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コンビニのワインを覗いてみた3

やっぱりこう切り出すネタが見つかると書きやすいですね。第一弾第二弾までお送りしましたが、周りにあるコンビニの種類的にこれが最後の第三弾となる予定です。

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場所は大きく変わらず都内某所、駅前というほどではないですが駅に向かう人、駅から帰る人が多く使いそうなあたりにあった某コンビニ店です。全23種のワインがありました(今回もプライベートブランド、コンビニ限定のものは外しています)。

価格帯

最安値は532円(税抜き)、最高値は1,273円(税抜き)で、メインの価格帯は1,000円とこれまでの3コンビニによりも高めでした。

赤/白比率

ここでも圧倒的に赤が多く、赤22本白2本でした。スパークリングがありませんでしたね。

国別

チリ:10

フランス:4

イタリア:2

アルゼンチン:2

オーストラリア:2

スペイン:2

ブルガリア:1

アメリカ:1


チリワインとフランスワインが多いのはもはや分かりきったパターンかもしれませんが、アルゼンチンだけでなくブルガリアワインを置いているというのは驚きです。アルゼンチンはワイン生産量でいうと世界第5位(2018年)と実際にかなり多いところです。高級ラインナップもいくつかあるものの、日本だと1,000円台で十分に楽しめるワインが出回っています。ブルガリア、となると皆さんあまりワインのイメージはないかもしれませんが、ワイン醸造に関しては長い歴史を持つ国です。日本でワインを見かけないこともないですが、コンビニで取り扱うというのは思いもよりませんでした。

ブドウ別

カベルネ・ソーヴィニヨン:4

シラー(シラーズ):4

カルメネール:2

シャルドネ:1

メルロー:1

マルベック:1

ピノ・ノワール:1

テンプラニーリョ:1

ネロ・ダーヴォラ:1

その他(ブドウのブレンド):7

カベルネ・ソーヴィニヨンを筆頭に、というのはもはや定型化していますが、続きはここまで出てこなかったシラー(オーストラリアではシラーズ)です。シラーは100%でも、カベルネ・ソーヴィニヨンなどと混ぜてでも、広く世界中で使われている品種です。カルメネールはなじみが薄いブドウかと思いますが、フランスではほかのブドウと混ぜて使われる補助的な品種として、チリやアルゼンチンではメイン品種としてもつかわれることがあるブドウです。

1本オススメするなら

スペインの安旨ワインとして見かけること多い、エヴォディアを挙げたいと思います。

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グルナッシュ(スペインではガルナッチャと呼びます)というブドウを使ったワインですが、魅力はなんといってもぶどうの樹齢の長さです。ワインに使うブドウは、より木の年齢が高いもののほうが良い味わいになると言われています。一般的には樹齢30年にもなると十分に歳を重ねたブドウということでエチケットにも古木からできたことが記載されることもあるのですが...このエヴォディアにはなんと、樹齢100年以上のブドウも使われているとのことなのです。

グルナッシュらしい豊かな味わいが口いっぱいに広がるとともに、長い年月を重ねたブドウだからこその滑らかな質感や刺々しくないアルコール感の両方が味わえるワインです。飲み疲れすることなく、だからといって味わいが物足りないということもない、そんなワインをコンビニが置いているのですから、本当に甘く見ていられません。

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ここまで、皆様に身近なコンビニという場所にあるワインをチェックしてみましたが、なかなか3コンビニいずれも思った以上の違いがあったなと感じています。同じコンビニチェーン店の中でも店舗によって違いがあるので一概にどこがどうとは言えませんが、「チリの安ワインしか置いていないんでしょ?」みたいな時代ではなくなってきました。見くびることなく、そしてコンビニらしく変に敷居を感じることなく、気軽にワインを探したいならコンビニも要チェックですよ!

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