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大学4年生、休学する

必要な書類を抱えて、大学のオフィスへと向かう。普段は入らない場所へと入っていく。なんだか変な気分だ。まだ最終レポートがいくつか残っているし、卒論も書いている途中だ。このタイミングで、本来なら就職するタイミングで休学なんてどうかしている。

休学理由書を必要もないのに5000文字も書き、30000円の印紙を買って、必要な書類に必要な情報を記入した。あとはこれを大学に提出するだけで休学ができてしまう。そのあまりにも簡素な手続きに拍子抜けした。一年半もの期間休学するのに3万円しかかからないのは、他の大学に比べて破格だと言える。APUは休学に寛容なのだ。

4年生、8セメスター。本来なら今年の春から就職やら院進やらをするはずだった。それを全て保留にして、一年半もの間休学することにしたのには、いくつもの理由がある。

問題意識を禁欲しないこと。人生の他のどんな分野においても、禁欲は大切なことであり、ぼくたちは禁欲的に生きなければいけないものですが、学問の問題意識においてだけ、少なくとも社会学という学問の問題意識においてだけは、ぼくたちは、禁欲してはいけないのです。

見田宗介『社会学入門』p.15

そんな理由の一つ一つは、この文章が説明している。問題意識に対して誠実に向き合い、それをどこまでも誠実に追求していくような一年半にしたい。











もちろん、書きかけの最終レポートが書き終わってからの話ですが。


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