えはや

音楽

えはや

音楽

マガジン

  • 大学一年生の時に書いたショートショート

    大学一年生の時に履修していた授業の毎週の課題だった、ショートショートの中から、僕のお気に入りです。 一つは、#note創作大賞でいいところまで行きました。 K先生、ご教授ありがとうございました。

最近の記事

  • 固定された記事

大学生の時に書いたものから、現在まで取り揃えております。

    • 言語の持つ意味

      今年の初め頃、私は渋谷に位置する、あるパブで、スウェーデン人と話す機会があった。 彼とは初めて会ったのだが、パブに滞在した3時間ほどの時間で、ほとんどノンストップで話をしてくれた。 彼の名前はエリック。スウェーデンから、とある世界的なミュージシャンのテック(楽器の音を調節したりする人)として日本に来ており、「明日は武道館で仕事があるよ」と教えてくれた。 スウェーデンの人は、もちろんスウェーデン語以外に英語がとてもよく話せる。彼のスマホの言語設定はスウェーデン語になっていたか

      • あなたも島にいる。この世にはいろんな島があって、大きさは人による。手のひらサイズの人も、中型犬サイズの人だっている。ずっと長いこと島にいると、海を渡ってみたくなる。あの地平線の先に何があるのか、知りたくなる。 しかし、海は人間には広範すぎる。そして果てしなく広く、得体の知れないものばかりだ。でも、島の発展のためには海を渡る必要がある。海上貿易だ。かつての人類も新しい大陸を求めて航海した様に。 だから人間は船を使う。船を使うのには港も必要だ。その港は英語でポートと言う。そこ

        • #創作大賞2022の中間選考について!

          どうも、柊終(ヒイラギ オワリ)(元)です。 ショートショート以外を投稿するのはこれで二回目です。 フォロワーは一人しかいない私ですが、note創作大賞に『おはよう。』という作品を投稿したところ、16,848作中の212作に残ることができました。 とても嬉しいです。 一応、自己紹介をしておきます。 柊終、19歳です。もちろんペンネームです。親が親が僕を名付けるときの候補に、柊という字があり、もう一人の自分という意味を込めて柊をペンネームに使いました。終という字は、似ている

        • 固定された記事

        大学生の時に書いたものから、現在まで取り揃えております。

        マガジン

        • 大学一年生の時に書いたショートショート
          8本

        記事

          横にも......

          毎晩目をつぶりながらベッドの上で過去の自分を戒めながら眠りにつく。許しては貰えないだろうが、彼らに謝罪することで、少しだけでも心が軽くなると信じていたが、どこへ行ってしまったか分からない。謝罪することすらできない。 工事現場で仕事をし、なんとか家賃、光熱費、食費を稼いで毎日過ごしている。これが無気力の原因だ。 元々男は大企業に勤めていた。人生は順風満帆のように見えたが、稼ぎが大きい分、男は大きな額を賭けた。そして負けた。そしてお金は消えた。そして家族も消えた。家族が消えた

          横にも......

          ループ

          暑い。暑すぎる。こんな昼下がりには、勉強のする気も、ゲームをする気も、映画を見る気も起きない。セミが鳴いている。セミは泣いているのか。聴いていても幸せにならないという点では、泣き声に分類しても良いのかもしれない。 窓は開けないで閉めるべきだったか。風鈴の音を聞いてもちっとも涼しく感じない。風に揺れる風鈴の音に風情を感じられない日本人に、生きる価値は無い気がする。 風鈴の音は、昔飼っていたネコに付けていた鈴の音を思い出させる。あのネコはあの時、いつの間にか死んでいた。猫は死

          浮髪

          今日、告白をした。予想に反して、返事はオーケーだった。 男手一つで育てられた僕は、女子とは縁のない、いわゆる青春が無い生活を送っていた。姉はいるが、母親に引き取られた。だから彼女がどこにいるかも分からない。唯一の記憶は、両親が離婚した十二年前、僕が五歳の時既に小学校高学年だったという事だけだ。 話は戻って、僕は高校に入学して、一人の女性に恋をした。 一年生の時、来年も同じクラスだったら、勇気を出して告白してみようと思っていた。そして二年生になり、また同じクラスになってし

          夢の世界を夢の世界として見ないで

          今見ている世界を勝手に現実(リアル)と仮定して、それ以外の世界を空想(フェイク)と呼ぶ。 今僕は、廃墟の前に来ている。なぜここにいるのか、分からないけれど、自分の意志で来ている。ここは、かつては大きなショッピングモールだったらしい。中に入ってみてわかった。大きなエスカレータが真ん中にあって、四階ほどまで吹き抜けの構造になっている。 テレビでいつか見た、軍艦島もこんな感じだったなと思う。不思議と恐怖は感じない。天井から差し込む光だけが建物の中を照らして、他には何も光はない。

          夢の世界を夢の世界として見ないで

          『僕の事』

          「ヨーロッパではさ、人間を創るみたいな、神がやるべき行為と同じことをやってはいけないっていうキリスト教の考え方があって、人間型のロボットを作ろうとはしないらしいよ。この国ではよく二足歩行で、顔が人間みたいなロボットが開発されてるのにな」 毎週一度行われる健康診断の待ち時間に、Bはそう言った。この国は人型ロボットを世界で初めて作った国で、その分野では、最先端らしい。 「次––」 Bは僕の一個前に並んでいたので、僕に手を振りながら、部屋の中に入っていく。 週に一度は健康診

          『僕の事』

          なんでもロボット

          超高層ビル達が建ち並ぶ。このビルから見る限りでは、少なくとも水平線の向こうまでこのビル群は続いており、あまりにも無機質な街並みだ。ビルの頭は雲に届きそうなくらい遠くに見える。 そんなビルのうちの一棟、その65階。そのベッドに横たわっているのは、この部屋の住人、Y氏だ。妻と二人で暮らしており、商社に勤めている。 明け方のビル群は、日光に照らされ、地面に大きな影を作っている。それから一時間もすれば、ビルの頭の方だけが日光に晒され、目覚ましと共にカーテンが自動的に左右に開く。そ

          なんでもロボット

          おはよう。

          担任の先生は優しくあるべきで、両親は僕の人生に不用意に干渉してはいけないはずで、アイツは僕をいじめたりしてはいけないはずだ。そう思いながら僕はいつも通り筆を持ち、ノートに絵を描き込む。 毎日、その日の中で記憶に残った人の姿を絵に残すことにしている。真っ黒な空をたまに見上げながら、夜風に吹かれる中で絵を描くことが唯一の趣味だ。現実をを忘れることができる現実から出た余りの時間だ。 今日は、親と進路に関して揉めてしまった。最近はこういう事ばかり起きる。 親と揉めるという事は、

          おはよう。

          転部(編入)についての手引き

          目を通してくださり、ありがとうございます。私は現在通っている大学の、社会学部1年次に転部試験を受け、2年次から文学部に通うことになりました。 そこで、その経験から、情報が少ない転部試験について記事に書こうと思います。 転部試験は情報が少ないので多くの人は当てはまらないとは思うのですが、転部試験を考えている人は、一度目を通していただければ幸いです。 (所々、「転部」は検索に引っかかりづらいので、「編入」と調べていますが、似た試験なので、応用できる情報になっています。)

          転部(編入)についての手引き