猫を保護したそう。

知人も猫を飼育した経験のある人で、野良猫の赤ちゃんを見つけてもギリギリまで人間の手で触れないよう配慮していました。それでも取り残されてしまった1匹は、親猫の育児放棄でした。

わたしは、その時初めて猫の育児放棄について知りました。しかし野良猫の育児放棄はそんなに珍しくはありません。子孫を残していくために多産し、虚弱な子は切り捨てる。自然界の厳しい現実です。

ただ、わたしにとっては優劣無く、決して無視できないひとつの命。すぐさま引き取りにいく連絡をしました。

引き取りに行った当日は、しとしとと静かに雨が降る日。以前飼っていたウサギの通院用ペットキャリーをひっぱり出し、ふわふわのブランケットやタオルを敷いて、ひとり電車に乗って迎えにいきました。

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猫風邪も治り、目がぱっちりと開いた頃

最初にその子猫と顔を合わせた時の印象は… 汚れていてボロボロで、まるで小さなネズミのようでした。うすくて軽い毛は汚れ、目も完全には開いておらず、引き取ってすぐ、近くの動物病院へ連れていくことに。

幸い、不調は猫風邪だけで済み、性別も(暫定で)女の子とわかりました。

名前は「こまこ」。理由は”響きがかわいいから”という単純なものですが、なぜかフッと思いついた名前でした。

生まれたばかりの子猫を育てるという貴重な経験

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人が家にいる時はケージから出して運動。こんなに小さいと踏んでしまわないかハラハラドキドキ…

一般的にペットショップで購入できる猫は生後2ヶ月を過ぎており、家にお迎えしてすぐ固形のキャットフードを与えたり、トイレを覚えさせたりすることができます。

しかし、生後数日の子猫を育てるには
・猫用ミルクをあげる
・排泄をサポートする

この2つのケアが伴います。

まだ歯もなく乳離れしていないので、猫用ミルクをあたためて与える必要がありました。また、排泄も自力ではできないので、おしりをティッシュでトントンと刺激して促します。これらを数時間ごとに行う日々。

大変に思えるようで不思議と楽しく、温度調整がむずかしいミルク作りも手慣れたものになりました。

そんな中、困ったことも。

なんと、こまこが「猫カビ(皮膚真菌症)」を発症してしまったのです。猫カビは動物から動物へ移る菌で、外で生活する野良猫ではよくあることだそう。発症すると皮膚にかゆみを伴い、赤みや脱毛やフケなどが生じます。

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猫カビ(皮膚真菌症)にかかってしまったこまこ

実はこの猫カビ、人間にもうつるんです…!

わたしも最初、猫カビだと知らずに撫でたり顔を寄せたりしてしまっていたため、顔や腕に円形状の皮膚炎がたくさんできました。猫カビのかゆみは、虫刺されとは比にならない、我慢できないレベル。人間にできる円形状の炎症は「リングワーム」とも呼ばれ、見た目も気持ち悪いです。

そこから、猫も人間も共に治療がはじまりました。

こまこはとにかくシャンプーを定期的におこない、炎症を抑える薬を塗り、ブランケットなどもこまめに交換しました。完治するまでは、人間と隔離するためにケージで生活してもらうことに。

人間はかゆみを我慢し、塗り薬を塗る日々。こまこを触ったらすぐに手を洗うなど、神経質な生活が2ヶ月ほど続きました。

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猫カビが治り、皮膚や毛並みもきれいに。

その甲斐あって猫も人間も無事に完治しましたが、野良猫を家に迎えるとこういったトラブルもあるのだと学びました。

余談ですが、街にいる野良猫からも猫カビがうつる可能性があります。触れた時にはすぐに手を洗ってくださいね!

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数ヶ月もすればだいぶ大きくなり、猫らしいシルエットに。でも、顔にはまだ幼さがありますね。

ミルク離れをした頃にはトイレも覚え、よく食べてよく遊び、最初とは見ちがえるような美しい猫に成長しました。今このように振り返ると、より愛しさがあふれます。

猫たちと過ごす時間が増え、暮らしを改めて見つめ直した。

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一緒に暮らす猫は、自粛期間のなによりの心の支え

世界的に未曾有の事態となった2020年。先の見えない中”終わり”を期待しながらも、わたしたちの生活はすっかり様変わりしてしまいました。

未知の存在に不安でいっぱいだった当初、ひとり暮らしで家に籠りきっていたわたしには、今思えば相当の精神的ストレスが降りかかっていたと思います。

それでも「きちんとステイホームしよう。せっかくなら楽しく、有意義に過ごそう。」という気持ちにさせてくれたのは、他でもない猫たちの存在でした。

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時には、ふてくされ顔で仕事の邪魔をしてくることも…

仕事もすべてリモートになり、自宅で朝から晩までパソコンとにらめっこする毎日がはじまりました。

しかし、飼い主が家にいるならば、かまってほしいのが猫たち。タイプする手にちょっかいを出してきたり、横に座ってジッと見つめてきたり… 少し席を立った間にキーボードの上に座り込み、パソコンを強制シャットダウンさせるなんてことも。

仕事の邪魔をされているのに、なぜだかいつも笑みがこぼれ、フッと肩の力が抜けました。猫のしぐさは人間を笑顔にする魔法のようです。

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新居では憧れのソファを購入! フットスツールがこまこのお気に入り。

そうして過ごしているうちに、心の支えになってくれた猫たちの暮らしをもっと豊かにしてあげたいと思うように。

都心まで出ることが少なかったのを機に、東京のすみっこの少し広めの家に引越しました。猫たちが自由自在に走りまわれて、日向ぼっこができて、高いところにも登れる、まさに猫のための家。

ちなみに、都内で猫が飼育できる物件を探すのって、恐らくみなさんが想像する以上に大変です。「ペット相談可」と書いてあっても、「小型犬のみ可/猫不可」なんてことは珍しくありません。

猫と暮らすということは、普段のお世話の手間だけでなく、体験しないと想像し切れないさまざまな苦労がつきまといます。

それでも、猫との暮らしはとっても豊かなもの。人間ひとりで暮らしているだけでは気づけなかったさまざまなことを教えてくれる、大切な大切な存在です。

最後に、「いつか猫と暮らしたい」と思っている人へ。

チャンスはきっと、向こうからやってきます。迎えられる準備と心構えはどっしりと、でも焦らず、その時が来たらご縁だと思いチャンスを掴んでみてください。

わからないことや不安なことがあれば、猫飼い経験のある人に相談してみるといいと思います。

みなさんにも、猫たちとの運命の出会いがありますように!

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