ドラマ正直不動産を解説します。第3話:ペアローンってやめたほうがいいの?
※本記事はネタバレを含みます
正直不動産3話はペアローンについてでしたね。
不動産の購入・売却を巡って夫婦の関係を見直すことができた夫婦と、また離婚によって不動産を手放さざるを得なくなった夫婦の話でした。
劇中では、おおむねペアローンは悪いもの、として扱われていました。が、改めて、メリットデメリットを整理したいと思います。
大きなスタンスとしては、私はペアローンは肯定派です。ただ、どちらもパンパンに50%50%とかで組むのはやめておいたほうがいいと思います。解説していきましょう。
ちなみに、収入合算や連帯保証で1本立てで組む方法もありますが、あまりメリットがないので、割愛します。
メリット
1. 二人の所得を使って総借入金額を伸ばすことができる
2. 場合によっては)住宅ローン控除を2重で受けることができる
1はそりゃそうだという感じですが、2のメリットが大きいです。
今年から少々控除額が少なくなったにせよ、そもそもメリットが大きい住宅ローン控除がダブルで受けられるというのは大きいです。
最大で10年で400万の控除が受けられますが、それがなんとダブルで受けられます。(控除金額は借入金に応じるため、なかなかどちらもマックスで控除を受けるのは難しかったりしますが)
控除なので、ボーナスでもらえる40万円はそこから課税されますが、まさしく手元に入る額が年間40万円増えますが、それがなんと倍。最大80万円になるのは大きいと思いませんか?
デメリット
1.離婚時困る
2.片方の年収が大きく変動するとき困る
3.事務手数料など2回かかる
1は想像にたやすいですが、実際どうなるかというと、ペアローンで組んでいる場合、その不動産はそれぞれ割合での所有物になり、離婚時はそれを各々もっていかないといかなくなります。もちろん不動産は分割できないので、また数千万を一括で払う、また追加でローンを組める人はいないため、多くの場合売却をしないといけなくなります。(もちろん、夫婦のために買った家なので、1人で住むには広すぎますもんね。)
前提、私の住宅購入のスタンスは、「資産性の高い家を、いい条件のローンで買う」ことができる人は買うべし、という考えです。正しく買っている人は、その家はしっかりやれば必ず売れます。
そして、離婚すると、1週間ですぐ売らないといけない、、みたいな印象もありますが、決してそんなことはありません。両者の合意があれば別にしっかりと売却活動ができるので、前提の資産性がある家であればまたこのマーケット間であれば大きく損をするということもないでしょう。
2については、2人で35年ローンをそれぞれ組むということは、2人が35年働き続けることを想定しますが、さすがに今の現代でもそこまで想定している家庭は少ないでしょう。妊娠出産などのイベントを踏まえると収入の変動は必ず起きますので、それを踏まえた資金計画を立てることとが大事です。5:5で組むよりは、8:2などの形にしながら、リスクヘッジをすることが大事でしょう。
3は、劇中で隠してたポイントとしてさらっと扱われてましたが、まぁそんなに大きな金額ではないです。保証金は借入金額に対してかかるので、1本で組もうが50%50%の2本で組もうが総額は変わらないです。事務手数料・印紙代は確かに倍ですが、10万程度の話です。初年度の住宅ローン控除で回収できるのではないのでしょうか。
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ということで、悪者に扱われやすいペアローンですが、いいところもあることをお伝えしました。
資金計画はとてもとても大事です。またペアローンともなるとさらに緻密な計画と、最初に考えておくこと。「聞いてない・知らなかった」を何か起こったときに起こさないこと。2本でローンを借りるということは、重要な共同事業者です。ぜひしっかりと話し合って決めてください。
また、ローンに強いエージェントと相談することが大事です。不動産の営業といっても、ほんとにローンのことをわかってない人は多いので、お気を付けを。当社がやっているAgentlyは、自分にあったいいエージェントを効率的に探せるので、困っているときは使ってみてください。
離婚するときにもめるという話ですが、そもそももめているんだろうから、それよりも一緒にいるときのメリットを大事にしましょう。
それではまた
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